2018-11-20

今週の現代視覚文化研究会。

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-藤原俊一「感・バン・娘」コアマガジン ISBN:9784866532486
話○ 抜○ 消小 総合○

むっちりたわわ勤労女子と大胆不敵にガチハメ三昧短編全10本。雰囲気に流されついセックスしてしまう女たちがたちまち我を忘れ未曾有の快感に没頭してはナマ中田氏され絶頂のマーヴェラスな光景を惜しみなく展開の作者最新刊は通算4冊めのコミックスにして本レーベルからの初お目見えだ。なお機種依存文字につき置き換え処理したが、タイトルにあるナカグロ2つは本来ハートマークでございます。
この作家の存在を知ったのはもう10年以上も前のことになるから、既刊わずか3冊ながらキャリア的には立派なヴェテラン。刊行数が少ないのは途中にほぼ同人活動オンリーだった時期が長くはさまるからで、エラそうに記している自分だってしばらくその消息を見失っており商業誌に復帰しているのに気づいたのはつい先日だったりするのだ。そういう経緯なので富士美出版より去年上梓された前単行本「ネトラレ×家族計画」は申しわけなくもスルーしており、当ブログで評価の俎上に載せるのはじつに11年も前の発売になるこの人の2ndコミックス「憧れの女」以来。
オーソドックスな一般青年誌系のタッチは基本的に昔の記憶と変わらないが、やや不安定だった作画は完全に固まり完成度の違いは歴然。いまどき業界で流行りのコッテリツヤツヤ濃口トーンワークなヴィジュアルとは明確に異なる路線ながらこれはこれで端整でよろしいかと。ところで今回こうしてコアマガからの単行本リリースにもかかわらず収録作の初出はすべて他社で、それと明記はないが「コミックペンギンクラブ」(辰巳出版刊)掲載分をまとめた模様。これについては諸事情あってのことらしいけど当稿で踏みこむことはしないので、詳しく把握したければ作者ブログをあたるべし。それはそれとして出版社提供の単行本情報ページおよび著者pixivアカウントの発売告知エントリで豊富な内容サンプルを参照できるので、藤原俊一作品にはじめて挑戦する方は事前にそれらをチェックしておくのがベター。
このたび登場の女性陣は年のころ推定10代ラスト~20代中盤附近といささかアダルト志向。巻末著者あとがきによると「だいたい働く女の子」ということでOLだのウェイトレスだの風俗嬢だのよくある職業から冒険者や惑星探検隊員といった変わり種までワーキングガールズ&レディースが勢ぞろい。ただ表紙でむやみにアピールしているチャイナっ娘は1本しか登場しないので中国要素を期待して本作を購入するとガッカリするぞ。いずれにせよ出てくる女子みな肉付きのいいトルソに豊かな双丘が付属したもちもち体型で、お肌の吸いつくような感触まで伝わってきそうなお肉感がナイスだ。そんな女子連中がこぞってド派手に乱れまくるのだからたまりませんね!
以前の印象だとこの人は延々オタサークルの乱れた性のありようをつむいでいくみたいな先入観だったのだけど、今回は全作読み切りということで趣向は多彩。1on1の正統派恋愛模様ありウハウハ女体回転寿司あり、とことんコミカルなのからいささか不穏なのまで、いろんなタイプのエロスを堪能できるアラカルト料理だ。女子サイドが比較的押しに弱く雰囲気に流されてとくに恋愛感情もない男に身体を許す展開はこの作家の得意とするところで、いつの間にか気持ちよくさせられ気がつくとだらしないイキ顔さらし絶頂のチョロイン爆誕ですよ。甘いのも苦いのもことさらそれに拘泥せずサラッと流す軽やかなお話運びはさすがヴェテランの手練れで、ほどよい興奮を感じつつさっくり読み通せる。
1本あたり20ページ固定のコンパクトな分量ながらそこは年の功、日常パートから濡れ場へと無理なくスムーズに移行させ充分なヴォリュームを確保。やってることはなにひとつ目新しいことのないシンプルな肉体言語の応酬だけれど、藤原俊一特有のハリのある女体が躍動し率直に肉欲に身をゆだねるヒロイン連中の扇情的なアクメ顔百面相が読み手の勃起中枢を効果的に励起せしめるのだ。されている行為の一部始終を実況しながらビッグバストをブリブリ揺らしイクイク連呼の彼女らに気持ちよく中田氏三昧のすばらしき光景に股間の摩擦運動もはかどりまくること必至。
いつの間にか豊満な肢体を押し開かれとまどう彼女らも敏感な部分を刺激され執拗に秘書を責めたてられるうちすっかり発情モード。弾むボディをダイナミックに揺さぶられながら濡れそぼつ蜜壷に怒張の侵入を許すのだ。激しく内奥を貫かれるたび法悦の体で全身をよじらせ嬌声をもらすさまにいっそう興奮。ついには自分から腰を使い快楽享受に没頭しながら日本語にならないイキ声を四方八方へまき散らし小点線とするヒロインのドスケベまんこにたっぷりとザーメンの奔流をお見舞いだ。
スレンダーつるぺた女子大好きっ漢のみには不向きだけれど、それ以外のエロ漫画愛好家たちを存分に満足させる肉弾ファックの応酬にティッシュの消費量もうなぎ登り。あとがきに今後の活動縮小もしくは停止を示唆する文言がありドキッとさせられるけど、せっかくこれほど扇情的な漫画が描けるのだから引き続き大いに筆を走らせていただきたいもの。このたび収録の物件中では、ふだんキツく当たってくる演劇部部長さんの風俗バイト現場に遭遇し口止め本番突入「ヘルス嬢あやのの屈辱」と、奥手な彼氏を誘惑のはずがいつの間にか立場逆転イカされまくりの「童貞狩り女子とガードの固い彼」の短髪巨乳ヒロインもの2本がことのほか俺によし。

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