2018-06-22

今節の出場登録。

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-雛原えみ「まい すうぃーと・でびる」ワニマガジン社 ISBN:9784862695659
話○ 抜○-△ 消小 総合○

十人十色魅力的なキュートガールズとイチャラヴ三昧短編全11本(うち前単行本収録作続編1本)。すなおになれなかったりぶっ飛んでたり個性豊かなヒロインズが最愛の男子の前でだけその素顔をさらし幸せいっぱいにイキまくる光景にニヤニヤ炸裂の作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。なお機種依存文字につき表記を変えたがタイトル中のナカグロは本来ハートマークとなる。
昨今この界隈でも女性がグイグイとその存在感を増していて、たしかエロ漫画家の3割は女性作家と関係者の方が最近述べていた記憶が。むろん業界最大手たる「COMIC快楽天」でもその波は確実に訪れており、性別非公開のも含めればかなりの率で存在するものと思われる。そんな快楽天女性作家のなかでも堅調な活動を続けているこの人、執筆ペースはやや緩慢なものの長期休養などせずコンスタントに良作を発表してくれるのが強み。2015年刊行のデビュー作「女(あま)えんぼ」からおよそ3年の歳月を経てストックもたまり無事セカンドエディションの発売だ。
エロ下着着用でこちらへ蠱惑的な視線を向けるドスケベガールがぼくらを熱烈歓迎の表紙イラストはなかなかの訴求力。中身の白黒原稿もおおむね第1印象を踏襲する端整な作画で、オーセンティックな少女漫画絵をほどよく男性向けへとアレンジしたキャッチーなヴィジュアルだ。収録作すべて2015-18年にかけての快楽天掲載分と執筆時期はややワイドだが当初から絵柄のベースラインは確立しておりクオリティは高値安定。いつものように出版社公式サイト内のコミックス情報ページから豊富なサンプル画像がおがめるので、雛原えみ初体験の方は先にそちらを覗いておくのをオススメ。
今回登場のヒロイン連中は年のころ10代ラスト~20代前半のゴールデンエイジで占められる。いまではほとんど有名無実化している快楽天系列のover18シバリをこの人はまだ忠実に実行していて女の子はJDや社会人設定ばかりなのだけど、おっぱいこそ立派ながらルックス的には明確に童顔寄りで見た目ハイティーンくらいの感じ。ただ雛原えみキャラの真価はその部分よりじつに個性豊かな彼女らのキャラメイクで、生意気だったり素直だったり、深窓の美少女に残念美人、無表情なのから喜怒哀楽豊かなのまで誰もが独自の魅力を放っているのだ。このへんの周到かつ巧緻な造形はたしかに女性ならではの観察眼が発揮されているのだなと感じる。逆に男子連中の言動にはときおりBLティックというか浮世離れした点があるなと思っちゃったりもするのだけど。
物語傾向はハッキリと和姦志向で、全作品が1on1のタイマンラヴ。前作でわずかに存在していたダーク寄りのお話は鄭重に取り除かれ読後感はきわめて良好だ。前述の通り女の子たちのヴァラエティ豊かな性格を生かし彼女らが一喜一憂したり喜怒哀楽をあらわにしたりの少女漫画ティックな恋愛模様をくり広げるさまに読んでるこっちも赤面したりニヤついたり大忙し。コミカルに仕立てあげるのからしっとり真摯につむぐのまで恋のトーンもまことに多彩で、このままエロ抜きで一般誌のラヴコメ担当なんかに抜擢されてもおかしくなさそうではある。
1本あたり18-20ページとタイトな容量のなかでも構成を上手いこと工夫してなんとか業界水準以上の濡れ場総量を確保。そもそもがコンビニ売り誌物件であるのでハードコアエロス絨毯爆撃という感じではないけれど、ねっとり執拗なパイズリ&フェラや触りっこプレイなど前戯をていねいに描写し気持ちをググッと盛り上げてゆくのがなんとも巧みだ。下腹部のジャングルをかき分け剛直をゴリゴリねじこまれてはハードに内奥を突き上げられトロけまくったイキ顔さらし昇りつめてゆく彼女の内へ外へとザーメンをお見舞いですよ。
さっきまでそんな雰囲気じゃなかったのにいつの間にか2人は唇を重ねベッドへ落ちてゆくのだ。自分から男子の股間にしゃぶりつき巧みな口技でたちまち第1ちんこ汁を搾取。すでに準備万端の秘密の花園を自分からさらけ出し挿入をおねだりされるものだから辛抱たまらず屹立したシャフトをねじこみ性器どうしの真剣勝負を開始。ガッチリお尻を抱えこみながら激しく抽送をくり返すたび随喜の涙を流し四方八方へ嬌声をまき散らす彼女の艶姿にいっそう興奮。いよいよ感極まりハートマーク絨毯爆撃のヒロインズの子袋めがけ白くねばつく液体を叩きつけフィニッシュ。
前作以上に女の子の造形が魅力的になり作画の安定感も増してもはや完成形の1冊だ。ただあいかわらずゴムつきファック多めでさらに射精断面図もめっきり減ってと個人的にうれしくない変化があり評価相殺。どっちもリアリティ重視の立場から見ると虚構かも知れないが夢見る男子としてはやっぱりガッツリ膣内射精&断面特盛りを堪能したいのですよ。とまあ文句はたれたもののラヴストーリーの名手として引き続き快楽天誌上でその存在感を発揮していただきたい。そんな俺なので収録作中のオキニはコンドーム装着シーンのない2本、イマイチ行為に踏みこめないクール系彼女とようやく本懐を遂げ「水着プレデート」と、父に見合いを勧められたお嬢さまが幼なじみの使用人男子に子供のころからの思いを告げて「my dear again」ですね。

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