2019-09-29

今月の東方鉄腕小町。

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-幸田朋弘「うぇざっちぃず」ヒット出版社 ISBN:9784894658110
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

天衣無縫のお天気娘たちと精根尽き果てるまでイチャラヴ三昧短編全11本。明るく楽しくちょっとアホらしくの気分爽快さわやか恋愛模様に乗っかりキュートな笑顔のおっぱいガールズが幸せいっぱいに乱れまくってはナマ中田氏され放題の鬱度0%明朗快活セックスをたっぷりとお届けの作者最新刊は黄色い楕円物件としての9thコミックスだ。
デビューは一般漫画ながらかなり早い段階で当版元の看板誌「COMIC阿呍」へ移籍を果たし以後現在に至るまで息の長い活動を続けており、もはや同誌生え抜きと区別がつかないレヴェル。ただエロ漫画家生活が長くなるとともに創作ペースまでガッツリ落ちたのは困りもので、その前のコミックスから4年経過し上梓された前単行本「コメコメSelection」からさらにインターヴァルは空いてしまい、じつに本作は5年ぶりの新作リリースという惨状だ。じつのところもはや日々の糧は定期的に刊行している同人誌から得ていると思われるのだが、ともあれこうして途切れずに商業誌に載せてくれているだけでありがたいと思うべきなのだろう。
その出自からも明らかなようにポップでさわやかな一般青年誌系のタッチはこの業界へやってきたときからあらかた完成形。さすがにもはや最新流行とは言えないタッチではあるものの、迷いなく引かれた美しい描線に希薄すぎず過剰すぎずのほどよいトーンワークをほどこしたヴィジュアルはまさにプロのお仕事だ。収録作すべて2015-19年にかけての阿呍掲載分といささか執筆時期はワイドレンジながら、前述したとおり早いうちに作画の基本は固まっておりまったく新旧差を感じさせないのはすごい。よってジャケ買いでもまったく問題はないと思うが、万全を期すのなら出版社公式サイト内のコミックス情報ページに内容見本がたっぷり用意されているので、それらを覗いたのち購入可否判断を。
この滑らかな筆致でもっておおむねハイティーン近辺の愛らしい少女たちを手がけるのがこの作家の通常運転であり、それはこの最新刊でも同様。オーソドックスな女子高生のほか年上幼なじみだのサキュバスだの変化球をはさみつつ多種多様なヒロインを用意しさまざまなニーズにお応え。みんな大好き童顔巨乳系の造形をベースに据えつつ、髪型や性格づけなどを細かく違え誰ひとり類似系を発生させていないのは立派。あどけない顔立ちなのに首から下はわりとリアルに寄せた肉々しいボディラインで、その微妙なアンバランスネスが読み手の勃起中枢をむやみやたらと刺戟して止まない。
幸田朋弘漫画においては凌辱だのNTRだのネガティヴな要素はいっさい登場せず、どこからページを手繰っても全編これまるで真夏の昼下がりのようなピーカン晴れラヴコメ尽くしとなる。なおすべての短編は「ヒロインの名前+気象用語」シバリの表題がつけられていて(たとえば「みもりサイクロン」/「ちよみブリザード」といった具合 ※一部例外あり)、それがコミックス表題の由来でもあるのだ。男女とも健やかでいながらどっかマヌケな親しみやすいキャラメイクがなされており(そのぶん深窓のお嬢さまだのはかなげな美少女だのとは無縁になるのだが)、そんな彼ら彼女らがドタバタと惚れたハレたの騒動を忙しくくり広げるさまに心はほっこり股間はモッコリ。長編だとむやみに登場人物を増やし関係を混沌とさせるきらいがある作家なのだけど、今作のような読み切りオンリーだと熱愛バカップルにターゲットを明確に絞りこみ、読んでるだけで虫歯になりそうな甘エロを臆面もなくやってのけるのだからまことに辛抱たまらんのですよ。
なんともコミカルな日常パートから一転濡れ場では問答無用ストロングファックへとギアを1段チェンジするのがこの人のすばらしい部分。どちらかというとあっさりした雰囲気の絵柄なのに、肉ヒダの1枚1枚まで緻密に描かれた女性器&血管ピキピキビッグコックとの極悪コンビがハードに合従連衡しては大量の体液を四方八方へまき散らすのだ。まるで独立した生きもののようにうごめきシャフトをしごき上げる性器結合/膣内射精断面図もたっぷりとフィーチャーされ、大ゴマ使ってド派手にのけぞり未曾有の快感に昇天するおにゃのこ連中のダイナミックな痴態にティッシュの消費量もうなぎ上り。
さんざんバカなやりとりを交わしつつもいざ互いの気持ちを確認すればたちまち2人は熱愛モード。口づけするのももどかしく即座に生まれたままの姿に戻ってはガツガツとメイク・ラヴにいそしむのだ。たわわな双丘を乱暴に揉みしだき敏感な部分を執拗に刺戟すればたちまち秘所は準備万端。いきり立つ怒張をゴリゴリねじこみ激しく内奥を突き上げるたび全身汗みずくになりながらはしたない嬌声をまき散らしよがりまくるさまがなんともエロティック。トロトロのイキ顔さらし日本語にならない咆吼を発しながら昇りつめてゆくヒロインのドスケベまんこめがけ最後に白くねばつく液体を疾風怒濤の勢いで叩きつけ性の饗宴もグランドフィナーレ。
まるでスポーツのごとく激しくもさわやかな性春グラフィティを頭からシッポまで満喫したのちは鬱屈した気持ちもすっかり晴れわたること必定の読む精神賦活剤。むろん股間の活用もおこたりなく、卵巣の奥まで届く勢いで特濃ザーメン注がれイキ狂う女子連中の艶姿ときたらまことにユースフル。これでわずかに存在するゴムつきファックが全部ナマ中田氏だったら抜き評価はフルマーク満点にしたところ。冒頭で緩慢な掲載ペースにケチをつけたものの(作者さますいません)、去年あたりから執筆頻度が再び高まってきているので、次のコミックスは今回ほど待たされずにすみそうだ。どの作品も大いに笑い大いにヌキヌキさせてもらったが、田舎から押しかけてきた超積極派幼なじみ女子の正体は……の「ももかフォーリナー」と、表紙にも登場のショートヘア美少女と晴れて恋人同士となり即座にカラダの相性を確認「ひとみサンダー」の短髪巨乳っ娘登場2作品でことのほか愚息を使役。

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