2020-02-09

今週のブランニュー・エクスプレス。

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-沢尻メロウ「ギャルな妹は催眠プレイでイキまくるっ!」ティーアイネット ISBN:9784887747616
話○ 抜○ 消小 総合○

毎日ナマイキな妹に振り回され通しの兄はある日手に入れたアイテムで催眠セックスに成功するが状態解除ができなくなってさあ大変長編6話+巻頭フルカラー番外編。ドエロいギャルのみならずその友人や義母まで巻きこみ奇抜なシチュでガチハメ三昧膣内射精放題という全男子垂涎の光景を具現化の作者最新刊はこの名義でのトータル3冊めにして別ペンネームを含めた通算7冊めのコミックスだ。
緻密で完成度の高いヴィジュアルとそれにふさわしいロジカルなお話運びとを武器にコンスタントな活動を続ける職人肌のヴェテラン。この版元のみならず他社では「らくじん」の名前でお仕事しており(というかコミックス刊行順から言うとそちらが先)、従来はおおむねこことキルタイムコミュニケーションから交互に新刊が出る感じだった。しかしながら今回はTIから連続リリースとなり、前単行本「近親痴漢白書」刊行からおよそ3年近くといささか長めのインターヴァルを経てのお目見え。
この界隈ではもはやカタいコンテンツとなったギャルものを正面切って取り上げるのは作者にとりおそらく初めてだろうけど、しょっぱなから違和感なく売れ線のタッチに仕上げてきた。てらいなくストレートど真ん中を投げこんできた単行本タイトルとともに想定訴求層の経絡秘孔をダイレクトに貫くナイスな表紙。中身の白黒原稿もカヴァーイラストの印象そのままに端整な一般青年誌系の絵柄で、デッサン狂いのまったくないその筆致はクオリティの高さも折り紙つきだ。いつものように収録作の初出明記がないのはうれしくないがおそらくは直近の「COMIC夢幻転生」掲載分のはずでジャケ買いも安心。あえて万全を期すのなら出版社公式サイト内のコミックス情報ページで内容見本をチェックできるので、まずそちらを確認しておくべし。
中身の紹介に入る前にあらかじめお断りしておくのだが、本作をはじめとする沢尻メロウ漫画は作品序盤にちりばめられた各種の伏線をお話の進行とともに逐一忠実に拾い上げたのちそれらをラストですべて結実させる非常にカッチリしたストーリーラインが最大の特色。それゆえなにげなくオハナシの筋に触れるとそれだけで即座にネタバレになってしまう恐れがあるのだ。だもんで本稿ではわざと説明不足ぎみな解説にとどめ、詳細については実際にみなさま自身の目で確認していただきたい。ほかの作家ではここまで気を遣わずにすむのだけど困ったもんだというかたいしたもんだというか……。
実家で始終ゴロゴロしルックスも冴えない主人公・高野翔太(たかのしょうた)はカワイくも態度のデカいギャル妹・葵(あおい)のことが大好きで毎日オナネタにもしているのだが、それを知ってか知らずか彼女にはキモいヘボいとナメられっぱなし。いつものように葵のパシリで買いものに出かけた翔太は「催眠読本セット」なるあやしいグッズを成り行きで購入してしまう。操りたい相手にピアスをつけさせマイクで指示することにより催眠をかける仕組みのそれは実戦してみたところ本当に効いてしまい大成功……はいいのだけど、どういうわけか精神支配を解除することができず葵は中途半端に術がかかったまま。やむなく新たな暗示をかけ状態を取りつくろうも周囲に彼女の発情がバレないかヒヤヒヤの日々がはじまるのであった……というのが物語のアウトライン。以下ストーリーの進行とともに葵の親友でやはりギャルの乙葉(おとは)や父親の再婚でできた美人教師の義母・まなみなどを巻きこみ催眠ハーレムはどこまでも。とまあ普遍的なMCネタのフォーマットに従いつつオハナシは進んでいくのだけど、どういうわけか葵たちにかける催眠術が不安定でアンコントローラブル――マイクの指示がまともに通らないかと思えばときとして肉声でも催眠にかけられたりする(さらに効果のほどもその都度違う)――なのがこの作品のキモとなっている。すなわち、施術/解除の制御が効かないことにより術師たる翔太の行動もまた偶発的にならざるを得ず、それが物語全体に得も言われぬスリルを与えているのだ。加えて詳述はできないのだけど父の美貌の後妻たるまなみもこのギミックには一枚噛んでいて、それがさらなるワンダーを生み出すというトリッキーな仕掛けになっている。ここからさらに最終盤まで不在だった父・翔一(しょういち)が満を持し登場するとともに結末に向け決定的なネタバレをするというミルフィーユのごときフラグ回収の重層構造に読んでるこっちもビックリ股間はモッコリですよ。かくしてねじくれまくった物語がどのように決着するかは見てのお楽しみ。こうしたロジックでたたみかけてくるお話運びはまさしく沢尻メロウの真骨頂でありぜひその真髄を堪能していただきたい部分。
かなり変則的な展開ではあるもののそこはさすがに催眠調教もの、エロシーンは当然のこと奇妙奇天烈な妄想シチュを実際にお試しの各種変態プレイが目白押し。恥ずかしいコスをつけさせ、あるいは白昼堂々裸体をお披露目し、ときには全校生徒の前で情交に及んだり……1話あたり28-36ページの潤沢なヴォリュームを存分に生かし現実離れした行為を好き勝手に命じては犯りたい放題の夢空間実現だ。さらにメインヒロイン・葵以外にも抜き担当が参戦する後半部は複数姦シーンが俄然増えいろんな穴にザーメン射精し放題のスペクタクルな空間が広がってまことに豪華絢爛(まあ一部後ろの穴しか使わない娘がおりますが)。ハート目浮かべ淫語マシンガン連射しながら派手派手しくイキ狂うドスケベ女子連中のはしたなさすぎる痴態で自慰表明もはかどりまくり。
命ずるままに発情し下腹部をしとどに濡らして妹はたちまち最愛の兄ちんこを執拗におねだりする。リクエストにお応えしただちに準備万端の蜜壷へたぎる怒張をねじこんで性器どうしの真剣勝負を開始だ。激しくストロークを刻むたびみずからされている行為の一部始終を実況しながら四方八方へハートマークを撒き散らしよがり狂うさまがなんとも淫猥でたまらない。いよいよ感極まりしきりに膣内射精を懇願する彼女のご要望どおり、最後は肉親まんこの最深部めがけ白く粘つく液体を疾風怒濤の勢いで注入だ。
どちらかというとギャル苦手の自分だけど、沢尻メロウならではの華麗に組み上げられたストーリーテリングに乗せられるうちいつしかちんこをハードユースさせられてしまい感謝ですよ。欲を言えばアナルオンリーの娘にもまんこを活用してもらいたかったけど総体としてたいそう実用的な夜のお供といえよう。この人は過去作にとらわれず毎回新奇なギミックを投入してくるので次はどんな仕掛けでやってくるのかと今後も楽しみ。本作登場の女子連中ではやはり存在感抜群のメインヒロイン・葵ちゃんのナマイキでいながらその実……な純情ぶり(詳細は現物を読んで確認してね!)にきゅんきゅんさせられっ放しでございます。

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