-梶山浩「蕾花と秘密の遊戯」海王社 ISBN:9784796408714
話△-× 抜○ 消小 総合△
ジャンケン勝負で女の子を脱がしえっち突入表題作シリーズオムニバス5本&巻末ラフ画ギャラリー+独立短編1本+ショート漫画1本。卓越した画力でものされる極上キュートガールズがぷっくりまんこをゴリゴリ貫かれ感極まったイキ顔さらして絶頂の眼福すぎる光景をモリモリお届けの作者最新刊は黄色い楕円仕様としての第3単行本にして当レーベルからのファーストコミックスだ。
この人のエロ原画家/イラストレーターとしての長きにわたるキャリアからすると意外ながら、商業エロでの活動歴はつい最近になってからのもの。といっても一時期集中的に執筆したあとはまた同人誌に逆戻りして最近はほとんどお目にかかっていないのだが。そんなわけでこの新刊も薄い本の再録が中心の少々特殊な成り立ちの本である。なお版元サイドから本作の単行本情報ページが用意されているのだけど、内容サンプルどころか表紙画像すらヨソまかせのやる気ないデキ。ただし通販サイトリンクだけは充実しているのでリアル書店へ出向くのが面倒な方は購入前にご参照を。
ちょうど1年前にキルタイムコミュニケーションより上梓されたマークつき前作「淫魔の領域」は申しわけなくも購入をパスしており、当ブログでこの作家を取り上げるのは成年向けデビュー作である「人外の恋人」(エンジェル出版/2011年刊)以来じつに5年ぶり。ハッキリと時代を感じさせる古典的なアニメ絵ベースのタッチはもうだいぶ前に完成しており恐らくもうこのまま推移するのだろう。これだけ露骨に昔っぽいと一周まわって逆に新鮮……とオサーンの自分は思ったのだけれど世の青少年たちがどのように感じるかまでは正直わかりません。
先ほども触れたがこちらへ収録の物件はその大半が同人原稿。もっとも後半部の漫画作品2本には初出データがなく出所がわからないのだけど、冒頭からのオムニバス連作は作者が企画/原画を担当したPCゲーム「蕾花 ~花仙宮~」のキャラ5人を同人誌に持ってきた由。すなわち権利者本人だからこそ堂々と出せるセルフ二次創作である。エロゲ知識皆無の自分は当然彼女たちの前世についてはまったく存じ上げていないのだけど、そうした状態でも後述するようにちんこの活用には支障ないのでご安心を。
メインコンテンツである「蕾花」シリーズは一般的な漫画形式ではなく、元来の脱衣花札/脱衣ジャンケンのごほうび場面のみをPC画面から紙の上に移動してきたような趣。さすがに紙芝居的一枚絵ではなくコマは割ってあるが、ストーリー性は皆無で女の子が次々と衣服を脱いでいくのをながめるのみだ。もとのゲームに登場の和風ファンタシーというか某天地なんちゃらライクなヒロイン5人――蕾花(らいか)・葛葉(くずは)・音狛(おとこま)・瑠鬼亜(るきあ)・藍姫(あいひめ)――がフル装備状態からだんだん露出が増えてゆき最後には生まれたままの姿になるって寸法ですよ。むろん黄色い楕円物件なので全裸になったあとのボーナスステージでは待望のガチ本番で彼女らの艶姿を美味しく堪能。そのあとに収録の2短編もノーマルなスト漫形式ながら筋らしい筋はなくてほぼ犯るだけ漫画ゆえ波瀾万丈の物語を味わうとかいう用途には不向きだが、元来そのように設計されたプロダクトではまったくないので批難すべきなにものもない。
前半部の表題作オムニバスではファックシーン突入が最後の最後なので、1本あたり30ページ前後と潤沢な分量のわりには濡れ場含有率控えめ。ただし梶山浩の華麗な筆で縦横無尽に描かれるヒロインズのエロティックな情景はまさにてんこ盛りで、女体の曲線美を存分に見せつけるアングルの多用や徐々に頬を紅潮させ発情してゆくさまが如実に分かる細やかな表情変化の妙などにウットリ。えげつない白目剥きアヘ顔フィーチャーとか執拗な性器結合断面図クローズアップなど昨今当たり前となった演出技法は用いられないのだが、そのぶんえっちにも気品がただよい古きよき時代の妖艶なエロスが楽しめる仕掛け。
ひとつひとつ薄皮を剥ぐたびに少女の華奢なトルソからは想像もつかない豊かな双丘が姿を現し男の情欲をそそる。やがてついになにものも身につけなくなった彼女はみずから下半身を拡げ羞恥にほおを染めながら蠱惑的な視線でお情けを懇願。ゆっくりと蜜壷を怒張で押し広げ粘膜どうしのハードな摩擦運動をスタートするとたちまち小刻みに嬌声を発し表情をトロけさせながら全身をのけぞらせるさまが淫猥でたまらない。いちばん敏感な部分を激しく突き上げられながらうわごとのように膣内射精を懇願するヒロインのご要望どおり、ドスケベまんこの最深部めがけて大量のザーメンの奔流をお見舞いしフィニッシュ。
ひさしぶりにこの人のプロダクトを目にしたが息を呑むように美麗な作画とヒロインの絶品アクメフェイス百面相の威力はあいかわらず強力無比。一方でオーソドックスな漫画とは趣向を異にする本作のフォーマットに対してはなんら文句ないながらも若干評価を差っ引いたのはもっとエロシーン支配率が高かったらという思いから。まあ作品的にはだんだん露出が増えてゆくエロティシズムだとか挿入前にいったんオナってもらったりヴァイブ使ったりでじらすのも演出のうちなのだけど、即ハメ至上主義で情緒とか解さない自分は無粋にも「さっさとちんこねじこめや!」とかいう心境になっちゃうので(作者さますいません)。本作を彩るえっちぃ女子連中のなかでは、まず冒頭シリーズから背はちんまいのにビッグおっぱいな有角っ娘・瑠鬼亜たんの積極的なご奉仕ぶりと、後半収録短編「The SUCCUBUS QUEEN」主演のスキモノ肉食系淫魔・シャクレンさんのドエロすぎる痴態にそれぞれ膨大な数のオタマジャクシを捧げてしまいましたよ。
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