2019-07-06

今月のホネ・フィルム。

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-潮風サンゴ「妹・なかだし」ティーアイネット ISBN:9784887747340
話○ 抜◎-○ 消小-極小 総合○

シスコン兄×ブラコン妹の肉体関係込み仲よし模様は周囲も巻きこみなおも波瀾万丈長編4話+独立短編2本。超絶キュートなヤンガーシスターにありったけの愛を注ぎ実妹まんこにガッツリ膣内射精三昧のすばらしき光景を巧緻な心象描写とセットでお届けの作者最新刊は通算3冊めのコミックスだ。なお機種依存文字につき表記を置き換えたが、タイトル中のナカグロは本来ハートマークでございます。
総合エロ漫画誌ではありつつも従来どちらかというと年長グラマラス系推しな印象だった当版元の「COMIC夢幻転生」も昨今はロリもしくはそれに準ずるものを手がける執筆陣が増えてきて、基本青い果実スキーの自分は欣喜雀躍。このたび評価の俎上に載せるこの人も作風としてはティーン女子主体、加えていわゆる兄妹相姦に尋常でないこだわりを見せる作家である。デビュー以来一貫してコミックス表題もそれを前面に押し出しており、一昨年8月刊行の前単行本「妹のおま〇こ(シスターズプッシー)」からおよそ2年近くのインターヴァルを経て送り出されたこの新刊も当然のごとくド直球な特上いもうと大々フィーチャーでございますよ。
いくばくかのザックリ感を含有しつつもキュートかつ端整な一般青年誌系のタッチはきわ立って個性的ではないものの誰でも受容しやすいタイプのそれ。例によって収録作の初出明記はないもののカヴァー下に詳細な作品解説があって、それによると巻末短編1本のみ古めの作品でそれ以外は直近のものと執筆時期に開きがあるがさほど差異は気にならない部類。TI物件の常で出版社公式サイト内のコミックス情報ページから豊富な内容サンプルや1話試し読みを参照できるので、潮風サンゴ漫画にはじめて触れる方もチャレンジしやすいはずだ。
タイトルどおりに登場するのはヤンガーシスターズ専科……というわけではなく義妹だの妹の友達だのはたまた同級生すら出てくるので純粋に血を分けた妹ちゃんのみを希求する方は要注意。とはいえそこへ過度にこだわらなければみなミドル~ハイティーンの激カワ女子勢ぞろいなのでまことに眼福でございますよ。いくらか寄り目がちなのがあどけなさをさらに強調するキュートな顔立ちに加え、つるぺたすぎず巨大すぎずのほどよい盛りのおっぱいやぷっくり土手高パイパンまんこなど性器描写もまことに白眉で、そんな彼女らが無条件で慕ってきてはその体躯をゆだねてくれるのだからたまりませんね!
本作コンテンツは大まかに中途で二分され、実質的なタイトル・チューンに相当する巻頭からの長尺シリーズ「お兄ちゃんがシスコンすぎる件」および後半の読み切り2本「126回目のフラグ」/「お兄ちゃんのお嫁さんになりたい!」から成る。短編/長編いずれも基調となるのは兄妹ラヴラヴ模様であり、そこへさらに甘々だったり不穏だったりのフレイヴァーを適宜附加する形。一般的な厚みの単行本なのに実質3つのお話しかないだけにそれぞれの物語は非常に濃密で、巧みに練られたモノローグ/ダイアローグと細やかな心理描写で禁忌の愛の行方を誠実につむいでゆく。世間のモラルにあらがっての恋の行方は当然のごとく罪悪感や良心の呵責などをともなう重苦しいものとなり、その結末とてけっしてハッピー一辺倒ではないので、ひたすらスウィートなラヴ模様だけを摂取したい人にはうざったく感じる面もあるかもしれない。しかし様々な葛藤があるからこそ許されぬ愛はいっそう深まり、それに誠実に対峙する彼ら彼女らの思いが我々にも真摯に伝わってくるのだ。
日常パートにもかなり容量を割くとはいえ、なにせ1本あたりみな30ページ以上の雄大なヴォリュームを誇るのでエロシーン密度もなかなかのもの。細かに構図を変え体位を違えながらのちんこまんこ真剣勝負が全編にわたり執拗にくり広げられる。ことに充実した性器結合/射精断面描写は白眉で、血管ピキピキの怒張が匂い立つ肉ヒダの奥へとねじこまれ粘液をねっとり引きながら連続してストロークが刻まれるたびほおを紅潮させ随喜の涙を流しながらイキ狂う妹ちゃん'sの艶姿に興奮しきりだ。白抜き消しながら限界まで面積が削られた性器修整のおかげでヒロインの未成熟な子宮の奥までたっぷり見せてもらえるのもうれしい部分で、インセストタブーなどクソ食らえとばかりに血縁まんこの最深部めがけドプドプ白濁を注ぎこむお兄ちゃんの限りない情熱にシンクロしながらぼくらも気持ちよくフィニッシュ。
紆余曲折ありつつも互い想う気持ちを抑えられない兄妹2人はタイトに抱き合いベッドイン。ようやく育ちはじめた双丘を乱暴に揉みしだかれ敏感な部分を執拗に刺戟されてたちまち少女は夢心地。すっかり濡れそぼった前人未踏の蜜壷を最愛の兄にだけ開放して彼女は未曾有の衝動に身をよじらせ涙するも、やがてこみ上げる圧倒的な快感についにはみずから腰を使い自分から覚えたてのセックスに耽溺だ。くり返し内奥を貫かれるたび無意識のうちに肉ヒダを締めつけ兄の快楽享受に貢献するヒロインのはじめてのアクメ到達を祝福すべくお兄ちゃんザーメンの奔流を問答無用で膣奥へ叩きつけ性の饗宴もようやくフィナーレ。
いくらか粗さは残るもののキュートな作画と非常にていねいに禁忌のラヴをつづってゆく巧みな作劇のコンビネイションとで読み手の勃起中枢を効果的に励起せしめる逸品。ことにこの新刊は以前より明確に消し面積が小さくなった性器修整が抜き度アップにも貢献していてありがたい限り。カヴァー下に隠れているむやみに浩瀚な著者自身による作品解説も秀逸で、ひと粒で2度美味しい1冊だ。欲を言えばそのうえで変に妹以外のキャラなど出さずヤンガーシスターに完全特化してほしいのだけど妹ちゃん専科だと世間的にヤバいとかあるんですかね。ともあれ個人的には収録作中では異色のダーク寄りな義妹との禁断H短編「126回目のフラグ」が今回の最愛物件。

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