2018-06-15

今週のフランス書院。

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-松波留美「カノジョは人妻官能編集者」エンジェル出版 ISBN:9784873068138
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

絶賛スランプ中の女性恐怖症童貞若手官能小説家は新たに担当となった童顔爆乳女性編集者の体当たりサポートを得て執筆もはかどりまくり表題作長編全10話。豊満ボディによるハードなご奉仕でイマジネイションの泉も特濃ザーメンも湧き出し放題のナイスな光景をお送りする作者最新刊は抜き物件としてのトータル第20弾にして黄色い楕円単行本としての10thコミックスだ。
この界隈には元号が変わる前から活動を続けている超ヴェテランなどもいるのでそれと比較すればまだまだ中堅くらいのキャリアだが、およそ10年ほどの業界歴でマークつき/なし合計20冊にも達する量産ぶりは立派なもの。複数の媒体で執筆し同人誌まで手がける八面六臂の活躍だ。コミックスの刊行ペースもまことに迅速で、前単行本「隣のお姉さんとヒミツのインドアライフ」発売からちょうど1年の短期間で新作をリリース。なお雑誌編集部公式twitterの発売告知ツイートで一部書店の購入特典が紹介されているので、いきなりダッシュするよりそっちを確認したのち本屋へ向かうのが吉。
キュート&ゴージャスなアニメ系の絵柄は従来から非常に訴求力の高いものだが、今回の表紙はこれまで以上に扇情的で松波留美作品として個人的ベスト。中身のモノクロ原稿もむろんハイクオリティであり、華やかなタッチにツヤツヤのトーンを這わせた画面処理がいやがうえにも情欲を喚起せしめる。収録作個別の初出記載はないがトータルではすべて前作刊行後の執筆分と最新型松波留美の華麗な筆致が堪能できる仕掛け。
他社仕事ではティーン女子も好んで描く人だが、エンジェル出版では主な掲載誌である「アクションピザッツ」がコンビニ売り誌である関係上いつも女性陣はover18固定。今回も登場するのはみな大人女性なのだが、幸いにもメインヒロインがかなりキュート方向へ振られた造形で(奥さまなのにルックスは10代同然)、童顔スキーの俺大歓喜ですよ。それでいて肢体の方はおっぱいボイーンお尻ドドーンのグラマラスボディであり大変よろしい。なおそのほかに先任の女性編集がいくつかの話に出たり官能小説家である主人公の作中劇という形でファックが描かれたりして単独ヒロイン制の弱点をおぎなう形だ。
1冊まるまるの長編となるこちらはコミックス表題が雄弁に物語るとおりの内容であり以下詳述。デビューして2年の新進官能小説家・山下亘(やましたわたる)。出だしは順調だったものの昨今は創作に行き詰まりぎみ。その不調が生来の女性恐怖症による体験の乏しさからくるものと看破した担当編集・岡崎麻里奈(おかざきまりな)は、自分の親友であり彼の好みにピッタリな大人しい本好き美人巨乳人妻・橘浅香(たちばなあさか)を新たな担当として送りこむ。奥手に見えて大胆な浅香は、もともと山下の書く小説のファンでもあり身を挺して彼の欲望を受け止めさまざまなエロシチュを実践して創作のイマジネイションを引き出すべく奮闘するのであった……というのが物語のアウトライン。いきなり素人が編集になれるのとか旦那以外の男に速攻で股開いちゃいかんでしょなどというツッコミは野暮、その後は山下の自宅でのタイマンエロスが延々くり広げられる、いつもながらの世界半径5メートルの松波留美ワールドが展開される。途中で夫バレの危機だの2人の心のすれ違いだの修羅場をはさみつつ、最後は雨降って地固まりまたラヴラヴで小説執筆にいそしむ日々は続くよと大団円。ダンナほったらかしで山下とハメまくるわ避妊もせずナマ中田氏させ放題だわの浅香さんはしかしながらビッチ色皆無で言動はまったく清楚な聖女そのものというギャップがすさまじく、いくら漫画作品という妄想のなかとはいえクラクラするのだけど、この壮絶な異物感こそがこの作家ならではの持ち味だと思う今日このごろ。
慎太郎シール誌初出連載とはいえエロシーン密度はかなり高く、1話あたり18-20ページの比較的タイトな容量なのに頭からシッポまでガンガンハメまくり。主人公が官能小説家という設定を生かしエロい場面をヒロインに朗読させたり新作のアイディアを実際に女体で試したりと趣向も多彩で、モチモチと淫猥な体躯をハードに使役しながらとろけまくったイキ顔さらし幾度となく膣内射精され絶頂する浅香の痴態を怒濤のごとくお届け。加えてうれしいのが少し前からピザッツ物件も黄色い楕円仕様になったことでおおっぴらに性器結合/射精断面描写を薄い消しで見られるようになったことで、緻密で執拗な松波留美の断面図フィーチャーをゲップが出るまで堪能できる。
創作の肥やしとなるべくみずからの豊かな双丘をオープンセサミし彼女は小説の一節を口にのぼせつつみずからM字開脚だ。すでに濡れそぼつそこへゆっくりと怒張が差し入れられ性器どうしの真剣勝負がスタート。激しく内奥を突き上げられるたびこみ上げる衝動に全身を打ち震わせながらも彼女はけなげに科白を読み上げ執筆活動を支援する。子宮口の奥まで貫かれながらド派手なアクメ顔をさらけ出し自分から膣内射精を懇願する彼女の願いどおり特濃ザーメンの奔流を子袋いっぱいにぶちまけたその刹那、彼の脳裡に創作の神が降りてきて傑作エロ小説も同時に一丁上がり。
いつもながらにコンビニ雑誌発とは思えぬストロングファックの応酬とふんだんに散りばめられたガッツリ膣内射精断面図の横溢に読者もニッコリ股間はモッコリの逸品だ。極端にタイトな空間のなかで2人だけのタイマンエロス永劫反復というこの作家得意のシチュが精緻に煮詰められたある種完成形の1冊ともいえよう。とりわけ今回はメインヒロイン・浅香さんのキャラメイクが私的嗜好にドンピシャで、ここ数年の松波留美作品のなかではもっともハードに使えありがたい限り。逆に彼女の濡れ場以外、小説作品キャラによる劇中劇セックスや先任編集の岡崎さんとハメたりの部分は正直自分には蛇足で、ここで若干マイちんこ活用度が下がってしまった(作者さますいません)。そんなわけでオドオド系セミロングヘア童顔巨乳女子大好きっ漢なら万難を排してでもゲットせよ!

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