-智弘カイ「とろくちずむ」ワニマガジン社 ISBN:9784862694348
話○ 抜○ 消小 総合○
たっぷりボディの妖艶ガールズ&レディースが伸びやかな肢体を激しく躍動させ短編全12本。引き締まった胴体からド迫力の規格外おっぱいを景気よく飛び出させてはそれらを独立した生きもののごとくダイナミックに揺らしつつひたすら情欲の炎を燃やすオンナたちのあられもない痴態を読者の脳裡へ無差別爆撃の作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。
いきなり作画/作劇とも非常に完成度の高い新人離れした様相の恐るべきデビュー単行本「シルクの果実」が上梓されたのが一昨年8月のこと。1冊め発売後も商業漫画執筆のみならず同人誌やエロゲー原画など八面六臂のアクティヴな活動ぶりで、せっかくコミックスを出してもすぐに息切れし業界から姿を消す人も多いエロ漫画業界にあって頼もしい限りだ。おおむね2~3か月に1本の制作ペースは速いとは言えないが異様なまでに画面の高密度化が進んだ現状ではこれをコンスタントに続けられるだけ立派なもの。そんなわけで順調にストックもたまりおよそ2年近くの歳月を経て待望の2ndエディションである。なお本作については出版社公式サイト内にあるコミックス情報や作者自身で用意の特設tumblrで内容サンプルやショップ購入特典が確認できるので、あわてて本屋へ走る前にまずそちらを参照すべし。
現在の本拠地である「COMIC快楽天BEAST」および増刊「COMIC快楽天XTC」誌上で2014-16年にかけ掲載の作品たちをまとめたこちら、オーソドックスなアニメ/ゲーム系の絵柄をベースに快楽天系列らしいオサレ感をほどよくまぶしたソフィスティケイテッドな作画は早くも完成の域だ。お顔はキュート基調ながら首から下は頭身高めグラマラス系の造形にコッテリ濃口のトーンワークを乗っけたキャッチーなヴィジュアルはいかにもワニマガ編集の受けがよろしそうなタイプで実際デビューから順調に推されている印象だが、それに甘えるだけでなく作者本人も着実に努力しステップアップしているのが見てとれるのがえらい点。
このたび登場の女性陣はコンビニ売りの快楽天BEAST物件だけにover18専科と言いたいところだが、そんな自主規制はもはや有名無実でティーン女子もガッツリ混ざっている。ルックス的には前作より大人びた印象なのに、社会人や人妻が減りJK/JD優勢になったことで平均年齢は逆にちょっとだけ下がったのがおもしろいところ。むろんおっぱい星人御用達の智弘カイ漫画だけにヒロイン連中はお歳を問わずみなさんはち切れそうなビッグバストを標準装備で、バランス崩壊一歩手前の爆乳をなんとか衣服に収めそれほど不自然なシルエットには見せない描写テクの妙が光る。
大半の作品が慎太郎シール誌初出だけに、物語のベースはおおむね和姦エロの範疇に収まるもの。書店売りの快楽天XTC掲載のものはその点シバリがゆるいのか、合意エロの体裁を採りつつも調教系のややエグい作品だ。終始コミカルなのからほの暗い側面を見せるのまで多様な味わいのストーリーがウェルメイドな語り口に乗っけられてスムーズに摂取できる。いずれも現代日本舞台の普遍的な日常を描くもので奇抜なギミックも驚天動地の展開もないが、そのぶん地に足のついたラヴ・アフェアを丁寧につむぎ出しており白眉。とりわけ赤の他人からフォーリンラヴ直前まで多種多様な男女それぞれの関係に即したダイアローグだとか、2人の間の距離が徐々に縮まってゆきみごと合体へ至るまでの微妙な機敏を描くのが巧みで、少々キザなくらいの恋愛模様をサラッと上品に敷衍してみせるのが心憎いですね。あと巻末の作品解説で触れられているように一部のお話たちは相互に世界観を共有したりキャラ同士つながりを持たされていたりして、そうしたひそやかな仕掛けを読み取ってゆくのも趣深い。
1本あたり16-20ページの比較的タイトな構成だけに濡れ場含有量がものすごく多い方とは言えないものの、智弘カイ謹製のコッテリ熟しきった女体が画面狭しと乱舞し各種の液汁を飛ばしながらのハードな交合を集中的に投下することで充分な対ちんこ破壊力を確保。日常パートから引き続き巧緻な科白まわしはエロシーンだとねちっこい淫語責めへと変貌しそれへリニアに反応するヒロインたちの淫猥な行状とも併せ読み手の興奮を効果的に励起せしめる。最後はむろんリアリティなど無視してゴムなしのナマ中田氏を刊行し、子宮の奥へ白濁の塊を放たれて恥も外聞もなくイキ声発するドスケベガールズの艶姿で気持ちよくマイサンを駆動だ。
自発的でも強いられたのでも、いざ肌をはだけ特大の双丘を白日の下へさらけ出せば女たちはただちに発情モード。2つの胸の砲弾を男どもの蹂躙するに任せ下腹部を指先でこね回されてたちまち秘部は洪水だ。準備万端の蜜壷へたぎる怒張を一気に差しこまれ粘膜も破けんばかりの勢いで内奥を貫かれるたび淫語が口をつき全身あさみずくになりながらひたすらこみ上げる快感に耽溺するさまがたまらなくエロっちい。全身を打ち震わせビッグバストを派手に揺さぶりながら昇りつめてゆくドスケベ女子連中のえっちな子袋いっぱいに大量のザーメンを怒濤のごとく叩きつけ女体征服ミッション完了。
前作に引き続きキャラ造形からお話運び、エロシーン演出に至るまですべての点がそつなくまとめ上げられた高品質の工業製品のごとき作品たちだ。執筆にあたり推敲を重ね工夫を凝らして完成度を高めるべく研鑽しているのは巻末の作品解説を見ても充分にうかがえ、その真摯な姿勢には頭を垂れるほかない。唯一キャラクターの崩し顔がいまだにぎこちなくてエロコメ作品がイマイチ軽妙に見えないのだけは弱点だと思うが、いずれそのへんも手を打ってくるはず。そのほか個人的には10代女子をよりキュート方向へ振ってほしいとかせっかくショートっ娘が魅力的に描けるのだからもっと増えればとか勝手な要望はあるけれどまあそこらはテキトーに聞き流してくだされ。今回収録のものではJK主演のお話がいちばんグッと来て、なかでも容姿端麗超高校級バレー部キャプテンがコーチの調教によりすっかり淫乱ビッチ化の「Behind Athletics」と、表紙にも登場の三つ編み家政部部長さんが幼なじみ生徒会役員と実証実験からの熱烈イチャイチャ突入「疑惑の媚薬は魅惑の偽薬」で我が砲身を灼けつくほどに使役。
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