2017-12-21

今週の永遠娘。

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-アズマサワヨシ「あやかし館へようこそ!」コアマガジン ISBN:9784866531366
話○ 抜○ 消小 総合○

行き倒れの身を奇妙なたたずまいの少女に救われ彼女の営む旅館にそのまま居着いた主人公はめくるめく怪異と抗いがたい快楽のとりことなり……表題作長編全10話&描きおろしエピローグ。人と人ならぬものとが徐々に心を通わせやがて2人狂おしく愛しあうさまを多種多様なサブキャラ連中との交流を交えつつときにコミカルにときに真摯に謳いあげる大河ラヴストーリーたる作者最新刊は黄色い楕円仕様としての3rdコミックスだ。
2013年に上梓されたこの人のデビュー単行本「先輩はミニマムガール」では低身長年上ヒロイン専科という意欲的な仕掛けとそのファンシィ&ラヴリィなド迫力エロスとの両輪を存分に楽しませてもらったのだけど、その翌年に刊行の前作「ちまカノ」はあいにくコアマガ大粛清期のまっただなかで世にも無残なモザイク修整まみれの作品集となってしまい申しわけなくも回避。その後は同社の雑誌を定期購読しなくなり彼の動向にも目配りできなくなったのだが、直近になり新刊リリースの報を目にして前の本をパスした贖罪の意味も込めさっそく再チャレンジしたというわけ。
以前はじめてアズマサワヨシの漫画に触れたときは若干の粗っぽさを残しつつも非常にキュートかつセンスのよい画面作りにうならされたものだ。その印象は今回購入のこちらでもそのまま踏襲され、なおかつそのディテイルはいっそう洗練された感。調べてみると昨今はバリバリ一般進出などしているようで、当初からたいそうキャッチーだった絵柄だけにそれも納得。そのあおりか収録作の初出は2014-17年にかけての「コミックメガストアH/α」掲載分とやたらワイドレンジで、非エロをモリモリ描いている合間を見ながら成年向けを逐次投入したのだろう。ただ時期が開いているわりには作画のバラつきは少ないのでその点が購入のネックになることはない。あと例によって出版社公式サイト内の著者別作品紹介よりサンプル画像が参照可能ゆえ本屋へ直行する前にまず一瞥を。
従来は身長低めながらもおっぱい大きめなティーンズ中心に描く人という認識だったのだけど、この長編作品でメインとなるのはいわゆるロリババア。別名「のじゃロリ」とも称される、年齢的には老女なのになんらかの原因で見た目童女のように愛らしいロリっ娘爆誕というアレですよ。コアじゃなく他社だけど最近ではそのジャンル専門誌すら創刊される人気ぶりで、本作のおにゃのこ連中もメインにサブにとおばあちゃん口調のニンフェットがズラリと居並ぶ光景に好事家も大歓喜必至。むろんアズマサワヨシ得意のチビ巨乳さんなどそれ以外の属性をお持ちのヒロインも抜かりなく投下され万全の態勢だ。
1冊まるまるの長編連載として時間をかけ描き継がれた本作、なにせネタバレ要素の宝庫なのでいささかボカしぎみの紹介となるがご容赦いただきたく。祖父の葬式で田舎へ戻った帰りの山中で遭難し気を失った青年・三谷春隆(みたにはるたか)。気がつくと彼は古びた家屋に寝かされ、その脇で酒盛りする美しい少女がひとり。容姿に似合わず老婆さながらの口ぶりで話す彼女はその館=和風旅館・綾樫館(あやかしかん)の女将・鬼瀬姫乃(きせひめの)。訥々と語るうち突如抱きつき覆いかぶさってきた姫乃の色香に惑わされいつしか体躯を重ね狭隘な膣内へ熱い精を放つと、彼女は目の前で有角の鬼へと変化したのだった……。かくして伝奇テイストではじまる物語は再び素っ気ない態度に戻った姫乃と居候の従業員となった春隆とが日々やって来る猫又アイドルだの別タイプ鬼っ娘だの人外オンリーな宿泊客たちとやりとりしつつ2人の関係を徐々に進展させてゆくさまをじっくり描き出す。中盤以降はとある用件で館を訪れた姫乃の母・要(かなめ)とのヒリつくような確執が加わりお話は一気にシリアスモードへ。ようやく互いに想いあう気持ちを自覚した春隆と姫乃の前に立ちはだかる宿命と試練、彼らがたどり着くその結末は――みなさま自身でご確認を。
途中でハーレム的なシチュを交えつつ最後はベタ甘タイマンラヴへ回帰するという欲ばりな構成によりエロシーンはヴァラエティ豊かに密度も高く。1話あたり20ページ前後の比較的タイトな分量ながら、華やかなヴィジュアルとその美点を最大限に引き出す画面構成によりたいそう扇情的なエロスを生み出すのだ。とりわけふだんはクールな雰囲気の女の子連中が熱に浮かされるがごとく情欲の僕と化してめまぐるしく表情を変化させ淫語マシンガン連射しながらイキ狂う濡れ場でのとんでもない豹変ぶりがたまらなくエロっちい。ちんまい肢体で必死にしがみつき自分から激しく腰を使って幾度もザーメンをしぼり取っては絶頂する彼女らの痴態に息子も大忙しだ。
先ほどまでのつれない態度はどこへやら、すっかり発情モードの彼女は自分から股間へしゃぶりつき小さなお口でモリモリ精液搾取。休憩など許されず目前で押し広げられた滑らかな淫裂へ屹立したままのシャフトをねじこみ性器同士の真剣勝負がスタートだ。全身汗みずくになりハート目で四方八方へエロワードをまき散らしては華奢なボディを打ち震わせ未曾有の快感に身をよじらせる人外女子たちの痴態にいっそう興奮。巨人と小人もかくやの体格差がもたらす麻薬めいた背徳感に突き動かされながら彼女らのコンパクトな子宮めがけ全力でねばつく白濁の塊根をドプドプ叩きつけ現生人類の偉容を誇示してみせる。
けっこう長いことご無沙汰してしまいお恥ずかしい限りだが、その間に作画/作劇ともたいそう洗練されクオリティがぐんと底上げされたのを目の当たりにして感嘆しきり。じつを言うとロリババアにそこまでグッと来るたぐいの人間ではないのだけど、アズマサワヨシ謹製の凜としていてそれでいてときおりものすごくカワイイ一面を見せるヒロイン造形の妙にはうなるほかないですね。引き続き一般仕事も忙しそうだけど平行してエロいのもモリモリ手がけてくれれば重畳きわまりない。本作はむろんメインヒロインたる姫乃さんの妖しくもキュートな魅力を引き出すための作品であり彼女のドエロい痴態も大いに堪能したのだけど、加えて個人的にはちんまい巨乳なメガネっ娘猫又アイドル・ミナちゃんの奔放なイキっぷりでガッツリ抜きまくりでございました。

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