-いちまつ「悦楽クリームパイ」ワニマガジン社 ISBN:9784862696519
話○ 抜○ 消小 総合○
会社で疲弊しきった主人公宅へ姪っ子姉妹が来襲し心も身体もいやされて本編&描きおろしショート後日談+独立短編7本+巻頭フルカラーショート1本。明朗快活ラヴから背徳禁断エロスまで多種多様な物語に載っかり超弩級バストガールズが執拗に精液注がれイキ狂う珠玉の光景をたっぷりとお届けの作者最新刊は通算4冊めのコミックスだ。
キュートネス炸裂ながらもどこか翳りを感じさせる独特のタッチとそれにふさわしく現本拠地である「COMIC快楽天」ではめずらしくダーク基調の話を主に送り出し独特の存在感を放っている人。それに加え平均以上の量産能力を備えていることもあり編集部が重宝するタイプ。とはいえ今回はこれまでになくインターヴァルが空き、一昨年上梓された前単行本「背徳へようこそ。」からほぼ2年といままでいちばん待たされマイサンもイライラしっぱなしですよ!
それはさておき淫靡な雰囲気をただよわせる黒目がちの美女2名がいわくありげにたたずみド迫力おっぱいを披露の表紙でまずツカミはOK。ページを手繰り出てくる白黒原稿もまた流麗な描線でつむがれる端整なもので、くっきりコントラストを効かせた印象的な画面造りにグイグイ引きこまれる。収録作すべて2017-19年にかけての快楽天掲載分と直近原稿ばかりゆえ品質の高さも折り紙つき。なお版元公式web内の単行本情報ページおよび著者pixivアカウントの発売告知エントリからサンプル画像やショップ購入特典を確認できるので、いちまつ作品にはじめて触れる方は事前にそれらを履修しておくとベター。
このきらびやかなお筆先から生み出される女性陣は育ちかけミドルティーンからフェロモンダダ漏れ人妻までかなりワイドレンジ。とはいえ基本的には年齢を問わずキュートネスきわ立つ造形で熟女スキーには不向きかと。カヴァーイラストから推測されるとおりヒロインの大半はお顔を凌駕する勢いの特大マシュマロおっぱいをお持ちで、この圧倒的な存在感を前に我々もフル勃起不可避。そう言いつつも幾人かささやかな双丘の女の子も用意していろんな方面のニーズにお応えするあたりプロのお仕事だ。かくも愛らしくときに妖艶な彼女らが期待どおりぼくらの精巣をカラッカラにしてくれるって寸法ですね。
くり広げられる物語たちは慎太郎シール誌(現在はそうでなくなったが)掲載物件としてはレアな凌辱NTR調教系がメインとなる。ことに愛する人をひそかに裏切り別の男と(強制/合意問わず)関係を持つヒロインがおのれの背徳の罪に打ち震える描写をやらせると白眉で、揺れる心情を細やかにモノローグで追いながら彼女が抗えない肉欲の隘路へとみずからを投企してゆく転落絵図が鮮明に描き出されるのだ。もっとも巻末著者あとがきで述べているように既刊3冊と比しハッピーに収束するタイプの作品もいくつかフィーチャーされいくぶん読後感軽めに仕上がっている(まあそれらのオハナシでも半分だまくらかすみたいにセックス突入したりすることが多いんですが)。このへんの陰陽混淆ぶりは従来型いちまつのみを摂取したいダークエロス愛好家にしてみると悲しい出来事かもしれないが、雑食の自分としてはそれほど気にならないしなんだかんだ言ってトータルでは暗黒系の方が印象に残るのでフェイタルな弱点ではない。
1本あたり20-28ページと快楽天にしてはわりとヴォリュームをもらえているので濡れ場もなかなかにゴージャス。むっちりとお餅のような肢体をダイナミックに使役し各種の分泌物にまみれながら淫猥なメスの貌をさらして彼女らは刹那的な快楽に没頭するのだ。艶めくボディを背徳の愉悦で揺らしては禁断の歓びに打ち震える彼女らの子宮へ裏切りの白濁を問答無用で注ぎこんだのちも止むことなく彼ら彼女らはグズグズと肉欲におぼれてゆく。
貞操も純朴もかなぐり捨て女たちはただ目前の快楽だけに身をゆだねそのたわわな体躯を男の好きにさせてしまうのだ。抑えきれない情欲をねじ伏せるように相手の股間へしゃぶりつき一心不乱にご奉仕されるものだからたちまち第1ちんこ汁をリリース。休むいとまもなくこんどは準備万端の秘密の花園を押し開き屹立したままのシャフトをねじこんで性器どうしの真剣勝負をスタート。激しく腰を使うたび規格外バストがブルンと揺れ肉食獣さながらの嬌声を発して彼女はよがり狂う。全身汗まみれとなりめくるめく衝動に四肢を震わせては発情しきったオンナの痴態をさらけ出しつつ絶頂に達しようとするヒロインの子袋の許容量いっぱいに特濃ザーメンの奔流をお見舞いだ。
まいどながらに精緻でいて淫靡なヴィジュアルとそれにふさわしい頽廃的なエロス(+今回はちょっぴり明朗快活ラヴも)との悪魔的コンビネイションで利き手の摩擦運動もとどまることなし。前作あたりから暗黒一辺倒ではなくなりいくばくかの変遷はあるものの、基本的には持ち味そのままに作画/作劇のさらなるソフィスティケイションがはかられた1冊だ。パイパンスキーの自分としてはヒロインみなモサモサだったのが若干もにょり要素だけどそのへんはよく生い茂っている方がツボな方もおられると思うのでなにも言えません。なんにせよラヴラヴなのもヤバいのも両方楽しませてもらって、未亡人に思いを寄せる主人公を応援する彼女の娘の方にいつしかほだされて「告白」がライト方面の、気のおけない友だちづきあいをしていた男子の恋の成就を見て不意に落涙し自暴自棄となったヒロインの転落劇「ちいさなむなさわぎ」がダーク方面の、それぞれ私的フェイヴァリット。
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