2016-10-02

今月のお色直し。

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-七瀬瑞穂「お嫁さんは魔王!?」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799209547
話△ 抜○ 消小 総合○

勇者の血を引くとはいうもののいたって平凡な主人公はかつての宿敵である魔王の末裔と出会い秘めた能力を開花させて次々と女の子へ中田氏三昧表題作長編8話&描きおろしアフターストーリー+独立短編2本+前単行本表題作番外エピソード。タイプの異なる女子連中が続々登場しては努力レスでガチハメし放題のハーレムライフを思う存分エンジョイのスカッと爽快な抜き物件は通算9冊めにして当社発の6thコミックスだ。
よそで描いたり異分野進出を果たしたりしつつも初期からずっと当社の看板誌「コミックアンリアル」で活動を続けている作家で、現在のアンリアル執筆陣のなかでももはや最古参の部類。作風は後述するように徐々にマイナーチェンジしてきているけれど、長い間読者からの変わらぬ支持を得ているというのはすごいことだ。そんなわけで前単行本「さきゅらいふ」のリリースからちょうど2年のインターヴァルを経ての再会である。
繊細さと豪華さを兼ね備えたオーセンティックなエロゲ風味の作画は当初の凜とした頭身高めのクールな造形から昨今はいくらか柔和さがプラスされた感じで、既刊を時系列ごとにたどっていくとその変化は一目瞭然。こちらに入っている作品たちは前作発売時あたりから直近にかけアンリアル執筆の最新型七瀬瑞穂ゆえ描きおろしのカヴァーイラストと中身の絵柄との差異はほとんどないが、気になる方はKTC恒例の異様に浩瀚なコミックス紹介ページにおいて大量の内容サンプルが用意されているのでじっくりと吟味可能だ。
この滑らかな筆致でもってょぅι゙ょからママンまで様々な年齢層のヒロインを描きこなすのだけど、今回はメインの長編が学園舞台ということでほぼハイティーン固定。前作までよりややお歳のレンジが狭まったので七瀬瑞穂謹製のお色気ムンムンアダルトさんがお好みだった方はご愁傷さま。もっとも肢体描写は10代設定といえどもたいていはボンキュッボンのグラマラス系で、もとより頭身高めの造形をする作家ゆえメリハリの利いた煽情的なボディを描くのはお手のもの。一部存在するスレンダーっ娘も含めスラリと美しい女体の神秘をお腹いっぱい摂取できる仕掛け。
アンリアルで執筆しはじめた当初はお姫さま凌辱調教系のダークネタを好んで描いていたこの人も、昨今はすっかり毒が抜け平和そのものの能天気ラヴコメに終始。巻末の読み切り作品たちもそうだし、なんといっても底抜けにご都合主義全開なタナボタハーレムのタイトル・チューンを前にすると読んでるこっちも否応なくほのぼのモード。かつて世を統べた勇者の子孫……とはほとんど名ばかりの冴えない主人公・海堂勇也(かいどうゆうや)は、ある日突然学園へ押しかけ彼に決闘を申しこんだ魔王の後胤・四之宮リナ(しのみやりな)に速攻で童貞を奪われ、それ以降も生徒会役員やら使い魔やら多種多様な女の子が続々登場しては即座に精液搾取されまくりな受け身エロスの殿堂だ。いちおうストーリー内で波乱も用意されるものの各種のトラブルはすべてHで解決のエロ漫画らしい世界観であり脳みそをカラッポにして楽しめる。ずっと状況に振りまわされつつもなし崩し的にハーレムを形成し1日24時間休みなしに彼女らのヴァラエティ豊かなまんこめがけ種つけ三昧のインスタントな性愛の宴に、万事ままならぬ人生を送る君の煩悶もすっかり癒されること必定。
1本あたり20ページ以下の比較的コンパクトな分量ながら、ものによっては1ページめから即座に濡れ場突入のおそろしくスピーディな展開もありエロシーン密度は充分以上に高い。女の子とファックすることで相手の魔法パワーが飛躍的に増大するという非常にありがたい能力のおかげでヒロイン側から積極的に膣内射精をおねだりされる全男子垂涎の設定によりすべての後宮メンバーに仲よくナマで子種ぶちまけ放題のワンダーランドを全力で摂取し読み手の勃起中枢はフルバースト。
出てくる女子みなみずからベッドへ横たわりまんこおっ広げてレッドスネークカモン。据え膳をただちに頂戴しビッグおっぱいにしゃぶりつき秘密の花園へ指先をねじこんで蠱惑的なボディをじっくり味わう。すっかり濡れそぼち準備万端の蜜壷へいきり立つ怒張をゴリゴリねじこみ粘膜どうしのハードの甘さツン胴をスタートだ。腰を浮かせ内奥を貫くたび随喜の涙を流しハートマークを乱射する彼女らの痴態にいっそうエレクチオン。肉ヒダの1枚1枚を独立した生きもののように蠕動させながらしきりに淫語まき散らしナマ中田氏を懇願する彼女らのリクエストどおり、行為の締めくくりは子袋いっぱいに受胎確実の孕み汁をドプドプ注入だ。
イジワルな表現をするなら前作と同工異曲に近い物語ではあるものの、パワフル&ユースフルな実用品として非常に完成度の高い1冊。これからの秋の夜長のお供にもピッタリで、どのページをめくっても即座に臨戦態勢へ入れることだろう。ハーレム構成員のなかでメインに据えるのがいつもロングヘアお嬢さま系で他もほとんど長髪女子とややキャラメイクの幅が狭いのは気になるけど、そのへんが属性的にドストライクな方ならむしろ評価5割増しで。俺ならばそんななかわりとレアなセミロング使い魔ちゃん・シャルと、こちらは前作「さきゅらいふ」から外伝へ出張の小悪魔ミドルティーン・ユウカたんが単行本中のフェイヴァリットヒロイン。

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