2019-04-14

今晩のチャフ・ディスペンサー。

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-じゃみんぐ「巨乳捜査官 由良・ビッチオーダー」ティーアイネット ISBN:9784887747258
話△ 抜き○ 消小 総合○

感染者の性欲を突如暴走させるウイルスの蔓延に対し奮闘するヒロインはみずからがその餌食となり果てなき肉欲の隘路へと転落してゆき……長編4話+前単行本表題作シリーズ番外編1本。超弩級ボディの淫乱レディースが秘められた性癖を全開し爆乳ブリブリ振り散らかしながらイキ狂うストロングファック満漢全席をたっぷりとお届けの作者最新刊は通算29冊めのコミックスだ。
すでに前世紀には作家活動を開始している業界でも屈指のヴェテランで、現在の本拠地である「COMIC夢幻転生」のさらに前身である「COMIC Mujin」時代からずっと第一線で執筆を続ける一種のバケモノである。とはいえこの人のよい読者とは言えない自分は内容次第でしばしば単行本の購入を見送っており、当ブログで評価の俎上に載せるのは2015年秋に刊行の「姦罪都市」以来じつに3年半ぶりという体たらくでまことに申しわけない限り。ともあれひさしぶりに覗くじゃみんぐワールドは果たしてどんなことになっているのか興味津々ですよ。
いまとなっては明らかにオールドファッションな、昭和末期/平成初頭的アニメ絵をそのまま急速冷凍して2019年の現代で展開したみたいなタッチはいまとなってはこの人だけの希少価値。CGワークでなくコピックで彩色(もしくはそのように処理された)カヴァーイラストがその印象をさらに強めるのだ。往年のTI雑誌のパブリック・イメージはまさにこの絵柄が体現していたしいまでも基本的にはその進化形の作家が夢幻転生執筆陣のメインストリームといえよう。ほとんど収録作の初出を書いてくれない出版社ゆえググってみたところ2018年から直近の夢幻転生掲載分を即座にコミックス化のようだ。いつものように版元公式サイト内の単行本情報ページからサンプル画像参照および1話立ち読みが可能なので、じゃみんぐにはじめて触れるビギナーの方でもチャレンジは容易。
このケレン味あふれる筆致でもってロウティーンから子持ちママンまで本来はなんでも描きこなせる人なのだけど、近年はクライアントの要請もあってかグラマラス熟女系ばかりをズラリと並べる。ただ今回の長編作ヒロインは最近だとめずらしく20代なかばあたりの設定と思われ、昨今人妻だの母親だのばかりになり辟易していた若い娘スキーの自分がひさしぶりに購入へと至ったのもそのため。とはいえ巻末短編では堂々のアダルトさんが出てくるし、そもそもお歳を問わず頭身高め爆乳爆尻女子しか登場しないのでつるぺた大好きっ漢は絶対視界に入れないこと。
タイトルどおりに熟女がJKとして高校へ大挙登校する前作シリーズの番外短編「熟女学園EX」は措いといて、本稿では実質的なタイトル・チューンに相当する冒頭連載「ニップル・マッドネス」にもっぱら紹介のスペースを割く。とはいえこの作家が幾多の作品で描き続けてきた「女性捜査官凌辱もの」の大枠でくくることのできる物語であり、その意味では既刊からのじゃみんぐファンにとって説明不要おなじみの世界観だ。すなわち、気高く使命感に燃えたヒロインが悪辣な罠に堕ち徐々にメスとしての本性を開花させられてゆくという一連のアレ。今回の犠牲の羊たる衛生局保全管理課員・如月由良(きさらぎゆら)を襲う災禍は、性欲を暴走させるウイルス――罹患した男性は見境なく女をレイプし、女性は乳首や世紀が肥大化し性欲が止まらなくなる――をばらまく宿主の双子姉妹の手で彼女自身が感染させられること。同じく感染した同僚たちにくり返し輪姦されさらには最愛の弟のちんこを求め彼の股間にまたがる由良の横溢する情欲はとどまることを知らず……その衝撃的な結末は実際に購入してのお楽しみ。
TI物件の例にもれず収録作たちは長大なヴォリュームを有しており、1話あたり40ページ近くにもなる潤沢な容量の大半をゴージャスな肉体言語の応酬へと費やす。じゃみんぐの単行本の多くでは巻末あとがきで作品の主題やその狙うところについて言及され、それによると本作は肉体肥大化をモティーフとしているとのこと。前述のストーリー展開もそれに即しており、したがって常軌を逸したビッグバスト&ドデカまんこが乱舞する派手派手しい濡れ場が登場するのも必然だ(もっともこの人の絵柄だと最初からグラマラス系の描写なのでそんなに差異がきわ立つわけじゃないのだけど)。画面狭しとちちしりまんこが行き交い大量の分泌物まみれで幾たびも絶頂しまくるドスケベヒロインズのはしたなさすぎる行状をゲップが出るほどに過剰供給。
逃れられないトラップにかかり体躯の自由を奪われたヒロインは意志に反しセックスの快楽に開眼させられどこへ出しても恥ずかしい一人前の肉便器への道を歩むのだ。敏感な部分をだらしなくふくらませビンビンに屹立させながら穴という穴へ怒張をねじこまれその都度未曾有の快感に目を回す。ついには自分からドスケベボディを押し開きシャフトへまたがって下品に腰を使いはじめるのだ。もはや人間の尊厳などそっちのけでケダモノじみた交合に没頭する彼女は単なる肉欲のしもべ。
じゃみんぐ十八番のヒロイン転落劇をフルヴォリュームでくり広げガツガツと身体をぶつけ合う肉食獣セックスの応酬に身も心も満たされること必至。ただ当初から繊細さがウリの絵柄でないとはいえ従来以上に作画がラフに見えたのが気がかり。著者あとがきを見ると本作連載中に眼を患っていたようなのだけど間違いなくそれが作業に悪影響を及ぼしていたと思うので、その後快癒さえしていればその部分は心配ないはず。熟女さんフィーチャーの巻末短編よりはやはり少しでもヒロインの若い冒頭作の方が自分的には好みで、もはや自分を制御できずに最下等の精液便所へとみずから道を踏み外してゆく由良さんの痴態で大いに抜きまくりですよ。

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