2017-08-05

今週のノスタル爺。

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-雛咲葉「放課後のささやき」ワニマガジン社 ISBN:9784862695031
話○ 抜○ 消小 総合○

使命を帯びとある館へ訪れた男はめくるめく淫靡な刻を過ごし本編&別キャラ視点アナザーエピソード+大卒後すぐ温泉宿を継ぎ不慣れながらも奮闘する若女将に彼女を見守る番頭は一計を案じて……本編&スピンオフ4コマ+独立短編7本(うち前単行本収録短編間連作2本)+フルカラーショート1本。ラヴリィフェイスの魅力的なヒロイン連中が艶めく肢体をハードに活用しアンアンイキまくる光景を多彩なアングルでお届けの作者最新刊は通算3冊めのコミックスだ。
オサレ/萌えをほどよくブレンドした端整なヴィジュアルでもって童顔巨乳ヒロインズが甘ラヴ基調の物語に載っかって見目麗しく絶頂という、ワニマガ系エロ漫画家のまさに王道をゆく人。現本拠地である「COMIC快楽天BEAST」では駆け出しのころからきわ立った筆力と安定した掲載ペースを保ち続け、現在ではときに表紙もまかされる立派な看板作家のひとりに成長。てなわけで2015年秋に上梓された前単行本「好きな人ができた!」から約1年半のインターヴァルを経て待望の新刊がお目見え。
やや濃いめのCG塗りが読者の劣情をグッと刺戟するナイスなカヴァーイラストに熱烈歓迎されて早くもぼくらの股間は臨戦態勢。ただオモテの絵はなんだかよそ行きの雰囲気でいつもと若干ノリが違い、裏表紙や帯に抜粋のキャラ絵の方が実態を反映していると思う。中身のモノクロ漫画は2015-17年のBEAST掲載分のほか他誌執筆のイレギュラー原稿数本を加えた構成で、いずれもクオリティの高さは定評のあるところであり文句のつけようがない。なお例によって出版社公式サイト内のコミックス情報で内容サンプルおよび各ショップ購入特典が参照可能なので、あわてて本屋へ直行する前にまずは一瞥を。
このマーヴェラスなお筆先から生み出される女性陣はハイティーン制服女子を中心に上下方向数名をプラス。10代女子は当然のこと、唯一アダルティな造形の不倫人妻さんを除けば若女将やナースなど社会人女性でさえ学生と見まがうばかりの愛らしいルックスゆえ熟女スキーは回れ右。このキュートフェイスにばいんばいんのビッグバストが組み合わされるのが雛咲葉の黄金パターンなのだけれど、今回は前作でわずかに存在した貧乳っ娘がまた少し増えたので意外に思った。もちろんスレンダーボディに違和感なく巨大な2つの双丘を納めるこの作家ならではの超絶テクを垣間見られるおっぱいっ娘が圧倒的多数派なのには変わりないし、たまにはちんまいお胸を堪能するのも悪くないものですよ。
コンビニ売り誌の快楽天BEASTが初出ゆえ、くり広げられる物語はそれ用のレギュレイションに準拠した1on1のノーマルな合意エロがベース。しかしながら前作あたりから見受けられる雛咲葉のストーリーテラーとしての志向がここへ来て顕著になってきた感じだ。エロ漫画的定番の学生カップルネタや女将に看護師など働く女性ものを無難にこなしつつ、過去短編とリンクさせたお話やSFティックな趣向の導入など引き出しを広げる試みがなされていて興味深い。以前は16ページのタイトな分量しかよこさなかったBEAST編集部もお話によっては相応のスペースを割くようになって、窮屈な展開を強いられた1冊め収録の作品たちと比べるとずいぶん余裕が出てきた。ともあれちんこのお供という第一義的な用途さえ忘れてくれなければ物語のヴァリエイションが増えるのは大歓迎なので、今後とも積極果敢なチャレンジを期待。
濡れ場は特段ムチャな行為や奇抜なアイテムなどないオーソドックスな肉体言語の応酬ながら、雛咲葉特有のきらびやかな女体が画面狭しと暴れ回るダイナミックな構図の多用で読み手の股間をダイレクトドライヴ。おわん型の美麗ラージバストが景気よく揺れるなかヒロインの内奥へビッグコックが豪快にねじこまれ、激しく突き上げられるたび呼吸を荒げ随喜の涙を流しながらイキ狂う女子連中の痴態をたっぷり摂取だ。
ふだん見せるあどけない笑顔をステディな男子の前でだけまるっきりメスのそれへと変貌させて彼女らはたわわな肢体をご開帳。自分から彼の下腹部へとしゃぶりつき熱心なご奉仕でたちまち先走り汁を搾取だ。休息など許されずこんどはおにゃのこ連中みずからお披露目の濡れそぼつ蜜壷めがけて暴れん棒をインサート。勢いよくストロークを刻むごとに瞳をうるませ小刻みに嬌声を発しながらなおもギュッと抱きついてくるさまがいとおしくもエロっちい。四方八方へハートマークをばらまきながらこみ上げる快感に全身を打ち震わせ昇りつめてゆく彼女の内へ外へと白くねばつく液体を怒濤のごとくぶちまけてフィニッシュ。
いつもながらに眼福すぎるヴィジュアルとますます巧みになったストーリーテリングの両輪で読み手の心も息子もご満悦の1冊だ。これで少なくない数の外出しエンドが全部膣内射精になり、せっかくのナイスな中田氏断面図を出し惜しみせずふんだんにちりばめていてくれたら実用性評価は◎にしたところ。デビューしたてのころはいつ一般誌へ持ってかれるか心配でならなかったのだけど、さすがにここまで来ればエロをメインに腰を据えてくれそうなので、引き続き高品質な抜き物件の安定供給をお願いしたい。今回収録のお話たちのなかでは、ドジっ子若女将と無口な板さんとが天の配剤で無事結ばれる(番頭さんナイス!)「ナズナの咲く頃」と、前単行本で恋愛成就のボクっ娘×青年カップルが祭りの夜に燃え上がり「ハルとボクの夏休み」でもって我が精巣のストックもスッカラカン。

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