-関谷あさみ「ラフスケッチ」文苑堂 ISBN:9784861173363
話○ 抜◎-○ 消小 総合○
教師と教え子それぞれが禁忌の関係におびえつつもおぼれてゆきオムニバス3話+独立短編5本。超絶キュートな思春期入りたてガールズがいきなり恋の階梯を駆けのぼり大人の世界を垣間見るなか華奢な体躯を覚えたての快感で激しく打ち震わせまだしちゃいけないアクメ顔をお披露目の作者最新刊は黄色い楕円仕様としての通算5冊めのコミックスにして当レーベルからの初見参だ。
いっとき一般誌で連載したり同人に注力したりでこれだけのキャリアを誇りつつも世に送り出されたエロ漫画単行本はわずか4冊と作品産出ペースはかなりゆったりしているものの、長い時間を待機するに値するだけのとてつもなくファンシィな作画と巧緻な作劇とをまいど読者の前に惜しみなく提供してくれるエロ漫画界きってのリヴィング・レジェンドのひとり。今回も茜新社より2015年2月に上梓された前単行本「僕らの境界(ライン)」からじつに5年近くの歳月が流れ去ってしまったが、この人に関してはどれほど待たされようともそのリターンが膨大なものだからなんら気にならないですよ。
はかなげな雰囲気のセーラー服美少女がふくらみかけのバストを読み手の前でだけチラ見せというおそろしく訴求力の高いカヴァーイラストでいきなりちんこは総立ち。中身のモノクロ原稿もさほど情報量はうるさくないのに破壊力抜群のキュートネスが拡がるいつもの関谷あさみ印だ。本作を購入した多くの方が気づくとおり、前の本からこちらの新作では掲載媒体が変わっていて、収録作はすべて当版元の「コミックバベル」誌上で2016-19年にかけ掲載のものが初出。直近の原稿ばかりゆえ絵柄の安定感も従来以上に抜群でジャケ買いも安心のできばえ。なお出版社公式サイト内の単行本情報ページで1話試し読みが可能なほか、著者twitterアカウントの発売告知ツイートから一部ショップ購入特典を参照できるので、あわてて本屋へ直行する前にそれらをチェックしておくのが吉。
この滑らかな筆致でもって近年はもっぱらランドセル下ろしたて/制服着用したての微妙な世代を専門にしている。茜新社の中学生専門誌で描いていたころとは異なり現本拠地のバベルでは明確な形での年齢シバリはないはずだけど、やはりこの人の感性にいちばんフィットするのがJCなのだろう。ただ同じお年ごろでも一時期は極端に幼形化が進んでこれほとんど小学生じゃん!というルックスだったのが昨今はわずかに頭身が高くなりお歳相応な雰囲気に。とはいえむろん流行りの巨乳JCなどには目もくれず細い手足に甘食クラスのささやかなバストを標準装備のニンフェットばかりゆえスレンダー嗜好の方はご安心めされよ。
ほのぼのイチャラヴから重苦しい禁断の愛まで多種多様なラヴ模様を描きこなす人で、単行本によってそのトーンをさまざまに制御してみせる。ヒロインのみならず男子サイドの葛藤や煩悶までリアルに描いていた前作のアトモスフィアと比較すれば今回は総体として若干ライト方向へ揺り戻しの感じ。少年少女の素朴な愛の交歓や兄妹の悩ましくもホットな恋物語などポップな空気が戻ってきた。とはいえ唯一の続きもの「先生、」シリーズのように教師と生徒の許されぬ関係をモティーフにした禁忌へ果敢に踏みこむ作品もモリモリと活写してあいかわらず達者なところを見せる。この人の漫画を長年読みつけている人ならラヴリィな絵柄からつむぎ出される物語がけっして甘々一辺倒ではなくむしろ隠微でほんのりビターな味わいをかもし出すものであることは百も承知なはずで、そうしたファンの期待をまったく裏切ることのない会心の一撃。
関谷あさみ漫画の最大の美点はこの比較的シンプルなタッチでセックス描写もけっして過激ではないにもかかわらず驚異的なまでに実用性の高いところ。1本あたり20-24ページのそう多くない分量でストーリーテリングへの比重も高くエロシーンはあまり潤沢でもないのにガッツリ使えまくるのはひとえにシチュの構築が巧みなのとおにゃのこの絶品イキ顔百面相が日本一と言っていいほどすばらしいがゆえ。純真無垢な少女が最愛の相手にだけ見せるとびきり淫猥な痴態と全幅の信頼を寄せギュッと抱きついてくるけなげな姿に我々もシンクロし胸の鼓動は高まり股間はいっそう隆起するのですよ。かくして狭隘な子宮めがけ本気汁を際限なく叩きつけたのち呼吸を荒げながら行為の余韻にひたりうっとり上気した表情を見せる彼女らの艶姿にまたしてもエレクチオン。
第二次性徴迎えたての未成熟な肢体を愛する相手にだけゆっくりとご開帳しながら少女はオンナへと姿を変えてゆく。子供らしく体温の高い体躯を抱きしめながら秘密の花園へと指を伸ばし敏感な部分をまさぐるとこんどはメスさながらの嬌声を早くも発するのだから不思議だ。じっくり時間をかけ愛撫されすっかり濡れそぼったスリットをたぎる怒張で強引に押し広げストロークを刻むたび同調して甘い吐息をもらしながらほおを紅潮させ未曾有の快感に打ち震えるさまがいとおしくもエロっちい。いよいよ感極まり歯を食いしばりながら衝動に耐え最初の絶頂に到達しようとするヒロインのJCまんこの最深部へ白くねばつく液体をプレゼント。
いつもながらに「カワイイ!」をそのまま体現する作画にその第1印象とは一線を画すどこかほろ苦さすらある愛の機敏を訥々とつむいでゆく誠実な作劇とのめくるめくコンビネイションに心打ち震わせマイちんこもハードに使役して満悦。一部のゴムつきファックや外出しフィニッシュでは私的実用度がわずかに低下したものの、現代日本エロ漫画界の誇るJCエロスの頂点をたしかに味わいこれ以上の幸せはないですよ。紆余曲折あり流れ着いたいまのホームグラウンドで末永く平穏に活動していただければと心底願う。今回収録のお話たちのなかでは、妹の行状に気づいていながら知らないふりをする兄の煩悶からついに2人結ばれるまでをていねいに描写「ボーダーライン」と、無邪気な子供だと思っていたかつての教え子が見せる淫靡な痴態におぼれて「先生、最終話」がことのほかお気に入り。
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