-亜麻木硅「いいんちょブログ」久保書店 ISBN:9784765936156
話△ 抜○-△ 消小 総合△
兄夫婦宅に居候中の主人公はいつも兄嫁の痴態をこっそりとのぞき見するが……連作2本+独立短編7本+フルカラーショート1本+イラストストーリー1本。清楚な出で立ちの少女/淑女がひそかにフェティッシュな欲望に身を任せはしたなくよがり狂う光景をたっぷりと小渡土気の作者最新刊は2016年度最初のコミックスだ。
前の元号のころから活動歴のあるリヴィング・レジェンド級の大ヴェテランながら、いまでも充分にキュートな絵柄でもってバリバリ執筆を続けているというその事実だけで驚嘆に値する人。新刊/再録合わせ膨大な数のコミックスを刊行しているので自分もとうてい把握しきれずこの作家については冊数表記をしていない(どなたか新刊単行本の正確な数をご存じの方がおられればご教示願います)。2010年代初頭からしばらくの間は集中的に作品が送り出されたのだけれど、同じ版元から2013年に上梓された前単行本「えろ! 姉!」ののちはいくらかインターヴァルが空き、およそ3年の歳月が経過しての本作リリースである。
ある意味で萌え絵の元祖とも言えるラヴリィなアニメ絵基調の作画は時代のトレンドを適宜取り入れながらゆるやかにマイナーチェンジが図られており、現在の絵柄は間違っても最新型ではないにせよ充分に最前線で戦えるもの。収録作の初出明記がないのでググってみたところ多くは茜新社の「コミックシグマ」でゼロ年代末付近に掲載されたもののようで、現在は電子書籍の形で配信されているものをこのたび改めて単行本化した由。そうなるとおおむね7、8年前の原稿ということになるが、コミックス収録にあたり加筆修正をほどこしているとのことで直近の描きおろしであろう表紙絵との極端な落差はなくジャケ買いも安心。
この愛らしい筆致でものされる女性陣は育ち盛りのティーンエイジから熟れ熟れの人妻まで比較的ワイドレンジながら、もとより相当に童顔寄りの造形をする作家ゆえみなさん10代同然のルックスだ。一方で肢体の方はボンキュッボンのスレンダー巨乳系で統一されており、世の男子諸君の最大公約数的ニーズにジャストフィット。加えてあたかも常に発情してるみたいにほおを染めた表情なのがなんともエロティックでたまらんですね。
物語の方は誰にでも受容しやすいオーソドックスな和姦ベースの展開が主流。作品によっては途中脅されたり弱みにつけこまれたりと不穏な状況を迎えたりもするものの、それらも最終的にはすべての行為を受け入れ女子みな気持ちよさそうに絶頂する合意エロの殿堂だ。また進行こそテンプレ風味ながら拘束具やラバースーツなど性具を活用したりスパンキングにお仕置きプレイなどソフトSM的な要素をはさみこみ読者を飽きさせないよう工夫されているあたりさすが大御所の貫禄である。
一部を除き1本あたり16ページのタイトな構成で濡れ場濃度はけっして高い方ではないけれど、ヒロインズの艶めく肢体をクローズアップの多用で浮き彫りにしては彼女らのトロトロ絶頂フェイスをたっぷり供給で読み手の勃起中枢を効果的にドライヴ。ことにまんこ近辺があたかもシースルーや半透明の性具のごとく透過して処理され男根の侵入過程がダイレクトにわかるような描き方をされているのがじつに煽情的だ。ハードにちんこまんこの真剣勝負をくり広げては子宮口の奥まで見せつけつつ小刻みに嬌声を発し感極まったトロ顔さらけ出す彼女らの艶姿を全面フィーチャーし、行為のシメはツヤツヤまんこの最深部へたっぷりと白濁液をプレゼント。
昨今流行りのコッテリ絵柄に演出過剰の特濃ファック絨毯爆撃を見慣れた目には正直パワフルとは言えない濡れ場で、キレイだけどあまり興奮しないイラストストーリーをはさむこともあり微妙な抜き評価(作者さますいません)。しかしながらいまでも充分に魅力的なタッチでもってシズル感あふれる性器描写をやってのけ極上イキ顔さらしてヒロイン絶頂の痴態をサクサク生み出せるのだからすばらしい。引き続き堅調なペースで単行本を送り出し我々を楽しませてもらいたいものだ。このたび収録の物件中では、ふだん離れて暮らす姉弟が久々の逢瀬で甘く激しく燃え上がる「彼と彼女の関係」がマイ経絡秘孔直撃の短髪ツリ目低身長巨乳ヒロイン大活躍であり最愛。
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