2020-03-01

今月のラウンドアップ。

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-長い草「つまままたちとまんまん」スコラマガジン ISBN:9784799506370
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

恐怖の辣腕女上司もベッドのなかではすっかり従順甘えんぼ本編(前単行本収録短編続編)&巻頭ショートエピソード+出産後すっかりセックスレスの妻へ手練手管を弄し本番強行本編&立場逆転ショート後日談+カースト下位の陰キャ男女はひそかに進んだお付き合い本編&行為はエスカレート後日談+独立短編6本。スチャラカなラヴ模様をくり広げつついざファック突入すればハードに性器どうし摩擦させ子袋の許容量いっぱいにザーメン連続注入の超絶ストロングエロス満漢全席を展開する作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。
この作家の現本拠地である「コミックペンギンクラブ山賊版」にあって当初この人のことはそれほど注目していたわけではないのだけど(作者さますいません)、ちょうど去年のいまごろにリリースされた処女単行本「たぷたぷまんちつ」で改めてまとめ読みするとこれがおそろしく抜けまくる逸品でビックリ。その衝撃は2019年中ずっと続き、当ブログで毎年実施している年間ベスト企画の第9位に選定したほど。コミックス発売に至るまでずいぶんストックも蓄積されていたとみえ、そこからわずか1年のハイペースで早くも2nd Editionのお目見え。
魅惑の豊満ボディをストレートに押し出したカヴァーイラストとあざとさ炸裂のタイトルで迫り来る表紙はここまで抜きツールに徹底しているとむしろすがすがしい。中身のモノクロ原稿もオーソドックスな一般青年誌系の軽快なタッチで、すっきりまとまった描線にうるさすぎないトーンワークのそれはエロ漫画らしからぬさわやかさすら感じさせるほど。前作と異なり収録作の初出明記がなくなっているが(なんで削ったの編集さんプンプン!)、おそらくは直近のペンクラ本誌/山賊版掲載分のはずで筆致は安定。出版社提供のコミックス情報では表紙/裏表紙しか画像がないが、作者pixivアカウントにある発売告知エントリから豊富な内容サンプルを参照可能なので、長い草初挑戦の方は先にそっちをチェックしておくのをオススメ。
このキャッチーな作画でものされる女性陣は10代後半~20代入りたてあたりをヴォリュームゾーンにアラサー若干名をプラスした感じ。JK占有率が高かった前作より人妻だの社会人だのがいくらか増え、表紙やタイトルからして出版社サイドはどうも熟女ものをウリにしたいように見える。とはいえティーンはもとより30代の姥桜でもルックスは充分にキュートで、ガチのアダルトさん好きに売りこむのはいささか方向違いな気が。ペンクラの執筆陣には他に熟女専科の作家が幾人もいるので、前作みたくハイティーン中心の構成の方が絵柄的にも合致していると思うのだけど。ともあれお歳を問わずボディラインは明確に巨乳寄りで、乳尻をおそろしく強調したまさに抜き特化の肢体描写が読者の勃起中枢を痛いほど刺激する。
1冊め同様に物語のスタイルは軽妙かつ随所にギャグを挿入してくるエロコメベースのそれ。ただ最後まで読みとおすと以前より恋愛成就した彼氏彼女のしっとりしたラヴ模様の雰囲気が濃くなっている感じ。このへんおバカよりスウィートネスに若干舵を切った感じで個人的にはなんともマーヴェラスな軌道修正でございましたよ。いささか気になっていた展開のギクシャク感もだいぶ自然になって全体的に採点アップ。あといくつかのエピソードには微笑ましい後日談がついていてよりバカップルたちに感情移入できるのもナイスな点。
そう言いながら長い草最大のセールスポイントはなんといっても超高密度ガチファックが怒濤のようにくり出されるエロシーン。1本あたりほぼ20ページ固定の比較的コンパクトな容量のなか、むやみやたらと濃密な性器どうしの交わりがみっちり充填されているのだ。ことにこの作家の得意とする圧倒的なまでの性器結合/膣内射精断面描写の大量投下ぶりはまことに壮観であり、それ自体独立した生きもののように肉ヒダがうごめきシャフトから必死に精液を搾取せんと強烈に締めつけてくる情景までが目の前でクローズアップされるのだからたまらない。このちんこまんこの真剣勝負をいっさい陰毛のジャングルでさえぎられることなく堪能できるのもうれしいポイントで(残念ながら数本のトーン海苔は乗っかるが)、子宮口のその先へ止めどなく白濁が注ぎこまれるに至る一連のシークエンスを目の当たりにして自慰表明もはかどりまくること必定。
バカ話ばかりの2人も気がつくと妙な雰囲気になって唐突に発情モード突入だ。着衣を剥ぎダイナミックな肢体をあらわにしたのちおもむろに敏感な部分を刺激するとたちまち彼女はほおを紅潮させ小刻みに嬌声を漏らしはじめる。すっかり準備万端の蜜壷へ痛いほど屹立した怒張をゆっくりねじこみ生殖活動をスタート。粘膜もめくり上がるほど激しくストロークを刻むたびこみあげる快感に歯を食いしばり必死に耐えるさまがいとおしくもエロっちい。両者その体躯を汗と涙と分泌物まみれにしながら執拗に情交にいそしんだのち、フィニッシュは彼女のド淫乱まんこめがけ疾風怒濤の勢いで特濃孕み汁を叩きつけ性の饗宴もようやくグランドフィナーレ。
強烈なインパクトの超高密度詳細性器描写はそのままに、物語にはより甘やかさが加わりカップルの関係性も多彩になってと着実な成長がうかがえる1冊。私的嗜好のいかんによりアラサーヒロイン登場のいくつかの話では実用度がわずかに低下したものの、総体としておそろしくユースフルな精液分泌支援装置であることは疑いない。前述したとおりみなさんパイパンなのも自分にはうれしいところで、それなりに量産も効くタイプでもあるようだし今後はいっそう幅広い活躍を期待したいところ。どのお話も超弩級の抜き物件だけれど、なかでも反発し合う長身女子&短躯男子が2人だけで閉じこめられるうちようやく本当の気持ちを打ち明け……の「奥手なチビ男とデカ女」と、クラスでもとことん地味な同級生男女がじつはえっちにハードにお突き合い「目立たぬ二人のギコチナSEX」本編/番外編の高校生バカップルもの2本がとりわけfeel so good。

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