-なるさわ景「隣のJKエルフさん」ヒット出版社 ISBN:9784894657649
話△ 抜◎ 消小 総合◎
同じアパート住人のエルフ姉妹&女神さまに囲まれ主人公は毎日彼女らへガッツリ種つけ三昧表題作中編4話+じつは淫魔だった無口地味メガネっ娘同級生に四六時中精液搾取されまくり中編4話&描きおろし後日談。無条件で慕ってくれる女の子たちへ精根尽き果てるまで連続ナマ中田氏の壮絶な光景をじっくりねっとり執拗に描写し続ける作者最新刊はトータル12冊めにして本レーベルからの6thコミックスだ。
画面密度の飛躍的な向上およびエロ演出の超詳細化と引き換えにいまやエロ漫画家たちの生産スピードは目に見えて低下してしまったが、そんななかこの人は月刊ペースもいとわない筆の速さとそれでいながら特濃ストロングファック連発のリッチな作品をモリモリ生み出している超人ぶりが光る。長らく本拠地としていた茜新社では掲載誌休刊の憂き目に遭い現在のレギュラー執筆は当版元の総合エロ漫画誌「COMIC阿呍」のみだが、あいかわらずサクサクとストックを蓄積し前単行本「こえ・マネ」刊行から1年ちょっとの比較的短いインターヴァルでの再会。
もはや編集サイドもこの作家のウリを完璧に理解していて帯訴求コピーには毎回いかにもなフレーズが並ぶのだが、本作のそれは「なるさわ景の中出し断面、エロ漫画で一番抜ける説」という至極ごもっともなもの。少年漫画ベースのほどよく素朴な絵柄でいながら現代の業界トレンドに沿い肢体描写に適度なコッテリ感を付与した明朗快活なタッチは商業誌執筆10年あまりのキャリアを経てもはや完成形。収録作すべて前単行本刊行後の阿呍掲載分と最新原稿ばかりでジャケ買いも安心だ。いつものように出版社公式サイト内の新刊情報から内容サンプル閲覧も可能なので、近所に見本を置いている書店のない方でも購入可否判断の材料は豊富。
のちほど詳述するが今回は2作品5ヒロインと抜きキャラは少数精鋭。エルフだの天使だのサキュバスだのオール人外となる彼女らは人類換算でおよそハイティーン~20代なかば相当の黄金世代で占められる。女子の年齢層が低いとちっぱいも描く人だが今回はみなさん巨乳で、モデル系の完璧体型ではない微妙にお肉の余ったボディがむしろ淫猥でたまらない。キャラメイクも正統派に小悪魔系、おっとり包容型から無口っ娘だの明朗快活タイプだのキッチリ描き分けられていて、このへんはさすがヴェテランの貫禄だ。
収録2作品いずれも肩のこらないラヴコメ仕立てで、ここ2、3年ほどの単行本では少々こみ入った構成のお話が多かったのが今回は思いきって人物関係も背景設定もシンプルにして抜きに徹した作品構築がなされている。冒頭から巻なかばまでは初めての1人暮らしを営む新社会人の主人公が両隣の住人たる白エルフ黒エルフ姉妹&女神の3人と次々に関係を持ち酒池肉林ハーレム実現の表題作「隣のJKエルフさん」、中盤以降は平凡な高校生男子が無口無表情な淫魔同級生に毎日精力供給→彼の疲労を癒す学園のアイドルたる天使も加わり両手に花の中編「僕と内気なサッキュバス」が我々読者の精巣をカラッポにするって寸法ですよ。なるさわ景が過去作品で見せたような波瀾万丈のストーリー展開だの男女関係の微妙な綾だのはこの2中編だとやや後景に退いているものの、そのぶん脳みその負担なく息子の摩擦運動に集中できる仕掛け。
描きおろしパート以外は1話あたり24ページ固定の充分な容量の大半をファックシーンそれ自体に割くので濡れ場密度はおそろしく高い。なるさわ景得意の数ページにわたる連続中田氏/精液注入描写はデビュー時からの比類なきリーサル・ウェポンだが、近年はそれに加え登場人物たちのモノローグや会話によりつむがれる性交そのものの緻密な詳細実況が実用度をさらに底上げする。まるで官能小説のごとき執拗かつ豊穣な科白まわしはエロスの喚起がヴィジュアルのみならず文字情報からもうながされ読者の勃起中枢を痛いほどに駆動せしめるよい見本。
彼女の方から積極的にビッグコックへしゃぶりつき濃密なご奉仕でたちまち口腔内へ白濁を発射。休みなしにこんどはすでに準備万端のうるんだ蜜壷を押し広げたぎる怒張をインサート。子袋の奥を突き上げるたびされている行為の一部始終をつぶやきながら恍惚とした表情で全身を打ち震わせる彼女らの艶姿にいっそう興奮。勢いよくファースト膣内射精をキメたのちも受胎を確実にすべくドプドプと抽送をくり返し、ザーメンが膣内深く叩きつけられるたび甘い吐息を漏らしトロトロのアクメ顔を見せつける女子連中の痴態を前にしてまたしてもザーメンタンクは満タンに充填されるのだ。
もとより現代日本エロ漫画界屈指の実用性を誇る作家だというのに、いつも以上に抜きオリエンテッドに振られた周到な作品構築がみなさまのご家庭のティッシュの在庫を根こそぎ奪っていくことだろう。個人的にもヒロインの年齢層といいセックスの趣向といい、なるさわ景作品としてはここ数年のスパンのなかでもっとも息子を活用させてもらった。いったん阿呍でのストックは使い果たしたと思うので次の単行本はどういう方向へ行くのかいまのところわからないけど、引き続き強力無比な自慰支援物資として活用しまくれる連載を描いていただきたいもの。2パート構成の本作コンテンツではタイトル・チューンよりうしろの「僕と内気なサッキュバス」の方がより俺的には好みで、途中から登場する体力回復役の天使・姫宮ひばり(ひめみやひばり)さんもさることながら、やはり正ヒロインであり無口眼鏡サッキュバス・影森可菜子(かげもりかなこ)さんの地味な見た目と裏腹な淫乱ぶりが私的嗜好ドストライクですね。
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