-稲鳴四季「彼女たちの学性アルバム」ヒット出版社 ISBN:9784894657427
話○ 抜◎ 消小 総合○
成績優秀ながらもみずからの立ち位置を見つけられずにいた生徒会長は男を知り激しく求められることでようやく自分だけの幸福を手に入れ前中後編+人望抜群副会長の奔放なセックスライフは大量のサオを相手にいっそう過激化連作2本+単発エピソード3本。生徒会役員やその周囲でくり広げられる問答無用疾風怒濤の超絶ストロングファック絨毯爆撃を圧倒的な密度で逐次投下の作者最新刊は通算3冊めのコミックスだ。
以前のキャリアは決して順調ではなかったようなのだけど、当版元の看板誌「COMIC阿呍」に居場所を確保してからは堰を切ったように純度100%の壮絶な抜き物件を連発。自分も一昨年3月刊行の前単行本「女子校生受精カタログ」には包皮も発火するほどお世話になりまくったものだ。しかしながらちょうどそのあたりから同人執筆に注力しはじめたことで阿呍での掲載ペースが緩慢に。正直じれったく感じてはいたもののどうにかストックもたまり、およそ2年半ぶりの新作リリースにこぎ着けたことをまずは言祝ぐとしよう。
そんなわけで久々のお目見えとなったこちら、わりかしめずらしい横レイアウトの表紙を一瞥して従来からのファンは驚くに違いない。雑誌初出時から追いかけており事前に把握していた人はともかく単行本派の読者は絵柄がえらく変化したことにビックリするはず。従来のタッチは端整ながらも少々荒く硬質な印象だったのが、今回収録分のもっとも古い2015年後半の阿呍掲載作からふんわり柔和なそれへとシフトしているのだ。巻末/カヴァー下の著者解説によれば意図しての絵柄チェンジということで、昨今の薄い本では一貫して某ライトノヴェルの二次創作を手がけていることからその元絵の影響などもあるのかと邪推してみたり。いずれにしてもより仕上がりが丁寧かつ緻密にもなってさらに万人に受容しやすくなったのはたしか。なお版元サイドで用意の単行本情報ページでサンプル画像がおがめるのでその変貌ぶりを確認したい方はまずそちらへ。
前作同様に学園ものということで抜きキャラたちは制服ハイティーンを中心に女教師若干名をプラスの構成。顔立ちほどに顕著な変化ではないけれど、肢体描写の方もいくらか骨太すぎに感じられたガッチリ系の体躯がより女性らしいまろやかな輪郭となっていてグッドだ。巨乳っ娘をメインに据えつつも適度にちっぱいさんも配置し、前述したように若い娘以外にもオトナの魅力で迫り来るティーチャーも取りそろえてあらゆるニーズにお応えする。
突飛なシチュや奇抜なアイテムを軸にダイナミックな物語を展開する従来作と比べると一見平凡にも見える学園オムニバスながら、ペダンティックな趣向をことのほか好むこの作家らしくよく読めばさまざまな仕掛けが満載。冒頭から巻末にかけ順方向へ流れる時間軸のなか生徒会に集う少女たちがおのおの主役をチェンジしつつも密接に絡みあいながら彼女らそれぞれの大団円を迎える。1on1の甘々ラヴからスタートしたお話はヒロイン交代とともに3Pだの乱交だの行為がエスカレートしてゆき、またレイプまがいの愁嘆場や女の子をだまし討ちするような場面もあったりはするのだが、最終的にはそれらをも悪魔的なロジックでもって和姦の範疇へ包摂してしまい力業でハッピーエンドに持ちこみつつ読後感さわやかに収束してみせるのだからタダモノではない。まあ道徳的にヤバい部分もそこかしこに見受けられるので100%ピュアな純愛のみを摂取したい方には積極的にオススメはしかねるけれど、少女たちが行き着いた多種多様な愛の帰結についてはぜひみなさま自身でご確認を。
そして稲鳴四季最大のリーサル・ウェポンはなんといってもエロシーンそれ自体。穴という穴をフル活用しすべてに大量のザーメンをぶちまけ続ける超ハイカロリーな濡れ場を倦まずたゆまず連発する肉食獣じみた交合をそのまま現在のファンシィでフェミニンな作画でもってくり広げるのだからその壮絶なギャップに悶絶すること必定。1本あたりほぼ24ページ固定の潤沢な容量を全面的に汗だく汁だくファックへ割り振り、どのページを手繰ってもいきり立つ怒張がいやらしく肉ヒダの内部を往復する情景が横溢しては女子どものトロけまくりハート目絶頂フェイスがそこへオーヴァーラップするのだからたまらない。代わる代わる男根をねじこまれ幾度となくザーメン斉射されるたび下品きわまりない淫語まき散らしては都度昇りつめてゆく彼女らの艶姿でぼくらも自慰表明に大忙しですよ。
学園運営の重責を担う才女たちも大量の男根を前にすればたちまち1匹のメスへと堕ちてゆく。タイをほどきブラウスをはだけ10代特有の弾む肢体をさらけ出したのちはケダモノじみた情欲を全開だ。自分から男子の股間へがっついては執拗に亀頭をねめ回しいとおしげに先走り汁を確保。すぐさま準備万端の蜜壷をオープンセサミすればただちにシャフトの侵入を許しゴリゴリ膣奥をこすり上げられて早くもだらしないアヘ顔を披露する。体位を変え角度を違えて膣内を貫かれるのみならず全身あらゆる場所で逸物をしごき男子の快感にご奉仕して生えろワードを四方八方へばらまくさまがなんとも淫猥だ。理性のタガをすっかり外しされている行為の一部始終をみずから実況しては幾度も気をやる彼女の上下前後の穴めがけ10回20回30回と休むことなく白濁の奔流を叩きつける。
自分の分泌物よりはるかに大量の精液にまみれながら精根尽き果てるまでイキ狂うドスケベ女子の超絶ストロングファック満漢全席がそのままの超高密度でキュートネス大増量のヴィジュアルに組み合わされるすさまじき落差がこれまで以上に読み手のティッシュ消費を加速せしめるおそろしいまでの精液放出支援ツールだ。プレイ内容も科白まわしも遊びの要素いっさいなくロジックが構成され異様なほどに目が詰んでいてときに息苦しさをも感じてしまうのだけど、そのスキのない過剰サーヴィスぶりもまた稲鳴四季ならではのかけがえのない個性なのだと現在ではわかっているので、今後ともおのが信ずる道をわき目もふらず邁進していただきたいもの。生徒会女子&教師'sのヴァラエティ豊かなエロスをみな美味しくいただいたが、なかでも本連作中でメインヒロイン扱いの生徒会長・周参見早紗未(すさみささみ)さんが最悪の初体験から執拗に精液を注がれ続けるうちいつしか解脱し幸福を得る一種のビルドゥングス・ロマンたる前中後編「カラノウツワ」がそのトリッキーなお話運びとともに白眉。
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