2018-08-20

本日の小倉トースト。

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-流一本「かなめDate(上)」ヒット出版社 ISBN:9784894657717
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

想いあう気持ちを打ち明け結ばれた初々しいカップルは覚えたてのセックスに没頭するもやがて彼らの関係に転機をもたらすなにかが忍び寄り……表題作長編8話(第1-8話、以下続刊)&主要キャラ集合プロローグ。めずらしく明朗快活青春ラヴストーリーと見せかけて徐々にまいどおなじみ流一本ワールドが首をもたげてくる作者最新刊はトータル16冊めにしてこの出版社からの15thコミックスだ。
ときおり他流試合をすることはあったけれど、老舗の総合エロ漫画誌「コミック阿呍」を本拠地としてもう10数年にわたり最前線で執筆しているリヴィング・レジェンドのひとり。同誌に残るヴェテラン勢としては師走の翁に次いで太く長く活動し続けているのではなかろうか。原稿産出ペースもあいかわらず快調で、去年初頭に上梓された前単行本「貢姦情献」から1年半ほどのそう長くないインターヴァルを経ての再会である。
いつもながらのコッテリ濃口のヒット塗りに彩られた表紙はいかにも射精産業めいていてこれはこれでキャッチー。ページを手繰り出てくる白黒モードでのサッパリした一般青年誌系のタッチも昨今は充分に艶っぽくエロ喚起力はひときわ高い部類だ。これほどの大御所となると最初から単行本刊行は当たり前なので前作発売後の直近原稿をもれなく収録であり、ひときわ扇情的な最新型流一本のヴィジュアルを堪能できる仕掛け。例によって版元提供の新刊情報ページからサンプル画像を確認可能なので、万全を期すのならそちらへ立ち寄ったのち書店へGO。
つるぺたから爆乳まで、幼児ありBBAありとどんなタイプの女性も描きこなせる真の職人であり、お話の系統に応じその膨大な引き出しから最適化されたヒロインをひょいとつまみ上げてくる。今回は学園舞台ということで登場するのは10代女子中心ながら、勤労女性だのママンだのもおこたりなく投入し万全の態勢だ。先述したようにバストサイズも大中小フルラインナップで用意してあって、エロ漫画購買層のオールマイティな需要にバッチリお応え。
1冊まるごとの長尺シリーズとなるこちら、まずは物語のアウトラインをザックリと。明るく元気な女子高生・西園寺かなめ(さいおんじかなめ)はハンサムな同級生・南雲透(なぐもとおる)へひそかに想いを寄せ彼をおかずにオナっちゃったりもするおちゃめな少女だ。そんなある日、親友の河嶋栞(かわしましおり)がお膳立てし透の友人・落合晴之助(おちあいはれのすけ)も交えた4人での勉強会で2人は告白し合いその日のうちにかなめは処女喪失。めでたくカップル成立ののちは堰を切ったようにセックス三昧の毎日、そのかたわらで栞と落合もなぜかデキちゃって4人グループのやかましくも甘やかなスクールライフは続くのであった……と思うでしょ? 中途まではたしかにこの人に似合わぬさわやかな学園ラヴがくり広げられニヤニヤしちゃったりもしたのだけど、気がつくと彼女らのワケありな同級生やこれまたヤバげなかなめの母親が乱入し物語は急転回。今巻最終盤の第7/8話においてついにかなめは決定的な一歩を踏み出してしまうのだが――それについてはぜひご自分の目で確認を。まあ前作であれほど凄惨なNTR曼荼羅をくり広げた流一本が鬱度0%のピーカン晴れ恋愛模様を描くなんてそもそも変なのだけど、ただもう少しラヴコメモードにとどまると思ったら意外に暗転は早かったですな。
作品のトーンが明暗いずれにせよ、ハードに性器どうしが合従連衡し怒濤のごとくアヘ顔百面相を投入する超高密度な濡れ場が流一本の持ち味。学生カップルらしい初々しいらぶらぶちゅっちゅは最初だけで、たちまち黒光りするちんことぷっくりと艶めくまんことの殺伐とした真剣勝負がくり広げられるのだ。肉ヒダの1枚1枚が男根に絡みつきながらタイトに収縮し執拗に精液をしぼり取るかたわらで未曾有の快感にだらしなく舌を出しヨダレたれ流しながら法悦の態で奇声をまき散らすエロメスどもの痴態を読者の勃起中枢が破綻するまで過剰供給。
めくるめく純愛スクールライフなんか上っ面だけで、いつのまにかセックス初心者の2人はぽっかり口を開けた情欲のるつぼに捕われサルのように腰を振っては快楽享受に耽溺だ。寸暇を惜しんで即座に褥へ横たわり下着をずらして秘密の花園へアクセスを開始する。執拗に指を出し入れされ念入りに愛撫されて彼女は辛抱たまらず潮をひと噴き。イッたばかりの蜜壷へこんどはゆっくりと怒張が差しこまれやがて激しい抽送がはじまり少女はまたしても夢心地だ。ガツガツ内奥を貫かれるたび呼吸を荒げ白目剥きながら四方八方へエロワードをまき散らすさまが淫猥でたまらない。もはや恥も外聞もなく「んほおおおおおお!!!!」連呼し全身を打ち震わせるヒロインの子袋の奥深くへ白濁の奔流を幾度となく叩きつけ性の饗宴はエンドレスモード。
この連載がはじまって数話読んだところでは作者らしからぬ相思相愛イチャラヴ尽くしに「無理しやがって……」と思いながらも正直たまには邪念なし展開もいいよね、と微笑ましく見守ってたのにやっぱりこうなってしまいました。おそらく来年末か再来年明けてすぐに出るであろう下巻はダーク全開NTRてんこ盛りのまいどおなじみ流一本節になるのか、あるいはこの後もう一段なにかヒネリを入れてくるのか興味は尽きない。この本のラストでえらいことになってしまった主演女優・かなめちゃんの明日はどっちだ!!

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