話○ 抜◎-△ 消小 総合○
えっちなサーヴィスをほどこしてくれると評判の整体院へ訪れた少年はどういうわけから自分がご奉仕するハメになり連作2本&描きおろし後日談+突然告白してきた女の子はセックスに超貪欲で主人公のちんこは大忙し連作3本+独立短編4本。キュートフェイス&ビッグバストのドスケベガールズ&レディースが性欲全開で女体をハードに使役しザーメンをしぼり取りまくりの作者最新刊は通算48冊めのコミックスだ。
この狭い業界内にあっても20年選手30年選手はけっしてレアアイテムでなくなってきたとはいえ、前世紀デビューでありながら若い連中に伍していまだメジャー誌のレギュラー掲載枠を持ち毎年欠かさず新刊リリースを行っているエロ漫画家というのはそうはいない。猫玄はそんななかの数少ない例外のひとりで、枯れることのない豊富なアイディアと充分にアップ・トゥ・デイトな作画を武器にいまも最前線で活動する伝説級の作家だ。そんなわけで今回も去年末刊行の前単行本「生ハメdeビューッ」から1年経たずに早くも新作のお目見えである。
熟練の筆致でつむがれるスッキリ系のさわやかな絵柄はゼロ年代後半あたりでほぼ完成形となり、あとは彩色テクやお顔の造形に細かく現代のトレンドを反映させてゆくくらい。最新流行とは言えないにせよ古色蒼然とした泥くささなどは皆無であり、2016年のいまになっても一線級の活動を続けられているゆえんだ。ただし白黒/カラー原稿それぞれで仕上がりの雰囲気には意外と差が出やすい作家ではあるので、猫玄未体験の方は書店へ向かう前に版元提供のコミックス情報ページからたどれる内容立ち読みでの事前チェックが吉。
このたびは現在のメイン活動拠点のひとつとしている「コミックペンギンクラブ山賊版」にて2015-16年にかけ掲載の最新型猫玄ばかりで構成されたこちら、登場ヒロインはキュートな童顔巨乳女子がズラリと。以前からペンクラ山賊版ではおっぱいヒロイン、他社ではぺたっ娘と明確な描き分けがほどこされていて、今回も従来どおりの図式を踏襲する。バストサイズはみなさん大ぶりながら年齢層は10代なかば～推定アラサーと比較的ワイドレンジで、表紙/裏表紙の印象だとわりかし熟女メインに見えがちだけど若い娘もふんだんに配置されているのでアダルトさん大好きっ漢は要注意。まあ10代女子スキーの自分は逆にティーン含有率が思いのほか高くうれしかったのだけれど。
昨今の山賊版で描くものは数話構成の短編連作と純粋な読み切り群とのコンビネイションになっていて、それはこの新刊でも同様。いずれもコンビニ誌掲載にふさわしい軽妙洒脱なエロコメで、その気になれば重厚なシリアスラヴだって口当たりビターな問題作だってやってのける人だけど、クライアントの要求どおりスッキリ読み口爽快な作品をヴァラエティ豊かに展開するプロのお仕事だ。同級生に年上美女、義妹や兄嫁など多種多様なヒロインと明るく楽しくちょっとアホらしくのスチャラカな物語をその発端と結末とを同じモノローグで、でも意味合いはまったく異なる様相でシメるいつもの猫玄マジック。また今回はとくに少々エキセントリックな性向の女子サイドにそこそこ常識人の男性側が終始振りまわされるタイプのお話が多く、彼女らの奔放な言動が猫玄の精緻なコントロールにより魅力的に彩られ読後ほっこり股間はモッコリ。
そんなわけで濡れ場の方もどちらかというとヒロイン主導型が中心。描きおろしパートを除き1作品あたり20ページ固定のそう多くない分量ながら、日常パートからスムーズに本番移行しつつ彼女らの熱く躍動するもっちりボディを多彩なアングルから見せつけて周到に読み手の興奮を盛り上げてゆく。とりわけ肉厚のビラビラを惜しみなく映し出し派手に液汁乱れ飛ぶ性器結合部へクローズアップし続ける演出の妙はさすがヴェテランの手練れの技で、ほおを紅潮させ小刻みに嬌声を発しながらすっかりちんこのとりことなり全身を打ち震わせる彼女らの艶姿にぼくらの自慰表明もはかどりまくりだ。
制服や仕事着の下に隠れているたわわな双丘をステディな男子の前でだけ全面公開して彼女らすっかり発情モード。迷いなく目の前の股間へしゃぶりつき全力ご奉仕でたちまち第1ちんこ汁を搾取だ。艶めく肢体を火照らせしっとり汗を浮かべながらこんどは秘密の花園を押し広げ誘うような目つきで挿入をおねだりされ、要望どおりいきり立つ怒張をゴリゴリ蜜壷へねじこみ粘膜どうしのハードな摩擦運動を開始する。体位を変え角度を違えながら性器どうしハードに干戈を交えはしたなくハートマークをまき散らしながら昇りつめてゆくヒロインズのド淫乱まんこの奥底めがけ白くねばつく液体を際限なく叩きつけ女体征服ミッションコンプリート。
さすがに長年この人の作品を読みつけているだけに新鮮さは薄いけれど、いつもながらの熟達した話運びに安定のエロさで気持ちよく息子を使役。実質的な表題作に相当する冒頭連作のような熟女ものよりは中盤に配された10代女子主演のお話の方が圧倒的に使えたもので妙な抜き評価になったのだけど(作者さますいません)、猫玄作品ではこの出版社で描かれたものがもっとも肌に合うので今後とも末永く執筆を続けていただきたいもの。あと作品の本質とは別のオハナシだが、この新刊や今回同時発売のuruteにおいては富士美出版のエロ漫画単行本収録作の初出データが掲載媒体/掲載号ともにきちんと明記されるようになっていて、以前はこのあたりへの配慮がまったくなかったのが180度の方向転換ですばらしいことだと思う。データマニアでなくてもその漫画が「いつ/どんな雑誌で」描かれたかという情報は作品を読み解くうえでの重要なファクターなので、よその出版社でもぜひこれはマネしていただきたいところ。ともあれ猫玄作品ではひさしぶりに載った号の山賊版を殿堂入りさせヘヴィローテしたくらい使いまくった同級生女子とのラヴラヴ&ハードファック連作「最近寒くなってきましたね…」シリーズ3本と、自宅へ侵入しマイAVコレクションを物色中の義妹に遭遇し彼女と画面に合わせて本番実践の「お義兄さんといっしょ」でもって包皮も灼けつくほどに愚息を酷使。
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