-忠臣蔵之介「我が家の姦り方」海王社 ISBN:9784796408882
話○ 抜△ 消小 総合△
とびきりぷにキュートなおにゃのこ諸君の大胆ファック乱れ撃ち短編13本+巻末描きおろしおまけ漫画。つるぺた幼女から爆乳お姉ちゃんまで自由自在に描き分けバカギャグもダークエロスもなんでもござれの超実力派作家が10年の沈黙を破って送り出す待望の黄色い楕円仕様最新コミックスだ。なお本作はのっけから某密林上でその存在をハブられているので、恒例の書籍情報リンクはまんが王のサイトへ。
この人の名を最初に認識したのはまだコミックハウスが編集参加していた前世紀末あたりの「コミックペンギンクラブ」あたりだと記憶しているが、いずれにせよ成年漫画家としての活動最盛期はかなり前のこと。コミックスはマークなしで上梓された本の方が多かったが、前単行本「らいく あ きでぃんぐ!」(茜新社刊)は文句なしの薄消し本格黄色い楕円物件で大いに息子を活用させてもらったものだ。ただそれ以降は自分の観測範囲内にある商業エロ漫画雑誌ではお目にかかれなくなり、おのれの脳裡からも完全に抹消されていたのでまさかの新刊リリースの報にビックリ。「らいく あ きでぃんぐ!」の発売が2006年なのできっかり1ディケイドをまたいでの再会だ。
忠臣蔵之介でなんと言っても特徴的なのはそのポップで愛らしいぷに系のタッチ。迷いなく引かれたスムーズな描線を用い必要以上に画面をうるさくしない絶妙の情報量で描かれるそれは非常に訴求力の高いもの。この筆致でエロ漫画のみならず薄い本やゲーム原画、あるいは別名義による一般作品まであまたのお仕事を手がけることができるのはそれだけ作画が魅力的でありいろんな媒体から引き合いがあるから。現在この業界で主流のコッテリ濃厚なトーンワークに彩られたクドすぎるくらいのヴィジュアルを見慣れた目にはあっさりしすぎの絵ヅラと感じるかも知れないが、読み進むうちにそんなものはなんら瑕疵ではないと気づくはず。
とまあこの部分は賞賛するほかないグレイトな美点なのだけど、困るのはかなり執筆時期に幅があるであろう収録作について初出明記がいっさいないこと。あとがき漫画で作者が同キャラの新旧対比を持ち出して「ぜんぜん顔が違う!」とか書いてもその本編初出がたとえば5年前/10年前/15年前執筆いずれかでこちらの感想はまったく変わるのだから、ちゃんと作品ひとつひとつに執筆媒体と掲載号の記載はほしかった。それに完全な未収録のお蔵出しなのかいちど単行本化されたものの再録なのかの情報もこうしたコレクターズ・アイテム的作品集には必要だろう。この点ワニやコアなどの大手、中堅どころでもキルタイムやクロエ出版あたりだと自社掲載分はもちろんヨソの版元初出のや同人再録作まで執筆年月をもれなく記していてさすがと思うのだが、それを海王社の編集にも期待するのは高望みだろうか。
いきなり小姑ティックにイチャモンはつけたものの、忠臣蔵之介謹製の飛び抜けてラヴリィなキャラメイク自体にはなんら文句なし。作者お得意のロリロリ貧乳っ娘はむろんのこと年齢的には思春期から立派な成人女性まで、そして胸部は甘食クラスの発展途上からお顔を凌駕する勢いの特大バストまであらゆるタイプの女体を描きこなす。またコミックス表題で訴求するように妹や姉貴など近親ヒロイン多めだが一部赤の他人も用意して幅広い需要にお応え。ルックス的にはお歳を問わずハッキリとあどけない系なので妖艶アダルト嗜好の方には向かないが、童顔巨乳スキーの俺的には事前の予想以上におっぱい女子占有率が高めで歓喜雀躍。
つむがれる物語の多くは和姦ベースの穏健なものだが、こちらもひとくくりにカテゴライズできないほど趣向は多彩だ。たとえば多数派の兄妹相姦でもほのぼの系から陰惨エロスまでノリはワイドで、1on1あり複数姦あり、男子主導/女子主導両タイプを取りそろえとまるでエロシチュの見本市状態。それでも本作収録分はまだしもノーマル寄りで現在やっているエロゲーや同人仕事ではもっと特殊なプレイばかりなのだそうだが、なんにせよいろんなタイプのエロ漫画が読みたいというニーズにはピッタリとフィット。
大多数が1作品16ページ以下の掌編ばかりで濡れ場支配率も高い方ではなく、このへんは最新のエロ漫画たちと比較してウィークポイントとなる部分。しかしながら前述したように行為内容はじつに多種多様で、オーソドックスにちんことまんこを合体させるのみならず後ろの穴も積極的に活用するし、普遍的なタイマンラヴ以外にもSMティックな趣向やレイプに青姦だの性具責めだのまさにオールラウンダー。本番に至らない話があったり百合プレイ含有だったりマイちんことは相容れないネタも存在するのだが、それらも込みで性的嗜好全部入りのごった煮テイストがいかにも20世紀末~ゼロ年代初頭のエロスという感じでなつかしくもあり。
ぺったんょぅι゙ょも爆乳妹ちゃんもステディなお兄ちゃんに抱かれてたちまち発情モード。滑らかな肢体をあらわにしてはぷっくりまんこを激しくまさぐられて蜜壷をしとどに濡らす。準備万端の秘密の花園へいきり立つ怒張を迎え入れ粘膜どうしをハードに摩擦し合えばもはやすっかり行為のとりこ。まだしちゃいけないアヘ顔見せつけながら未曾有の快楽に全身を打ち震わせ昇りつめてゆくヒロインたちの幼い子宮めがけて白くねばつく液体をたっぷりとリリースだ。
巻末著者あとがきで述べるようにずいぶん前の作品主体のようなのだけども、自嘲するほどには作画の新旧差も大きくないと思うし、なにより忠臣蔵之介の手になる反則的にカワイイ女子連中をひさしぶりに大量摂取できてご満悦。よりによっていちばんちんこ勃つ女の子の話が本番レスだったりどうしても受容できないレズネタがあったりで実用評価はわずかにマイナスしたが(作者さますいません)、まずは10年ぶりにもたらされたこのすばらしき恩寵を言祝ぐとしよう。願わくば本格的に商業誌復帰して現在の絵柄でキュートにドエロい作品をモリモリ見せてもらいたいもの。ガチペドもすばらしいのだけどロリロリフェイスビッグバスト女子が大好物な自分としては、突如兄好みの爆乳になっちゃった妹ちゃんが母乳噴き出しながらセックスをおねだりのコミカルイチャラヴ「みるきぃ☆しすたぁ」と、亡くなった母そっくりの容姿に成長した娘が父に代用品のごとく肉体をむさぼられ……のダークネス父娘相姦「麻由子」が本作中のフェイヴァリット物件。
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