-コア助「人妻な僕のヨメ」竹書房 ISBN:9784801959347
話○ 抜△ 消大 総合△
貞淑な御内儀たちが良人以外のモノをおずおず受け入れ背徳の悦びに熟れた肉体を熱くたぎらせて短編全8本。マークなし。既婚者とは思えない激カワ奥さま連中を美味しく頂戴のすばらしすぎるシチュエイションを多種多様な趣向のもとお届けする作者最新単行本は抜き物件としての通算5冊めにしてnot18禁扱いとしての第4弾、そして当レーベル発の2ndコミックスだ。
その存在を最初に知ったころはまだ成年マークつきの雑誌を舞台に活動していたこの人、ゼロ年代末あたりからは本拠地をライトエロに移し以後はそれ系の出版社をいくつか股にかけながらの執筆を行っている。自分はもっぱらガチ黄色い楕円媒体ばかりを追いかけているのでどうしても慎太郎シール誌メインの漫画家への目配りがおろそかになるのだけど、そんななか変わらずその動向に注目し続けている数少ない作家ゆえ本作リリースも待ちこがれておりましたよ。なお版元公式サイトの新刊情報ページで書誌データや各通販サイト(その先ではkindle版の購入も可能)の案内がなされているので、書店へ直行する前にまずチェックしておくべし。
同じ竹書房から2015年末に上梓された前単行本「人妻な彼女」からおよそ1年半を経過してのこの新刊、前作発売後に当社刊行のライトエロ誌「ナマイキッ!」に掲載の直近作ばかりを収録ゆえコア助特有のキャッチー&シルキーな筆致も品質は高い水準で安定。一般青年誌系の端整なタッチを基調に据えた破綻のない造形に加え、モノクロ原稿における、はったい粉をパッと掃いたようなお肌のきめ細かな質感がまいどマーヴェラスだ。
この滑らかなヴィジュアルでものされる女性陣はタイトルどおりの妖艶マダム特盛り状態。とはいえこの人の描く奥さま連中はクリッと大きな瞳にほどよい愛らしさをブレンドした造作のカワイイ人妻ばかりで、俺みたくハッキリと熟女苦手を公言する人間でもずっとこの作家のプロダクトを買い続けているくらいに魅力的だ。設定年齢は20代中盤から最高アラフォー近辺とかなり上方向に偏っていてもルックス的にはみなさん若々しくてたいへんよろしい。一方でボディの方はお歳相応の完熟ダイナマイツであり、わずかに崩れかけの兆候が見えるえっちなお肉のつき方がなんとも辛抱たまりませんね!
このたびくり広げられる物語たちははいずれも現代日本を舞台のきわめてドメスティックなタイマンエロスの殿堂。シチュを図式化すれば各回の男性主人公が該当話ヒロインたる旦那持ちの人妻と紆余曲折ありつつなんだかイイ雰囲気になって彼女らの熟れきった蜜壷をおのが怒張でゴチになり……という全男子垂涎なタナボタラヴの連鎖だ。しかしながらコア助はそこへ至るまでのプロセスに工夫をこらし全編通しても読み飽きないよう細やかな配慮を見せる。上司だのナースだの入居人だの奥さまたちの属性をダブりなくバラけさせ、初対面時の親密度から会話の弾み具合まで差異を設けながらも最終的にみなハッピーにガッツリファックへと到達する緩急自在の進行に導かれて読後ほのかな興奮とたしかな心の安寧を得て読み手も大満足という、これぞライトエロ作品としての模範解答だ。
雑誌初出後は非成年扱いでの単行本化を前提とする純粋ライトエロを最後までこの業界で貫いている竹書房物件だけに、濡れ場密度は率直に言って高くなく性器もほとんど見えない状態。ゆえにこれ単品でちんこのお供とするには少々心もとないのだけど、コア助謹製の絶品美おっぱい描写&魅惑のトロ顔百面相でどうにか相殺というところ。出てくる女子みな人妻らしからぬ可愛さを存分に見せつけつつも濡れ場ではお歳相応の熟達ぶりをアピールし年下男子の暴走する欲望を完璧にコントロールだ。包容力豊かなムッチリボディに埋もれつつだらしないラインの巨尻をむんずと抱えこみハードに腰を使いながら完熟まんこのいちばん奥まで猛り狂うヤングな白濁をたっぷりとプレゼント。
ストロングセックス至上主義の当ブログではどうしてもマークなし作品への採点が辛くなり非常に申しわけない次第。しかしながらその大ハンディを背負ってなおレヴュウせずにはおれない吸引力をコア助漫画は有しているし毎回記事にするのもまさにその証ということでどうかご寛恕を。いずれにせよ人妻属性かつ明朗快活ラヴコメスキーには迷うことなくオススメしたい1冊だ。個性豊かでエロっちい奥さま連中いずれもたいそうキュートだったけど、なかでも高身長ショートヘア爆乳元気系ママさんバレー女子という私的経絡秘孔突かれまくりな「大きい人妻は好きですか?」主演女優の園川(そのかわ)さんと、火事で焼け出された叔父夫婦と急きょ同居の大学生主人公が毎日ドキドキの「無口妻は肉食系」に登場するフェロモンダダ漏れドスケベワイフ・佐緖里(さおり)さんが今作中の私的2トップ。
毎度レヴュウありがとうございます~(^ω^)
返信削除>コア助様
返信削除こちらこそ毎回股間がお世話になりっぱなしなのにコメントまでいただきまことに恐縮ですよ。今後も先生の単行本はすべてレヴュらせてもらう所存ですので、手ぐすね引いて新たなる作品をお待ちしております。