2018-08-30

本日の積極采配。

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-スピリタス太郎「好きの吐息」ジーオーティー ISBN:9784814801107
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

忘年会のあと流れで犯らせてくれた同級生が昔の知り合いと判明していっそうファックは盛り上がり本編&ショート後日談+後輩男子からケンカを売られたと思いきや熱く告白されてヒロインドギマギ本編&ショート後日談+わけあって妹の親友たる年下女子と偽装恋人プレイのはずが本気のラヴへ発展本編&ショート後日談+独立短編8本。コミカルだったり熱烈だったり多種多様な彼氏彼女のラヴ・アフェアを軽妙な筆致でお届けの作者これが記念すべきファーストコミックスだ。
この人の漫画を最初に目にしたのはじつは今回発売の版元ではなく別の雑誌でのことだったと思うが、やや三白眼ぎみの独特な瞳の造形がわりとレアで即座に惹きつけられたのを記憶している。以降は商業も同人もチェックをおこたらないようになったのだけど、なまじ生産能力が高くいろんな雑誌に登場していたものだから出版社が分散してストック蓄積もままならずなかなか単行本刊行のお知らせが出ないという皮肉な結果に。しかしながら去年末には待望の処女作リリース告知が打たれ、当初予定からいささか遅延したもののこうして現物を手にすることができまことに感慨無量。
豊満な双丘をまろび出しつついざなうような視線を向けてくるなんとも蠱惑的な表紙はえらく訴求力が高い。比較的シャープな線で端整につむがれる一般青年誌系の絵柄は中身のモノクロ原稿でもそのまま――と言いたいところだが、初出一覧を参照しつつ執筆時期の経過を追うとけっこうタッチが変化しているのがわかる。収録作たちは今作の版元であるGOTの「COMICアンスリウム」および一水社刊の「COMICトウテツ」/「コミックジェシカ」掲載分となるのだが、直近に描かれた前者に比べ最古のもので2014年執筆となる後者のそれはいまより頭身が低くより漫画ティックな造形なのだ。それはすなわちスピリタス太郎の作画面における急速な成長を物語っているのだが、自分がファンになったのは初期作でのことだしベースラインは共通なので読み進めばそれほど違和感はないはず。そのへんをキッチリ判断したい方は出版社提供のコミックス情報ページで新旧のサンプル画像が閲覧可能ゆえそれらをチェックすべし。
今回ぼくらの股間をケアしてくれる女性陣は10代なかば~20代前半あたりの食べごろ世代で占められる。前述した作風の変遷もありルックスはヴァラエティ豊かだが、スピリタス太郎ヒロインで特徴的なのはなんと言ってもそのツリ目ベースの強い眼ヂカラ。といっても必ずしもそれは強気系キャラを意味するのではなくむしろちょっとポンコツな女子の方が多いくらいなのだけど、造形のなかでひときわ特徴的なアクセントとして機能していてグッド。加えてひそかに目尻だの口元だの胸の谷間だのにホクロつけてる女の子が多いのも妙にエロいですなー。あと薄い本ではどちらかというと貧乳メインながら商業誌ではおっぱい女子も積極的に登場させていて、わりかし華奢なトルソから巨大すぎずとも充分なヴォリュームの胸部が大いに自己主張するさまがすばらしいですね!
クセのあるキャラメイクに対しお話の方はオーソドックスな合意ベースの1on1ラヴで誰にでも受容しやすい。同級生どうしから先輩後輩に血縁のつながりなどいろんな関係性の男女がときに甘くときにシリアスにたまにはちょっとアホらしく愛をつむぐのだ。それらスピリタス太郎漫画を彩るカップルたちの恋愛模様は中途にさまざまなフックが仕掛けてあって、最終的に2人が気持ちを確認し合いしっぽり結ばれるまでの一連のシークエンスを全作異なる味つけで興味深く読ませる。純真だったり素直じゃなかったり、一途なのからいわくありげなのまでさまざまにアプローチしてくる女子連中のしかしながら本気の恋心を男子たちもしっかと受け止めて無事アツアツな彼氏彼女の爆誕だ。
後日談つきのお話を除くと1本あたり18-20ページのそう潤沢でない分量ながらもエロシーンはたいそう充実。プレイ自体はたまに軽いフェチ要素を持ちこむ以外はシンプルな肉体言語の応酬なのだけど、女の子が理性のリミッターを外した瞬間からとたんにドエロく変貌し堰を切ったように交合へ没頭する発情のインフレぶりがすばらしい。これまたおそろしく扇情的な性器結合/断面図を随所にフィーチャーしつつ、ようやく想いが通じあった悦びをそのままケダモノじみた情欲へと変換しはしたない艶姿を見せつけてはなん度もステディな男子の精液を搾取し高揚しきったアヘ顔百面相をお披露目の高密度ファックを読者の脳裡めがけこれでもかと叩きつける。
いろいろ回り道し紆余曲折あっても結局のところ愛し合う運命の2人は気持ちを再確認するべくせわしなくベッドイン。最愛の男子の分身をいとおしげにほおばりながらお口へそのままドプドプ白濁を注がれたちまち興奮。下着をずらし準備万端の蜜壷を見せつけながら挿入をおねだりする彼女の媚態に辛抱たまらず彼氏ちんこをインサート。肉ヒダの1枚1枚で執拗にシャフトを締めつけながらハート目イキ顔見せつけ小刻みに嬌声をばらまいておにゃのこ法悦の態。細っこい体躯をギュッと密着させながら激しく絶叫するヒロインのドスケベまんこに2度3度4度とザーメンの奔流をぶちまけ続け性の饗宴はなおも続くのだ。
長らく刊行を待ちこがれていた本作を無事購入できた喜びもさることながら、全編読み通してみると初期作と直近のそれとの間で作画/作劇とも長足の進歩を遂げたのが明確に見て取れてこの人の止むことなき向上心に対しまったく頭は下がるしちんこは上がりっぱなしですよ。いまのタッチだと成人女性はともかくティーンズだとちょっと頭身が高すぎかなとも思うけど、そのあたりは適宜微調整していただければ。今後はこれまでに多くの作品が掲載されている「COMIC高」(茜新社刊)の分がおそらく2冊めとしてまとまるはずでそちらにも大いに期待。個人的にこの人の描くヒロインはショートヘアだといっそう映えると思っているので、思わぬ形で身体を重ねた女子とのかつての因縁を知りいっそう激しく朝までガチハメ三昧&カップル成立後もサカりっぱなしの「再会はセックスの後で」本編/後日談と、ふだん存在感のない同級生の淫靡な秘密を垣間見て欲望のまま彼女を犯し「姦違い」の短髪ドスケベガール登場2作品が至高ですね。

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