2020-07-26

今季の野獣化計画。

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-つかこ「にじいろパフューム」ワニマガジン社 ISBN:9784862697196
話○ 抜○ 消小 総合○

才色兼備カースト最上位の同級生お嬢様がバニー服で客引きしている姿を目撃した主人公は彼女の秘密を守る代わりにあるお願いを……中編3話+独立短編6本+前単行本収録短編アフターエピソード+巻頭フルカラーギャラリー。反則的にキュートなおにゃのこ連中とめくるめく恋に落ち甘く激しく結ばれるまでのドキドキわくわくをたっぷり摂取の作者最新刊は黄色い楕円物件としての第2弾コミックスだ。なお正式発売日からほどなく某密林ではその存在が抹殺されてしまったので、書誌データのリンクはFANZAのサイトへ。
快楽天系列各誌のなかではもっとも萌え寄りの執筆陣をそろえる「COMIC快楽天BEAST」誌上にあってもひときわラヴリィな筆致で異彩を放つのがこの人。ただ元来はエロゲー原画やイラスト描きに一般誌でのコミカライズなど商業エロ漫画以外にも各種の仕事を手がけている人で、2016年刊行のデビュー単行本「はつこいパーティー」発売後はそれら別分野での活動が目立ち一時期はすっかり載らなくなって心配していたところ。しかしながらここ1年ほどはようやく掲載ペースも戻ってきてストックも蓄積され、このたびおよそ4年半ぶりの新作リリースへとこぎ着けまことにめでたい。
そんなわけでこの表紙からすでに全身全霊でカワイイオーラを視界360度全方位へまき散らしている。中身のモノクロ原稿もこれに準ずるキュートネス炸裂のヴィジュアルで、おそらくは女性の手になる繊細な描線ともあいまって砂糖菓子のごとくきらびやかな雰囲気だ。収録作の初出を見ると系列誌の「コミックゼロス」掲載分1本を除けば2017-20年にかけての快楽天BEASTに載ったもの。ただ前述したようにいっとき極端に描かなくなった時期があり、2020年に入ってからいきなり掲載ペースが上がっているのがわかる。とまあ発表間隔に変動はありつつも作画の極端な差異はなくいきなりジャケ買いしても期待を裏切られることはない。またいつものように版元提供の単行本情報ページで内容サンプルを閲覧可能なので、つかこ初挑戦の方は先にそっちをチェックしておけば万全。
前作同様にヒロインの年齢層は制服世代ハイティーンを中心に上方向若干名を追加の構成となる。例によってこれでもなくラヴリィな造形ゆえ大人キャラでもあどけなさ炸裂なのでアダルトさん大好きっ漢は即座に回れ右すること。そんなにキュートなのにみなさんおっぱいはまことにご立派で、のみならずお尻やまんこのラインなどエロパーツ全般の描写がぐんとエロ度アップしておりなんとも眼福(ただ個人的にはパイパン派なので直近作だと生い茂ってる方が増えたのはちょっと……)。かくもいやらしすぎる豊満ボディの女子に迫られたらもうフル勃起待ったなしですね!
全編にわたりメイプルシロップをまぶしたかのごとき糖度10000%の純粋タイマンラヴ絨毯爆撃がBEAST掲載分のつかこ漫画最大の特徴。まさに往年の少女漫画さながらの初々しいボーイ・ミーツ・ガールが最先端萌え絵でくり広げられるさまは圧巻だ。とりわけ唯一の連作「関ヶ原さん」シリーズは没落お嬢様との最悪の邂逅から徐々に絆を深め最後熱烈に愛し合うまでの一連のシークエンスを丁寧に描ききっており白眉。どのお話でも男女2人してどこか抜けてたり要らない部分に力が入っていたりとスキのある造形なのもむしろ親近感がわく部分で、そんなどこかズレた少年少女が熱烈に恋しお互いに想う気持ちを打ち明けてはめでたく恋愛成就の光景に読んでるこっちも思わず「えがったのう……」と涙がホロリですよ。
普遍的なラヴコメとして秀逸な物語パートに比して前作ではやや濡れ場にもの足りなさを感じたのだけど、チンピク度の高まった女体描写が功を奏しエロもパワーアップ。1本あたり16-20ページのかなりタイトな分量ゆえ絶対的なヴォリュームこそ寂寥感はまぬがれ得ないものの、羞恥にほおを染めながらも最愛の男子を迎え入れ歓喜に打ち震えるヒロインのナイスなイキ顔や粘膜どうし密にからみ合いながら最後たっぷり白濁を注がれるに至る性器結合/膣内射精断面の充実ぶりが読者の興奮を効果的に高めるのだ。
紆余曲折ありつつもようやく本当の気持ちを確かめ合い真に結ばれようとする彼氏彼女は熱っぽく口づけながらベッドイン。初手から股間へしゃぶりつきたどたどしくも熱心にご奉仕の光景をたまらなく愛おしく感じつつ第1ちんこ汁を口内深く発射だ。休むいとまもなくこんどは準備万端の蜜壷を押し広げ屹立したままのシャフトをゆっくりとインサート。激しく腰を使うたび甘い吐息が漏れ四方八方へ体液が飛び散るさまが淫猥でたまらない。最愛の彼に抱かれ体躯を密着させながらはじめての快感に四肢を震わせしきりに膣内射精を懇願する彼女のリクエストにお応えし、子宮の許容量オーヴァーの特濃ザーメンを膣奥深く叩きつけフィニッシュ。
むせかえるがごとく甘やかな1on1の恋愛模様はそのままに、各種濡れ場演出の強化で実用性にも磨きがかかった洗練の1冊。前作刊行からしばらくはほぼ同人活動へ傾倒してしまい気をもんだりもしたのだけど、今年に入ってからの怒濤の掲載ペースをかんがみるに商業エロ完全復活と思っていいのだろうか。なんにせよ浮かぶ汗がむやみにエロいおっぱい描写やいっそう威力を増した結合断面図などの要素ではもはやBEAST執筆陣でも屈指の部類だと思うので引き続きマイサンをフル活用させてもらえると重畳きわまりない。今回収録のお話たちのなかでは、絶賛同居中な遠戚のお姉さんと熱く激しく結ばれ初手からナマ中田氏三昧「君のメイド姿は。」と、奥手爆乳先輩のオナニー現場に遭遇して辛抱たまらず……の「秘密のトビラ」が私的お気に入り物件。

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