2019-08-03

今月の種付けおじさん。

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-chin「発情ケダモノ交尾録」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799212783
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

豊満ボディのドスケベ人外ちゃん'sに遠慮会釈なくナマ中田氏三昧短編全8本。縦横無尽の言葉責めに遭い淫乱女体をハードに攻略されながら派手派手しくイキ狂う強制絶頂アラカルトを疾風怒濤の勢いでお届けする作者最新刊は通算3冊めのコミックスにして当社からの初見参だ。なお今回購入のこちらは初回限定版特典として「種付けおじさん語録かるた」が同梱となっている。
予備知識ゼロの状態でジャケ買いしたこの人の初単行本「種付け! プレス プレス プレス」(エンジェル出版刊)を一読したのちの衝撃は壮絶なもので、その特異なまでの言語芸は脳裡にガッチリと焼きつき2度と忘れられぬ存在に。さほど間を置かずクロエ出版から上梓された2冊めとなる前単行本「サクセックスストーリーズ」もまた圧倒的なパワーにしてやられたものだ。そんなこの人がおよそ2年ぶりとなる新作をまたしても違う版元から送り出すと聞き矢も楯もたまらず発売日を待ちこがれておりましたよ。
けっして画力炸裂というタイプではないものの、見るからに淫蕩なアトモスフィアをただよわせるたいそう訴求力の高いアニメ/ゲーム系の絵柄はいかにも「ザ・エロ漫画!」という趣でポイント高い。既刊ではややラフな作画のお話も見られたものの、この新刊収録のものは当版元の看板誌「コミックアンリアル」誌上で2017-19年にかけ掲載の直近原稿ばかりゆえクオリティも高値安定だ。KTC恒例の異様なまでに浩瀚な単行本情報ページからとんでもない量のサンプル画像を閲覧可能なので、従来chinに触れてこなかったビギナーの方でもそれらを目にすれば容易に雰囲気がつかめるはず。
前述した他社よりリリースの既刊2冊ともっとも異なるのが今作でのヒロイン造形。すなわち猫娘だのサキュバスだの魔法使いだの天狗だのメス鬼だの、その多くがnotヒューマンな属性となっているのだ。いちおうJKとか巫女とか人間女子もいるとはいえそれらも超常現象などが普通に存在するアンリアルな世界観をバックに従えている。とはいえルックス的には人外要素はスパイス程度の味つけで限りなく薄く、キュートフェイス&ド迫力ボディのオーソドックスなエロ漫画的デザインゆえ大半の方に抵抗はないかと。下品なほどにドデカいおっぱいから腰に向け急激にボディがしぼられたのち安産間違いなしのデカケツへ向けまたドバッと拡がる扇情的すぎる肢体描写からして抜かせる気満々なのだけど、期待を裏切ることなくそんな女子連中がさんざん淫語まき散らしはしたないアクメ顔さらしながら全身全霊でイキ狂うのだからたまりませんね!
ストーリー構成それ自体はおそろしくシンプルで、多種多様な女子連中が冴えないキモメン青年/中年に体よくだまされ/邪悪なアイテムで操られては身も心も支配され気がつけばちんこなしではいられない立派なメス奴隷が一丁上がりの快楽堕ち専科。構図としては凌辱もののフォーマットになるけれども最終的には女子みな心底気持ちよさそうに絶頂しむしろ圧倒的感謝までしちゃうのでダーク色は希薄。たいした抵抗もなく大半は初手で堕とされ以後ひたすらセックスに没頭するのでじっくりねっとり調教プロセスを堪能したい方には向かないが、これくらいインスタントに陥落した方が抜きツールとしては正解かと。
そういうわけで物語的コクをうんぬんするよりはその超高密度ストロングファックの横溢を全身で受け止めることこそがchin漫画の正しい楽しみ方。1本あたり20-24ページとさほど尺は長くないのに濡れ場支配率はむやみやたらと高く、どこから読みはじめてもちちしりまんこ淫語マシンガンのオンパレード。ドエロい肢体をハードに使役しひたすら性器どうし干戈を交えるのみで奇抜な趣向などはとくにないのだがその圧倒的なスピード感に読者の勃起中枢はエキサイトさせられっぱなし。とりわけこの作家最大の武器である超高BPMのライミングによる野郎サイドからの言葉責め――「オラッイけ! 死ね!!」etc.――のたたみかけるような疾走感とただ勢いだけではない巧みな言葉選びのセンスがなにやら呪詛のように読み手の脳髄まで支配してしまうのだ。言霊の暴力とでも称すべきそれを始終叩きつけられ激しく膣奥を貫かれては白目剥きながら幾度となく白濁を注がれ昇天の彼女らの痴態に利き手の摩擦運動も止むことなし。
不気味なキモオタや暑苦しいオッサンに迫られ嫌悪の表情を浮かべていた彼女らも卑劣な罠にかかり強制的に発情のスウィッチを押されるとたちまち1匹のメスブタへと変貌する。たわわな双丘を自分から解放しいとおしげに男の股間にしゃぶりついてはひょっとこフェラでご奉仕だ。その浅ましい行状を難詰されののしられてもいまやそれはセックスへの甘美な期待をあおる格好のスパイス。命じられるまま蜜壷をご開帳し極太ディックをねじこまれたその刹那たちまちファーストアクメ。以後はひたすらストロークを刻まれだらしなくエロワードを拡散しながらひたすら快楽享受に没頭だ。自分から膣内射精を執拗に懇願し日本語にならない咆吼を発しながら昇りつめてゆくドスケベヒロインの荒淫まんこめがけ2度3度4度とザーメンの奔流をプレゼント。
いつもながらに豊穣な語彙があふれる奇天烈な言語空間のなかでくり広げられる特濃セックス曼荼羅にゲップが出そうなほどの満腹感だ。日常世界の制約をあっけなく取り払えるアンリアルという舞台でchinワールドもいっそう輝く。加えて限定版付録の「種付けおじさん語録かるた」が他社物件や薄い本からももれなく単語を収録したっぷりとchin節の神髄を味わえる充実ぶりで、作者のファンなら絶対におさえておくべき逸品。唯一懸念があるとすれば作者の活動の重点が昨今は再び同人方面に傾き商業誌執筆頻度が下がりがちなことだけど、こればっかりはいち読者が気軽に口出しできることではないので今後の動向を見守るほかない。ともあれ全作大いに愚息を活用させてもらい、とりわけ発情期を迎えた才色兼備猫娘JKが冴えない同級生男子のちんこに屈し子作りファック三昧「交尾で躾けろ! 発情ニャンニャン」と、容姿端麗高慢女天狗様を一人前の精液便所に堕ちきるまで催眠調教アラカルトの「ヒプノシステング」でもって際限なくオタマジャクシを放出。

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