2018-09-16

今宵の痴女惑星。

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-吉良広義「ちんパブのおシゴト」ブラスト出版 ISBN:9784434250125
話△ 抜○-△ 消小 総合○

イケメンデカチン男とたわむれる女性用風俗で従業員/客として再会した幼なじみ男女は改めて関係を深めつつ彼女の親友も巻きこみ果たして恋の行方は……表題作長編6話(第1-6話、以下続刊?)&描きおろしおまけ漫画。ちょっとキケンな夜のお仕事を舞台にウブな男女の三角関係をスマートに描き出す作者最新刊は通算17冊めのコミックスにして当社からの初お目見えだ。
すでに90年代末には商業誌デビューを果たし以後も長らく活動を続けてきたこの人のことを自分は申しわけもずっとスルーし続けており、当稿でようやく評価の俎上に載せたのは富士美出版より2014年に上梓された前単行本「SR(スーパーレア)な彼女」でのこと。非常に濃口の肉感的なタッチでグラマラスなアマゾネスがハードファックにいそしむという当初のイメージはJK中心の甘ラヴ模様を展開の前作ですっかりくつがえされたのだが、そこからほぼ4年が経過してのこのニューエスト・モデルではどんな風に仕上がっているのか興味津々で今回も購入。なお出版社公式サイトにあるむやみやたらと浩瀚な単行本紹介ページでサンプル画像のみならず作者インタヴューまで参照できるので、いきなりレジへ向かう前にそっちを覗いておくのをオススメ。
ゼロ年代末くらいまでの吉良広義作品に親しんできた人は脂ギトギトとんこつ風味の似合いそうな従来の絵柄がすっかりあか抜けたのに驚くこと請け合い。自分はその転換点だった前作を知っているのでその路線が継続されているのがことのほかうれしいのだけど、昔からのファンはこの激変したタッチを受容できるかどうかが最初のハードル。収録作すべて電子配信誌初出ということでフルカラー原稿だったものを白黒へ減色しているとであろう全面グレイスケールの画面は紙媒体掲載漫画を読み慣れていると違和感はあるものの無神経にコンバートしているのでなく細かく修整がなされており見づらさはない。
今回ぼくらの股間の愉悦にご奉仕してくれる女性陣は1冊まるごとの長編ということもありわずか2名の少数精鋭だ。表紙/裏表紙に登場の彼女らは作中の会話からするとおそらくJDで、女子高生専科の前作からわずかに年齢アップ。といってもあいかわらず愛らしいフェイスでありアダルト感は希薄なので青い果実スキーの俺も安堵。そう言いつつ首から下は初期からお肉特盛ダイナミックボディであり全人類男子ルパンダイヴ必至ですね。
遊び人風の親友・麗央奈(れおな)に誘われ奥手な少女・果歩(かほ)はおっぱいパブの女性版「ちんパブ」を訪れる。想像を超えた過激なサーヴィスにひるみ帰ろうとする彼女と衝突したのは当店の新人・リョーマ。脱出の機会を逸しお店に居続けるハメになった果歩はショータイム突入とともにリョーマの執拗なクンニでたちまち昇天。その後リョーマの正体が幼なじみの男子・直紀(なおき)と知った果歩は事情があり風俗勤めしている彼を正道に就かせるべくなぜか性処理のお手伝いをすることになったのだった――というのが物語のアウトライン。その後1人でお店にやって来た麗央奈の処女をそれと知らず奪ってしまった直紀は女の子2人と裸のお付き合いを深めてゆくのだがさて修羅場到来かというところで物語はブツ切り。巻数表示がないのでたぶんこの本の売り上げ次第で次巻以降のリリースが決定するのだと思うが、web連載は続いているのでこの先が気になる方はいっそそっちを見てしまった方がいいかも。現実にはたぶん存在しない女性向け風俗というアイディアは斬新ながらも物語の序盤をドライヴするのに貢献したあとは作中であまり意味がなくなり、またドラマの起承転結のせいぜい承くらいの部分でこの1冊が終わっているのでお話評価は本来保留なのだけど冒頭のはまず暫定での採点。
1本あたり24-26ページと業界平均以上の容量が確保されているもののレギュレイションの都合かエロシーン密度はそう高い方ではない。また吉良広義お得意のピキピキちんこ&ヌレヌレまんこがハードに合従連衡するえげつない性器結合描写も媒体の制約で控えめ。これは描きおろしパートだとナイスな射精断面図までモリモリ描いてあるのでwebコミックだといろいろ縛りがうるさいのだなと想像できる。しかしながら艶めく女体を汗で光らせながらのウェッティなファックはなかなかに扇情的で、ねっとり体躯を重ね合うシーンを執拗に積み重ねてゆくスタイルが電子配信の世界で大いに受けているからこそ紙単行本発売にこぎ着けたのだろうな。
みっちり仕込まれた接待テクで全身くまなくいじくられておにゃのこたちまち夢心地。肉厚の蜜壷を執拗に刺激されるといつしか潤んで準備万端。極太ディックを容赦なくねじこまれ抽送をくり返されるうち甘い吐息が漏れはじめる。2人汗だくになって抱き合いながらむつみ合ううちシンクロするように昇りつめてゆき彼女の子袋いっぱいに白濁が放たれて性の饗宴もようやくフィナーレ。
都会のナイトライフを背景に男女3人のラヴ・アフェアをすれ違いと誤解を含みつつつむいでゆく、オーソドックスなエロ漫画とは若干趣の違うHありの連続ドラマのような雰囲気は通常と異なる世界を垣間見せてもらい興味深い。ただ抜き漫画としては前作に比べ力不足は否めず、次巻以降でもっとハードコアな展開になるのを期待しよう。タイプの異なるダブルヒロインのうちではメイン扱いの短髪巨乳幼なじみ・果歩ちゃんが断然好みで、彼女にドプドプ膣内射精のマーヴェラスな光景をもっと大々的にフィーチャーしていただきたい。

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