2018-12-11

本日のシルエット・ロマンス。

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-ひょころー「おとめぼれ」ヒット出版社 ISBN:9784894657830
話○ 抜◎ 消小 総合○

兄に対しつれない態度の妹だけどあるできごとを契機にようやく本当の気持ちを打ち明けて本編&フルカラーショート前日談+独立短編5本+当社刊前作収録短編ショート後日談。抑えきれない恋心を明らかにしたのち激しく燃えあがり幾たびも精を注がれ絶頂する極上キュートガールズのマーヴェラスな痴態を怒濤の勢いでお届けの作者最新刊は通算3冊めにして本レーベルからの第2弾コミックスだ。
おそろしくキャッチーなヴィジュアルと問答無用のストロングファックが精緻に組み合わされた訴求力抜群の作家であり、個人的にはエロ漫画業界で天下を獲れるだけの逸材だと認識している。しかしながらワニマガジン社より2014年に上梓された前単行本「とろけまなこ」が出た前後から商業誌での露出が極端に減りレアアイテム同然の執筆頻度になってしまった。そんなわけでこの新作リリースまで4年以上の歳月が無為に過ぎ去ってしまいまことにもったいない限り。そうは言っても一時期はこのまま薄い本専業の人になってしまうのではと危惧していたので今回こうしてカムバックしてくれただけでも大感謝ですよ。
エロティックでいながら上品な色合いのカヴァーイラストはまことにすぐれた装幀もあって書店店頭でひときわ目立つ。中身の白黒原稿もこのカラー絵に準じる、誰もがメイド・イン・ひょころーと一発でわかるもの。かなりキツくディフォルメを効かせたその作画は同時に独特のダイナミズムをも生み出しており余人をもって代えがたいオリジナリティが炸裂している。前述のとおり近年の非常に緩慢な作品産出ペースを反映して収録作の初出は2012-18年にかけての「COMIC阿呍」掲載分+αとおそろしくワイドレンジだが、さいわい極端な絵柄の乖離はなくジャケ買いも安心。いつものように出版社公式サイト内の単行本情報ページから内容サンプルも閲覧可能なので、万全を期すのならそちらをチェックしたのち本屋へ向かうべし。
わずかな例外を除けば基本的にティーンズ女子主体で描いてきた人であり、それはこの新刊でも同様。ツンデレだったりおっとりだったり、大人しいのからやかましいのまで多種多様なキャラメイクがなされた彼女らから誰もがお気に入りを見つけられるはずだ。そしてみなさんそろってとびきり愛らしいフェイスにたわわな肢体が付属したまことに扇情的すぎるボディデザインなのだからたまりませんね!
ひょころー漫画の魅力が遺憾なく発揮されるのがその作劇面において。デビュー当初はやや方向性に迷いがあった感じだが、中途からは個性豊かなヒロイン連中が一途に想う相手と恋愛成就へ至るピュアな恋愛模様をつむぐことにほぼ専念。こちらの新刊もデビュー作収録短編のおまけ漫画のみNTRティックで異色なものの、それ以外は読んでて赤面するほどにまっすぐな純愛ラヴストーリーがてんこ盛りだ。女の子たちの個性次第でのっけから好感度100%なのから当初ツンツンしているのまで状況は多様だけれど、最終的には女子みな最愛の男子に愛を告げ本懐を遂げるって寸法ですよ。そこへ到達するまで急くことなくていねいに言葉を費やしじっくりダイアローグにページを割くので愛情の積み重ねがたしかなものとして実感されるのも加点要素だ。かくして本当の意味で結ばれる2人のハッピーエンドを目の当たりにして我々読者も「えがったのう……」と涙がホロリ。
むろん抜き漫画であるからにはストーリー以上に濡れ場も充実していなければならないのだが、この作家は期待をはるかに上回るパワフルなガチファック絨毯爆撃で応えてくれる。互いに身体を重ねる相思相愛カップルズの情熱的なラヴワードの応酬にまず目を見張り、そして大胆なパースを多用しつつ性器どうしのハードな合従連衡を多彩なアングルで見せつけるダイナミックな性交描写に圧倒されるのだ。とりわけハートマークを乱射しながらイキ狂う女子連中の子袋の許容量いっぱいに2度3度4度と執拗にザーメンを注ぎ続ける連続膣内射精断面描写はひょころー作品中のまさに白眉で、怒濤のごとく白濁を放たれその都度体躯をよじらせながらよがりまくる彼女らの艶姿で読み手のオタマジャクシも速攻で枯渇。
いくばくかのすれ違いや誤解を経てようやくお互いの本当の気持ちを打ち明けた2人はいまや誰彼はばかることなくスキスキ連呼し熱く口づけながらベッドイン。彼女を褥に横たえゆっくりと下着をずらしてゴージャスな体躯をご開帳だ。ステディな彼の愛撫に身をゆだねときおり甘い嬌声を発しながらしっとり汗を帯びる素肌がなんともエロティック。かくしていよいよ準備万端の蜜壷へたぎる怒張をねじこみ性器どうしの真剣勝負をスタート。執拗に奥を突き上げるたびほおを紅潮させ全身を打ち震わせながらアンアンよがり声を挙げるさまにいっそう興奮。強烈に締めつけてくる柔肉の奥へ辛抱たまらず幾たびも熱い飛沫を放ち続け、そのたびに愉悦の涙を流し絶頂するヒロインズの痴態がひときわいとおしく感じその細いトルソをギュッとかき抱くのだ。
長いこと待たされただけのことはある特濃ラヴ模様&ストロングエロスメガ盛り状態に心身ともご満悦の逸品。作画も濡れ場も唯一無二の強烈な個性を発揮するこの人がまだ完全にはスターダムにのし上がっていないのが不思議でならない。まあ正直執筆ペースをもっと上げてくれればと思いはするけれど、とりあえず商業誌でコンスタントにその姿をおがむことができるだけで五体投地レヴェルのありがたさですよ。どの作品も包皮が発火するほどに股間を活用させてもらったが、なかでも主人公の勘当により許嫁でなくなった彼女と改めて愛情を確認し狂おしく精を注ぎ「雨のち雫」と、ショートボブ年下幼なじみ女子の成長具合をそのカラダで確認の「恋せよメガネ」がことのほかマイサンを直撃。

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