2018-08-16

今月のばーどすとらいく。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-もず「カラメルまにあくす」ワニマガジン社 ISBN:9784862695758
話○ 抜○ 消小 総合○

女子みなカワイイ顔してド変態エロスに耽溺短編全12本。ふんわり柔和な笑顔のキュートガールズ&レディースが清純そのものの外見とは裏腹のとびきり歪んだ性癖をあらわにしながら派手派手しくイキ狂う光景を詳細実況中継の作者最新刊は成年向け物件としての通算3冊めのコミックスだ。
センス炸裂の超絶画力作家を徹底的にコレクションしている「COMIC快楽天」はそれだけに居並ぶ執筆陣を見ているだけで眼福きわまりないのだが、意外にも萌え方向に直結のタッチの人というのはそんなに多くなかったりする。今回評価の俎上に載せるこの人はそんな快楽天本誌では比較的異端の部類で、なにせ某萌え4コマ誌で連載を持っていたくらいの本格的にファンシイな絵柄が武器だ。一般誌で活動中もずっとこちらの界隈で執筆を続けており、一昨年発売の前単行本「ハニカムシークレット」から2年経たずの快調なペースで新作リリースとあいなった次第。
てなわけで淡めのカラーリングで彩られた愛くるしさメガ盛りのカヴァーイラストがぼくらをお出迎え。中身のモノクロ絵も表紙に準ずる印象で、わずかにザックリ感を残した細めの描線でつむがれるそれは非常に心なごむもの。現本拠地である快楽天誌上で2016-18年にかけ掲載の原稿を中心に書店売りの「コミックゼロス」出張分2本をプラスの収録作たちは直近の原稿ばかりゆえ最新型もずの端整な筆致を堪能できる。例によって出版社公式サイト内のコミックス情報ページから内容見本を確認できるので、この作家に関する予備知識のない方はまずそちらの閲覧を。
なにせエロ初単行本のタイトルからいきなり「ベビーフェイス・ぐらまぁ」と題されていたくらいだから、登場する女性陣はみなキュートフェイス&ビッグバストの蠱惑的なおにゃのこばかり。年齢的にはティーンと同じくらいOLだの奥さまだの大人女性が存在しているのにルックス的には全員そろっておこちゃまティックであり童顔巨乳スキーの俺大歓喜ですよ。あとこの作家得意のカワイイ顔してアンダーヘアが盛大に生い茂る女子もしばしば投入されあいかわらず飛ばしている。なおゼロス出張の2作品は人外ヒロインでしかも片方は貧乳でといささか趣が異なるものの、総体的なイメージを大きくくつがえすほどではないのでご安心を。まあそんなホンワカ笑顔の彼女らがエロシーンでは一転豹変するんですけどね。
すべてがタイマンラヴの構図を採る男女のありようは同級生から先輩後輩に師弟関係など非常に多彩。体裁としてはいずれも合意エロなのに女子サイドの大多数がアブノーマルな性的嗜好の持ち主ということで、それによる筋立ての屈折やら飛躍やらが物語に独特のトゥイストを加えていくのが唯一無二のもずワールド。露出大好き/ドS言葉責め/公開オナニー狂/目隠しプレイ/想い人に観られながらハメ撮り……エッジな性癖を突如としてむき出しにするヒロインに引きずられ男たちもいつの間にやら刹那的な快楽に没頭し白昼堂々と変態行為へおぼれてゆくのだ。
1本あたり16-20ページの非常にコンパクトな作りながら、前述したようなヒロインのイカレた行状を前面に押し出したエロシーンが読み手の興奮を効果的に励起せしめる。あからさまに女子の変態性を主軸に据えるタイプのお話はむろんのこと、人格的にノーマルなカップルでも極端な体格差だのファンタジックな異種姦だのを導入していやが応でもアブノーマルセックスの構図へ強引に持ちこんでゆくのだ。日常パートの愛らしい表情を思いっきり愉悦で歪めながらド派手に昇天する彼女らの痴態にティッシュの消費量もうなぎ登り。
ステディな男子の前でも隠し通してきた恥ずべき本性が明らかになったとたん彼女らはもはや開き直り本当の姿をさらけ出すのだ。はしたなく股間にがっつき男根へむしゃぶりつきながら執拗に舌を絡め第1ちんこ汁を搾取する。すっかり準備万端の蜜壷を自分から押し開きひときわ猥褻なフレーズで挿入をおねだりするのだから男子諸君辛抱たまらず怒張をねじこみ性器どうしの真剣勝負がスタート。ゴリゴリ内奥を貫かれるたびあどけないお顔に似合わぬビッグバストをブリブリ揺らしトロトロのイキ顔さらしながら呼吸を荒げ全身をのけぞらせて快楽享受に熱中だ。もはやセックスのことしか考えられないメスのツラをだらしなく披露し昇りつめてゆくヒロインの変態まんこへ特濃ザーメンを勢いよく叩きつけキチガイじみた性の饗宴にピリオドを打つ。
純真無垢そのものに見える女の子たちがドン引きレヴェルの変態ぶりをお披露目という強烈すぎるギャップもエロ3冊めにして完成の域。もとより萌え全開だった作画はむろんのこと、奇天烈なシチュをウェルメイドな物語に自然な形で乗っけてゆく作劇の妙がさらに洗練された感がある。さすがにヒロインの言動がエグすぎて個人的には一部抜きづらい話もあったものの、それらを含め非常に幅広いアブノーマルプレイを描けるのがもずならではの得がたい能力だと思うので、陰毛ヒロインへの偏執狂的なこだわりとも併せ今後も我が道を貫いていただきたい。今回収録のお話たちのなかでは、ちんまりすぎて2m級ダンナのちんこが入らないトランジスタグラマー若妻が意を決し子作りに挑戦「挿入大作戦」と、幼なじみ男子に窓越しオナニーを目撃され改めてお部屋で痴態を披露→本番突入の「ひとりにしないで」がお気に入り作品(あっでも両方パイパン女子だ)。

0 件のコメント:

コメントを投稿