-桜去ほとり「せっくすじゅーす」ワニマガジン社 ISBN:9784862694904
話○ 抜◎-○ 消小 総合○
激カワガールズ&レディースが全身全霊でストロングファックに没頭しては幾度となく大量のザーメンを膣内深くぶちまけられ昇天短編11本+巻末描きおろしショート1本。お顔はラヴリィなのに濡れ場では底なしの性欲を見せつけ派手派手しくイキまくるド淫乱ヒロインズが目白押しのこちらは記念すべき作者ファーストコミックスだ。なおペンネームはこの綴りで「さくらざりほとり」と読み下します。
ワニマガ謹製コンビニ誌系列のなかでは誌風も執筆陣の作画傾向ももっとも自分と合致する「COMIC快楽天BEAST」において、掲載頻度はそう高くないものの毎回どこか一本ネジの外れた漫画を投下していてずっと気になっていた人。その存在を認識してしばらくのち、この人の手がけた某ブラウザゲーのおっぱい駆逐艦本を購入したところとんでもなく抜けたのでさらに私的評価アップ。そんなわけでゆっくりではあるけれど商業誌のストックもたまりようやく初単行本リリースにこぎ着けたこの日をいまかいまかと待ちこがれていましたよ!
オーソドックスなアニメ/ゲーム風味の絵柄をベースに据えつつも快楽天系列の執筆陣としてはずいぶん萌えっぽくチューンされた非常にキュートなヴィジュアルが桜去ほとり最大の武器。描きおろしパートを除きすべて2013-17年にかけてのBEAST誌上掲載分を収録と執筆年代が若干ワイドゆえ作画の新旧差はハッキリわかる部類だが、最古のものでもテイストの方向性はあらかた固まっており違和感はさほどないはず。なお例によって版元公式サイト内のコミックス情報ページから内容サンプルが参照可能なので、桜去ほとり未体験の方は書店へ寄る前にそちらを確認するのが吉。
このおそろしくキャッチーな筆致でものされる女性陣はハイティーンから20代なかばの黄金世代。ただしそのルックスは明らかに幼く、学生はむろんのこと勤労女性ですらおっきな瞳にまるっこい輪郭という童顔まっしぐらの造形なので熟女スキーには速攻回れ右推奨。この人の薄い本などを見るに本来はJC/JK近辺のヒロインを描くのが得意なのをBEASTでは慎太郎シール誌特有の制約でやむなく年齢設定を引き上げている感じもするのだが如何。その一方でボディはむしろ歳相応以上のゴージャスぶりで、メロン級の特大バストに安産間違いなしのビッグなお尻、むっちりお肉の乗った頭身高めトルソという具合でありあどけない容貌とのギャップがいっそうきわ立ちナイスだ。
そして桜去ほとり作品のもうひとつ独創的な部分がそのエキセントリックなストーリー展開。いちおうベースとなるのはノーマルな1on1のラヴコメと言っていいと思うが、登場人物たち――とくにヒロインのどこかイカレた思考回路から物語がどんどんギャグ方向へ脱線してゆくのが特徴だ。その他キャラクターのマヌケ感あふれるネーミング(まるでハイスクール奇面組みたいなアレ)や、イチャラヴものの定石をおちょくるみたいなお話運びなど作者の悪ノリ具合を随所で堪能できる。このあたりは同じBEASTで活躍しやはり初単行本が出たばかりの牡丹もちととも少し近い雰囲気だけども、あちらが怒濤の画力とともに勢いで押しまくる感じとするなら、桜去ほとりはもう少しオフビートでギャグも脱力系のそれ。
大半が総量20ページ未満のコンパクトな造りでエロシーン支配率はきわ立って高い部類ではないものの、それをカヴァーしてありあまるのが女子連中の常軌を逸したドスケベ具合。JK/JDに弁護士や科学者にドッグブリーダーなど多種多様に取りそろえられた彼女らはこぞってセックスに超積極的で、おぼこい処女から百戦錬磨のヤリマンまで等しく怒張にガンガン腰を下ろしハードにまんこを使役しては大量に精液を搾取する。白目剥きアヘ顔こそないがハート目で淫語マシンガン連射し汗だく汁だくファックにいそしんではくり返し子宮の奥まで白濁を浴び絶頂の光景が読者の勃起中枢をダイレクトドライヴだ。加えてボルチオが激しく突き上げられ子袋の許容量いっぱいに精液が満ちるさまをヴィヴィッドに映し出す豊富な性器結合/射精断面図もチンピク度アップに効果的で、愛らしい萌えっ娘どもが日常見せる表情とはまったく異なる超絶はしたない痴態とのすさまじい落差に摩擦運動ははかどりっぱなし。
素朴な女学生から黒ギャルまで、恋する受付嬢やお堅い弁護士もいざ発情すれば即座に犯る気満々種つけ熱望モード。たわわな肢体をすぐさまオープンセサミしぷっくりまんこを男の目の前で見せつけて挿入をおねだりだ。辛抱たまらずゴリゴリねじこまれたシャフトをぬめる肉ヒダで熱烈歓迎の彼女もみずから腰を振りコンパクトな子宮の最深部で亀頭をムンズと受けとめる。目を見開き瞳の奥にハートマークを浮かべては下品にヨダレたれ流し日本語にならない咆吼を発しながら四肢を打ち震わせ呼吸を荒げるヒロインズの艶姿が淫猥でたまらない。2度3度と射精されるたび全身をのけぞらせ際限なく快楽をむさぼり尽くすエロメスどもにとどめの特濃ザーメンを卵巣まで届こうかという勢いで叩きつけようやく長きにわたる性の饗宴にもグランドフィナーレ。
パッと見の萌えティックな雰囲気からは想像もつかない疾風怒濤ストロングエロスが横溢する強烈なミスマッチぶりが唯一無二の存在感を放つ個性豊かなデビュー作。正直作画にはまだまだ稚拙な部分も見られ、また秀逸なネタ出しはともかくお話進行自体は少々ガチャついてはいるものの、童顔巨乳ヒロイン&膣内射精複数ラウンド大好物の俺にとっては趣味嗜好がフィットしまくりゆえすべて相殺ですよ。少しだけワガママを言えばBEAST本誌では禁じ手となっているこの作家得意のお下げ髪セーラー女子をもっとふんだんに読ませてもらいたいところだが、それは今回の描きおろしパートでいくらか不足分をおぎなってもらったのでよしとしよう。どの作品も包皮が発火するほどにしごかせてもらったけど、なかでも古文好き女子が同級生男子との数学勉強会でどんどん勝手にテンパってはガチファック突入の「ありをりハメり!」と、ド淫乱ロリ巨乳制服っ娘に日々射精管理され……と作者本来の欲望を全開した巻末描きおろし掌編「まみメモま!」がことのほかfeel so good。
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