2019-10-14

今週の食べログルポ。

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-ZUKI樹「令嬢地獄」ティーアイネット ISBN:9784887747470
話○ 抜○-△ 消小 総合○

富裕層の集う名門学園で財閥令嬢の逆鱗に触れ無残に犯された妹の復讐として生徒会長は凄惨な復讐を用意して……表題作2話(うち1話前後編)+男勝りの野球少女は悪い大人にオンナの歓びを教えられ前後編+独立短編2本。年端もゆかぬ少女たちが卑劣な罠に堕ち華奢な体躯を好き放題に蹂躙されては阿鼻叫喚の叫びを上げる勧悪懲善凌辱三昧を情け無用に展開の作者最新刊は成年マークつき作品としての11thコミックスだ。なお本作は内容といいヒロインの年齢層といい某密林では早晩なかったことにされる可能性が高いので、念のため書籍データリンクをまんが王の方へも。
この人の存在をはじめて認知したときは比較的穏健なラヴコメ仕立ての作品を描いていたと思ったのだけど、中途からは獣姦メインのむやみにエキセントリックな展開、そしてさらに数年前からまたしても作風を大転換してガチロリレイプへとすさまじき変遷をたどった作家である。直近になってからはもはやテイストがブレることなく一貫してハードコア凌辱一直線で、前単行本「睡眠レイプ」でもすっかり全国8000万の読者の胸クソを悪くした記憶も新しい。そこから1年ちょっとの比較的短いインターヴァルでまたしてもZUKI樹謹製のセックス地獄絵図に再会となればはたしてそれはうれしいのか災難なのか。
細めながらもクッキリ明快な線でつむがれる非常に乾いた印象のヴィジュアルがいまも昔もこの作家唯一無二の個性。ゼロ年代なかばにはすでにキャリアを開始していたヴェテランだけにもはや筆致は固まり全編を通して作画品質も安定だ。他社物件が混ざらない限りTIはめったに収録作の初出を明記してくれないのだが本作に関してはそこも完璧で、それによると巻末の1本のみ2013年度作品と古めのほかはみな2年以内の当社刊「COMIC夢幻転生」誌上に掲載されたもの。裏表紙に中身からの抜粋コマがいくつもありシュリンクされていてもおおよその画風がわかる親切仕様だが、万全を期すのなら出版社公式サイト内のコミックス情報ページからたっぷり内容サンプルをおがめるので、まずはそちらをチェックしておくべし。
前作に引き続き登場ヒロインはつるぺた専科……と言いたいところだが、前述した2013年度作品「パンチ一発ゆーたい離脱」のみでデビュー当初のZUKI樹をほうふつとさせるJKおっぱい女子をフィーチャー。かつてはこんな娘がモリモリ巨乳振り乱してはイキ狂っていたのだよ……と古参読者たる自分はつい感慨にふけってしまう。ともあれそんな例外を除けば義務教育世代の華奢でスレンダー少女がよりどりみどりなので、最近になってファンになった諸兄も安心。いかにも無垢で清楚なおぼこい笑顔を見せるそんな彼女らには数ページのち思いもしなかった凄惨な事態が待ち受けているのだからまことに先生はお人が悪うございますね!
ストーリー傾向もコミカル幽体離脱ラヴコメ「パンチ一発ゆーたい離脱」のみ例外で、あとは昨今おなじみとなった無残痛快人権蹂躙絵巻。キモデブだったりオッサンだったりの竿役はみな人格下劣で、一見まともに感じられる幾人かの男性キャラすら心に修羅を抱えた誰ひとり善人のいない世界だ。そんなわけで相対する女性陣は当然のごとく初手からすべての自由を奪われ残酷におとしめられてはひたすら理不尽な強姦輪姦に耐え続ける。とりわけ無垢な少女を生け贄にささげたヒロインがみずからも周到に仕組まれた裏切りにより残虐行為の限りを尽くされるタイトル・チューンはまことに酸鼻きわまりなく、終わりのない絶望へ突き落とされる彼女の受難劇がフェイドアウトしたのち明かされるさらにシニカルな結末まで目にした読み手の心もたちどころにすさみきること疑いなし。
必然的に行為内容もちんまいボディをガッチリ拘束しての凌辱アラカルトが目白押しだ。1本あたり24-32ページと比較的潤沢な容量のほとんどを性交シーンに割き、ロリっ娘のお大事に大人ちんこが強引にねじこまれ彼女らが激痛に絶叫する凄惨な光景をたっぷりとお届け。加えて大半のお話では複数の男根が用意され、全部の穴に怒張をねじこまれ悶絶の痛々しいセックスを疾風怒濤の勢いでくり広げる。膣穴も菊門もガッツリ押し広げられ激しくシャフトを出し入れされる結合/射精断面図も抜かりなくフィーチャーされ、まだ子作りさえ不可能な狭隘な子袋が許容量オーヴァーの白濁で無理やり満たされ苦痛と屈辱にくずおれるおにゃのこ連中の艱難辛苦に痛ましくも勃起ですよ。
悪辣なトラップにかかり少女の汚れを知らない秘密の花園はたちまち穢される。細い四肢の自由を奪われ身動きできない彼女の滑らかなスリットへメリメリと音を立て暴れん棒が差しこまれたその刹那断末魔の悲鳴が周囲に響き渡るのだ。むろん解放など許されず少女の純潔は無残に散らされやがて後ろの穴へもシャフトがねじこまれ苦痛などおかまいなしに執拗に突き上げられて泡を噴き悶絶。その後も痛めつけられ傷つけられ排泄させられ人間としての尊厳を徹底的に奪われたのちなん度目かも知れぬ特濃ザーメンをまたしても両方の穴で受け止めなおも性の饗宴は続くのだ。
(1作品を除き)誰にも救いなど与えられず無理やり性に開花させられるちびっ娘たちの凄惨な受難劇を大量供給という従来路線を貫徹の1冊。個人的には直截的描写こそないもののスカネタは受けつけずやや実用度評価をマイナスしたが、そこすらもご褒美という諸兄なら無問題。これからますますハードコアエロスには逆風が吹きつける昨今の世相ではあるけれど、引き続きおのが信ずる道を貫いていただければ。そう言いつつも自分がいちばん抜いたのは古きよきZUKI樹テイストが炸裂のおっぱいティーンズとイチャラヴ短編「パンチ一発ゆーたい離脱」だったりします。

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