2018-04-03

今夜のジュエルペット。

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-みぞね「ばけものえっち」文苑堂 ISBN:9784861172908
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

人類ならざる少女たちと種族を超えて熱烈イチャラヴ短編全9本。ケモノだったり妖怪だったり宇宙人だったり特異な外観をお持ちの女子連中に対し人間男子が同族には目もくれず問答無用で愛しあい受胎確実の特濃ザーメンを子宮の奥へ叩きこみまくりの作者最新刊は通算2冊めにしてこの出版社でのファーストコミックスだ。
ディープな世界が開けていると見聞してはいるものの、性的嗜好がきわめて保守的な自分がなかなか近寄れずにいるのが人外/動物ジャンル。それでも幾人かはこの分野にもごひいきの作家がいて、今回評価の俎上に載せるこの人もそんななかの1人だ。さほど予備知識のない状態だったにもかかわらず買ってみたら驚くほどに使えまくった処女単行本「鬼ヶ島の許婚」(ジーウォーク刊)発売からおよそ3年のけっして短くないインターヴァルをはさんでしまったが、待望のセカンドエディション刊行の報を耳にして速攻予約注文を入れたのは言うまでもない。
あからさますぎる単行本タイトルに加え帯には「人間の女との性行為は一切ございません!」と開き直った訴求コピーが添えられハードルは高々……と思いきや、カヴァーに鎮座するのはとびきりキュートな美少女2名じゃございませんか。中身もこのラヴリィなアニメ/ゲーム系のさわやかなタッチで統一されおどろおどろしさなどはみじんもない。今回すべて当社の総合エロ漫画誌「コミックバベル」誌上で2015-18年にかけ掲載の物件を収録とわりかし最近の作品ばかりで新旧の落差もなくジャケ買いも安心。ちなみに版元提供の単行本情報ページから試し読みが、著者pixivアカウントの発売告知からサンプル画像閲覧が可能なので、購入に二の足を踏んでいる諸兄はまずそちらのチェックを。
最初から人外ヒロイン専科と明らかにしている以上は年齢設定など意味はないが、ルックス的には人類換算でティーン~20代なかば附近。いずれもおっきな瞳にあどけない顔立ち、それでいて大ぶりのバストを標準装備というみんな大好き童顔巨乳系の造形だ。んで登場の種族たちを帯の記載に即して羅列すれば、ろくろ首/犬神/化け狐/アカナメ/ケンタウルス/デュラハン/宇宙人/鬼娘/蛇姫/マンドラゴラ/人魚といった具合に古今東西あらゆるノンヒューマン大集合ですよ。ただ前作には幾人か存在したガチ獣顔の女子は今回1名しかおらず首から上だけ見れば人間とほぼ互換なので、本格派のケモナー嗜好の方は今回もの足りなく感じるかも知れない。自分のようなハンパ者にとってはこの路線の方がありがたいし抜けるのだけど作者的には悩みどころだろう。
ストーリーラインは甘いのからヤバいのまで各種取りそろえた1冊めからやや趣向を違え、冒頭の乱交もの短編以外は思いきって1on1の純愛ネタへ全振り。それも人間同士ですらそうはないレヴェルのおそろしく情熱的なピュアラヴ一直線だ。人間とヒトならぬものとの交流が自然になされるみぞねワールドにあっても依然として異種姦はわりかしイレギュラーな状況であるのだが、そんな逆境でさえ恋に落ちた2人には格好のスパイス。愛さえあれば種の違いなどあっけなく乗り越え熱く激しく結ばれる運命のバカップルたちの誰彼はばかることないイチャつきぶりをゲップが出るまで過剰摂取しお腹いっぱい。
みぞね漫画のなによりもすばらしい点は人外エロのくくりなど関係なく濡れ場が壮絶にドエロいこと。1本あたり20-26ページとミニマムではないがそう潤沢でもない分量ながら、心の底から愛しあうカップルズの熱烈ちゅっちゅ→ガチ本番→人類ザーメンガッツリ種つけのシークエンスがとんでもなく濃厚でまことに辛抱たまらんデキ。トロ顔百面相や性器結合/膣内射精断面図など現代エロ漫画必須の演出をフル活用するセックス描写それ自体もきわめてレヴェルが高いが、それに加え相方たる人類男子の精神の葛藤とそれを乗り越えての人外恋人全肯定へと至る細やかな心の動きが(もしくはその逆に人外女子の気持ちの相克が)バックグラウンドでしっかり描かれるから、姿形などもはや問題ではなく相手をひとりの女としてすべてを愛おしみ心底孕ませたいと大量の白濁を注ぎこむに至る心理に我々読者も完全にシンクロして砲身をハードに使役するに至るのだ。
異種族のハンディをさまざまな紆余曲折とともに克服してきた最強のカップルは熱烈なキスを交わしたのち恋人同士の甘やかな愛の交歓へとなだれこむ。敏感な部分を優しく愛撫され熱い淫裂を指先でこね回されながら彼女らはいちばん大好きな人に抱かれる幸せに涙し異形の体躯を歓喜に打ち震わせるのだ。準備万端の蜜壷へ熱くたぎった男根をねじこまれ嬌声はさらにトーンが高まる。粘膜も破けようかという勢いで激しく内奥を貫かれ電流のごとく快感に突き動かされてついには自分から腰を振りはじめるのだ。いよいよ感極まりハート目アクメ顔見せつけながら恋人の子種を懇願するヒロインのリクエストにお応えし、最後に受胎確実の特濃ザーメンを子袋いっぱいに叩きつけフィニッシュ。
女子のキャラメイクいかんでいくらか私的実用度に差は出たものの、前作以上にイチャラヴ度が高まりファックも濃密になって精液分泌支援ツールとしての性能も1段レヴェルが上がった感じだ。巻末著者あとがきを見るに作者自身はもっと獣人寄りに描きたいらしくいろいろ思うところがありそうだけど、個人的には現状の路線がもっとも使えまくるので商業誌では今後もこのノリで続けていただきたいところ。収録作いずれもたいそう息子がお世話になったが、なかでも出会って数年で立派に育った褐色巨乳JS鬼っ娘と禁断の一線を越え疾風怒濤孕ませセックス「鬼だけど女の子!」と、実家で飼っていた人魚が押しかけ嫁となり2人ラヴラヴ子作り三昧の「人魚の飼い方」が常軌を逸したエロさでそれぞれ100万回ほど抜きました。

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