2020-05-30

今週のリモートワーク。

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-山崎かずま「いつか、花咲く君たちへ。」コアマガジン ISBN:9784866534183
話◎-○ 抜○ 消小 総合○

妹の友だちにグイグイ迫られ既成事実を作られるも彼女との関係は次第に真摯に……本編&巻頭/巻末描きおろし+謎のカップ麺から出てきた古代ロリ女王様が21世紀の日本で大活躍連作4本+独立短編7本。底抜けのバカエロからビターな恋愛模様まで多種多様な物語に乗っかりつつ大人でも子供でもない少女の一瞬のきらめきも翳りもヴィヴィッドにつむぎだす作者最新刊は成年仕様単行本としての通算8冊めにして本レーベルからの第4弾コミックスだ。
たぐいまれな量産能力とクライアントの要請しだいでさまざまなタイプの物語を供給できるフトコロの広さとでエロ/一般問わずいろんな出版社を股にかけお仕事するこの業界でも希有な才能。ここ数年は極端な多作ぶりこそ落ちついたもののあいかわらず執筆ぶりはアクティヴで、引き続きいろんな場所でその姿を見ることができ善哉。たまたま今回は同じ版元から連続刊行となるがインターヴァルもそう長大ではなく、前単行本「少女神」刊行からほぼ2年ぶりのお目見え。
人肌の延長で暖色中心の配置が多いエロ漫画単行本のなかで、本作のきらめくようなマリンブルー基調の表紙は書店の平台でも非常に映える。端整かつキャッチーでオサレ感も備えてと訴求力抜群のタッチはデビュー当初からの変わらぬ武器だが、すでに10年選手となりもはやヴェテランの域に達したいまではますます描線も洗練された。描きおろしパートを除き収録作の大多数が「コミックホットミルク」誌上で直近4年以内に掲載のものと執筆時期の隔たりも大きくはなく品質も安定。いつものように出版社公式サイト内の著者別情報ページ(どうでもいいけどここに記載されている作者サイトへのリンクが切れてるのでコアの中の人は修正した方がいいですよ)からサンプル画像を参照できるので、山崎かずま初挑戦の方はそちらを先にチェックしておくのがベター。
発注元の意向しだいで幼女でも大人でもドンと来いのオールラウンダーだが、コアではもっぱらロリっ娘を描いている。とはいえほぼつるぺたオンリーだった前作と比較すると若干ながら胸部の豊かな女子も配置されていて、この作家の描く巨乳さんが大好物の自分にとってはまさに干天の慈雨ですよ。ただ貧乳ながらも明確にお胸の起伏はあるしボディ全体は意外に肉感的なので(なんとぽっちゃりとかでなくガチのデブっ娘なんていう変化球まで配置されてます)筋金入りのスレンダースキーは回れ右。なんにせよこのどこかアンバランスな肉づきがまさに思春期入りたての不安定な少女の心のありようまでをも示唆しているかのようでなんともグッとくるのですね。
そして山崎かずまが本領を最大限に発揮するのはなんと言ってもその卓越したストーリーテリング。スチャラカギャグから重苦しい感情の相克まで、ポップだったりしっとりだったりその味つけもさまざまでまさにそれは読むアラカルト料理だ。テンプレ的アイディアを軸に据えつつ軽妙な物語を展開するかと思えば、ままならぬ人生にいら立つティーンエイジ特有の焦燥感をじっくり描き出したりと、このへんの緩急自在なさじ加減がこの作家をしてエロのみならず一般でも存分に活躍できている点。それだけに読後感はなんとも複雑でやや落ちつかなくも思うのだけど、このへんのごった煮感もまた山崎かずま漫画を読むうえでの至上の快楽なのだ。
むろん黄色い楕円物件として最大の用途であるエロシーン構築にもぬかりはなく、描きおろしパートを除けば1本あたり20ページ内外のそう多くない分量ながらも景気よく女体をさらしてはちびっ娘まんこをハードに使役して男子の精をしぼり取る。オハナシの多彩さと比べればファックに特殊な趣向などはとくにないのだけど、ただ男女が肌を重ね激しく性器どうし合従連衡する、それだけのシンプルな交合でもそれを周到に盛り上げる科白まわしや効果的にインサートされる結合断面などのアシストを得て読み手の股間を大いに励起せしめるのだ。加えて今回は現実よりエロ漫画的ファンタシー最優先でどの作品でもガッツリ膣内射精してくれており中田氏チュチェ思想者たる自分もご満悦ですよ。
義務教育世代特有の甘酸っぱくもほこりっぽいボディを白日のもとへさらしながらまだしちゃいけない営みに2人して没頭。滑らかな肌へ口づけて体温をじかに感じながら敏感な部分へ指を伸ばすとそこはすでに準備万端。いきり立つ怒張を聖なるタテスジのその奥へゆっくりとねじこんで粘膜どうしのハードな摩擦運動を開始する。激しくストロークを刻むたび覚えたての快感に華奢な体躯を打ち震わせ早くもメスの顔さらしながら甘い吐息を漏らすさまがなんともエロっちい。いよいよ感極まり四方八方へハートマークをまき散らしながらのぼりつめてゆく彼女の未成熟まんこめがけ白くねばつく液体を疾風怒濤の勢いで過剰供給だ。
アドレッセンスな危うさをさらけ出したかと思うと一方では明朗快活バカエロを展開してとまことに自由自在な作劇の妙を堪能しつつ発展途上まんこにガッツリとナマ中田氏三昧のワンダフルな光景を今回も美味しくいただきご満悦。ときとして話がおもしろすぎて使いづらくなる作品もあり実用度をトータルでならすとこの評価だけど、そういう点も含め読後の充実感を味わうには最適な作家。次の新刊は順番的に巨乳中心になるのでは推測されるのでそちらにも激しく期待しつつ、引き続きコアでのロリメインの活動も見守っていきたいもの。今回収録の物語たちのなかでは、しばしば押しかけてくる幼なじみ女子と想い合う気持ちを確認しようやく結ばれて「ビター」と、都会からの転校生と付き合いつつ土地の呪縛を憎悪する自分の心を持てあますヒロインの感情の桎梏を描く「脱穀」のおっぱい女子登場2作品をおもに活用しました(結局巨乳かよ!)。

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