2016-08-10

今年度のチャイコフスキー・コンクール。

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-森崎くるみ「色恋少女」コアマガジン ISBN:9784864369527
話○ 抜△ 消小 総合△

遊び半分ではじまった義姉弟2人の肉体関係はいつしかほんものの愛情へと発展し本編&描きおろしフルカラーショート+突如ネコ耳が生えた彼女に人型へ化けたオス猫が襲いかかりNTRピンチ本編&こんどは彼氏の方へ人型変化メス猫が襲いかかりさあ大変続編+独立短編6本。ポップ&キュートな作画でもって相思相愛男女のベタ甘ラヴ模様をたっぷりとお届けの作者最新刊は黄色い楕円物件としての5thコミックスだ。
いくつかの前歴を経てゼロ年代前半に業界参入を果たし現在に至るまで活動を続ける作家で、年数だけで見るならもうトップクラスのヴェテラン。ただ途中で一般漫画の方へ注力していた時期がけっこうあり成年向けの方は長めのインターヴァルが空いてしまって、コミックス刊行数はキャリアのわりに少ない部類だ。しかしながらここ数年は再度エロでの掲載頻度が上がり、2014年末に上梓された前作「LOVELY GIRL's」から1年半あまりと比較的短い間隔で新作を引っさげお目見え。
少女漫画/アニメ絵の美味しい部分をほどよくブレンドし萌えフレイヴァーをたっぷり振りかけたその絵柄はひたすらにファンシィ。いまとなっては若干オールドファッションな趣も感じるのだけど、むろん泥くささなどみじんもなくひたすら口当たりのよい筆致で訴求力の高さはあいかわらずだ。この人の商業本拠地である「漫画ばんがいち」掲載分となる収録作たちは直近執筆のものとだいぶ昔の作品とに二分されいくらか新旧間で作画の差異はあるものの、砂糖菓子のごとく繊細な感触は以前も現在も変わらぬ美点。そのへんは当然この本の現物を購入し確認するのがいちばんだが、版元提供の単行本情報ページ内のサンプル画像でもその一端はうかがえるのでまずはそちらのチェックを。
この滑らかなお筆先でもって思春期真っ盛りの制服少女を中心としたとびきり愛らしいヒロインを逐次投下するのがデビュー当初からの変わらぬ芸風。今回もその路線はキッチリ踏襲されていて、妖艶さよりは明確にカワイイ方面へ全精力が注がれたキャラデザインだ。ここに貧乳すぎず巨大すぎずの絶妙なおっぱいやわずかばかりの茂みを備えた蜜壷やらの煽情的なエロパーツが加わり読み手の興奮を効果的に励起せしめる。ほんわか癒し系から凜とした強気っ娘まで、はたまた素直さんありツンデレありと女の子たちの造形も多彩で、頭からシッポまで読み通せば君もお気に入りの彼女が見つけられるはずだ。
物語展開もさふわふわ柔和なタッチにふさわしいさわやかでハッピーなイチャラヴが中心。カップリングも法や道徳のヤバいラインを侵犯することのない健全な関係ばかりでまことに模範的だ。わずかな例外を除きお互い惹かれあう男子女子のマンツーマン和姦となっており、誰ひとり悪人のいないハートウォームな世界で奏でられる素朴で純真な恋のメロディに全身全霊で浸かり読後はよどんだ心もすっかり浄化されること必定。
もとよりガチファックで勝負するタイプの漫画家ではなく、濡れ場密度は業界水準から見ればやや薄い方。とはいえ直近に描かれたものはコンビニ売りから途中で書店扱いのガチ成年誌となったばんがいちの誌面の変化に合わせいくらかエロも増量気配だ。雑誌スタイルの移行とともにⅠ作品あたりのページ数がわずかにプラスされた分をおおむね本番へと振り分け、互いに求めあいようやく結ばれて心の底から幸せそうに昇りつめてゆくおにゃのこ連中の艶姿を堪能しつつぼくらの自慰表明もはかどりまくり。
軽口を叩きあうボケツッコミコンビもふとしたことで疎遠になっていた2人も、紆余曲折を経てようやく本当の気持ちに気づいたらそこからは怒濤のラヴ一直線。舌先を絡めあいながら濃密なキスを交わし一緒に褥へ横たわって未体験ゾーンへと突入だ。ほどよく発達した2つの双丘を優しく揉みしだき下腹部の秘密の花園をゆっくりまさぐりながらその付近を徐々に開きおもむろにたぎるシャフトを挿入する。破瓜の傷みに一瞬涙を浮かべても相思相愛だからすぐに苦痛は快感へと変わりほおを紅潮させながら甘い嬌声を発しはじめるのだ。やがて日本語にならない咆吼をばらまき未曾有の快感に全身を打ち震わせるヒロインの萌え萌えまんこの内へ外へと熱い飛沫をぶちまけたその瞬間から恋するカップルたちの本当の第1歩がスタートする。
少なからぬ頻度で外出しフィニッシュが登場し中田氏大好きっ漢の俺はそのたびにガックリきてしまってトータルの実用度がやや低下してしまったが、前作で非常にいとわしく思った無慈悲なモザイク修整が本数多めながらもノーマルな濃トーン貼りつけへ改善されたことで森崎くるみ謹製のプリティなおまんまん付近がだいぶ視界良好になったのはうれしいところ。塩漬けの未収録作品も今回で片付きおそらく直近作が支配的になるだろう次刊がいまから楽しみだ。前述の事情で膣内射精エンドのお話がやはりマイちんこにはグッと来て、なかでも親どうしの再婚で義理の家族となった制服男女が真のカップルとして愛をはぐくんでゆく冒頭パートカラー「だって義姉弟だもんっ」と、なかなか手を出してくれない先輩男子のその理由を知った後輩ちゃんヒロインが彼のすべてを受け入れ幸せいっぱいに絶頂「触れてほしいの…」がたいそうナイスでございましたよ。

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