-羊乃「teensになっちゃうまえに」茜新社 ISBN:9784863497283
話○ 抜◎-△ 消小 総合○
多種多様な趣向でランドセル世代の萌えっ娘たちがハードに体躯を使役されまくり短編8本+フルカラーショート2本+NO本番微エロ1本。ファンシィな絵柄からは想像もつかない奇抜なシチュやエグいイキ顔が横溢するなか年端も行かぬ女の子がド派手に絶頂しまくりのエキセントリックエロスをお届けの作者最新刊は通算2冊めのコミックスにして当レーベルからの初お目見えだ。なおその挑発的な題名のせいか初手からアマゾン八分を食らっているようなので、書誌データのリンクはまんが王のサイトへ。
この作家を最初にそれと認知したのはたしか大昔の「コミックメガストア」だと思ったのだけどもう記憶も定かでない。というのもこの人がもっともアクティヴに活動していたのはゼロ年代なかばから10年代にさしかかったあたりのころで、最近はまた精力的に執筆をはじめたとはいえいっとき消息の途絶えた時期もあったほど。そんな経緯があるものだからストック蓄積もままならず、コアマガジンより上梓された処女単行本「かんちゅー☆はい!」から本作リリースまでじつに8年もの歳月が経過したというわけ。
意図して均一なトーンで塗ったかのような特徴的な彩色のカヴァーイラストは書店の平台でも異彩を放つ。中身のモノクロ原稿もまたカラーとは別の方向で異質で、全体としてはグレイスケールなのに陰影は目立たずむしろのっぺり感すら覚える独特の雰囲気。キュートながらもどこらへんが起源なのかイマイチわからないタッチといい個性の塊だ。それにしてもどこから原稿をかき集めたのだろうと初出一覧を見るとまあにぎやかなこと、今回の看板である茜の「COMIC天魔」をはじめコアマガジンやなんといまは亡き東京三世社の原稿まであるカオス状態。執筆時期も2005-14年と超ワイドレンジでさすがに作画の新旧差は隠せないものの、最古の作品でもひと目で羊乃によるプロダクトと判別できるのはさすが。出版社サイトの単行本情報は残念ながら表紙画像と収録作一覧のみの提供だが、それをおぎなうかのように著者公式ブログ内の発売告知記事で大量の内容見本を参照できるので、いくらかギャップのあるカラー/白黒絵の差異にとまどわないためにも先にそちらで事前チェックするのを推奨。
コミックス表題が示唆するとおり、登場する女の子連中はこぞって第二次性徴突入前のランドセル世代。もっとも身長はともかくバストサイズの方は年齢相応のちっぱいから大人顔負けの爆乳まで非常に多彩で、つるぺたロリしか摂取したくないワガママさんはこの時点で回れ右すること。その他アバラが浮いてたり股間にぶっといのが生えてたりフリーキーな肢体描写をするのが羊乃の得意技ゆえいろいろ要注意。
一般にだいたいの作家は和姦だの凌辱だのお話にある程度傾向というのが存在するのだけど、羊乃はそんな枠組みを超えたフリーダムきわまりない作劇をするのが特色。少女をまるでモノのように好き放題蹂躙しまくる作品でも物語のトーンはむしろ牧歌的だったりするし、逆にヒロインとのほのかなラヴ模様を描くそのかたわらで彼女が不特定多数の欲望の生贄にされているというシニカルな構図のお話を投入したりと融通無碍。その他無造作にSF的ガジェットをぶちこんだり魔法少女もののフォーマットを敷衍してみたり、抜き漫画ということを一瞬忘れさせるおもちゃ箱みたいな羊乃ワールドはまことに不思議な読書体験となることだろう。
硬軟自在なストーリーテリングではあるけれど濡れ場はとことんストロングかつハードコア。わずか4ページの掌編から30ページの潤沢なヴォリュームのものまで分量はさまざまだが女の子がひたすら肉体を酷使され豪快にイカされまくる点では共通。ゴリゴリ男根をねじこまれ前後の穴をフル活用されるのは序の口で、四肢を拘束され激しい責めを受けるのやらウネウネ触手を全身に這わせられるのやらさまざまな調教メニューを用意。さらにフタナリやスカトロなど読み手を選びまくるエッジなプレイもどんどん出してきてまさに全編性の見本市だ。
ちっぱいっ娘も爆乳ちゃんもこぞって聖なるタテスジを極太ちんこでこすり上げられ菊門までハードに犯される。そこだけはお歳相応な華奢な四肢を押さえつけられながら男根のみならず性具や謎アイテムに触手の侵入まで許して少女のお大事は蹂躙されまくり。粘膜どうし激しく摩擦しあいながら穴という穴へ粘度の高い白濁を幾たびも打ちこまれ、その都度彼女らはド派手なアヘ顔さらしながら悶絶するのだ。くり返し射精され幾たびも昇天しちんまい体躯を痙攣させるヒロインのコンパクトな子宮へ最後受胎確実の特濃孕み汁が怒濤の勢いで叩きつけられたその刹那白目剥きファイナルアクメ。
一時期の超スローモーな活動ぶりを思えば、こうして再び羊乃の単行本をおがむことができたのはまさに一生ものの僥倖。あらゆる媒体から落穂拾いさながらに作品をかき集めて絵柄の安定感は当然ないけれど、エロの趣向については確固たる方針がずっと貫かれているのがわかるはずだ。あまりにプレイの幅が広すぎて一部マイちんこの役に立たないシチュもあるものの、それを含め問答無用なんでもありのバーリトゥードファックこそがこの作家の本領なのだから今後もブレずに我が道を歩んでいただきたい。今回収録のお話たちのなかでは、雑誌初出時から愚息を壮絶にハードユースしまくった、爆乳ボクっ娘の無知につけ込みよってたかって膣内射精三昧の「つばさちゃんは安楽椅子探偵になりたい(おっぱいがおっきい)」と、同級生女子に失恋したボーイッシュ妹ちゃんを兄貴が優しく激しくなぐさめて「ぼーいっぽい」の巨乳JSもの2本でもって我が家のティッシュの在庫が枯渇。
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