-えいとまん「雌吹」コアマガジン ISBN:9784866534565
話◎-○ 抜○ 消小 総合○
山奥の寒村で代々の因習に従い娼婦として生きることを強いられる少女は過酷な運命に抗おうとするが……中編4話+軽い気持ちではじめた動画配信にハマったヒロインはオフ会でお持ち帰りされ女の歓びを知って前後編&描きおろしショート後日談+独立短編1本。無理やり女の快楽に目覚めさせられメスとしての本能を全開しながらイキ狂う浅ましき衆生のありようをときに繊細にときに大胆につむいでゆく作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。
お上ににらまれたりお家騒動が勃発したりと数年前のコアマガは激動の時代だったがいまではすっかり落ちつき、実売ではワニに負けるものの執筆陣のゴージャスさでは決して見劣りしない。このたび評価の俎上に載せるこの作家もひと目見て個性や勢いがわかる期待のホープ。そう言いつつ自分は一昨年3月にリリースされたこの人のデビュー単行本「本能」の購入を申しわけなくもスルーしており、このニューエスト・モデルでもって改めてその魅力の一端に触れる次第。
いっさいの装飾を排しほぼ作者名と単行本タイトルのみで構成されたいさぎよい装幀のカヴァーは書店店頭でも非常に映える。若干のラフさを残しつつも繊細かつキャッチーな描線は表紙をめくり中身の漫画へとページを進めても印象に変化はない。さっそく収録作の初出を確認すると描きおろしパートを除き2018-20年にかけての当社刊「コミックホットミルク」掲載分と最新原稿ばかりゆえクオリティも高値安定だ。いつものコア物件の例にならい版元提供の単行本情報ページにサンプル画像が用意されているので、えいとまん初挑戦の方は購入前にそちらをチェックしておくのをオススメ。
この端整な筆致から生み出される女性陣は読み切り/続きものを通じほぼハイティーン制服女子固定。頭身高めで大人びた造形をする人ゆえもっと年長キャラ中心に描いてもおかしくなさそうなのだけどあえて10代女子専科に徹してくれるのが青い果実スキーの自分にとってはまさに神ですよ。あどけない顔立ちでいながらおっぱいは大人顔負けのご立派なブツをお持ちで、それでいてまんこは視界をさえぎるもののないノージャングル状態なのがさらにうれしいですね! とまあかくもキュートな女子連中がこぞって過酷な試練に直面してはドエロいメスの顔をさらけ出すのだからまことにたまりません喃。
収録コンテンツはタイトル・チューンとなっている冒頭前後編から箸休め的な読み切り「AM10:28」をはさみ、そこから実質的な中心作たる連載シリーズ「キンギョバチ」を配置。いずれも主題となるのは登場ヒロインたちがさまざまなプロセスを経て少女からオンナへと変容し、秘められた情欲を芽吹かせてむき出しの快楽に打ち震えるに至る一連のシークエンス。それを引き出すための触媒となるのはたとえば動画配信だったり援交だったり村の因習だったりとするのだが、とりわけ中編「キンギョバチ」におけるヒロイン及び周囲のキャラクターが直面する「村の女性すべてが娼婦として奉仕する」という強固な掟にキャラクターたちが立ち向かいNOを突きつけ抗いながらも最終的には無残にも打ちのめされ長きにわたる呪縛を諦念とともに受け容れてゆくまでの凄惨な光景を緻密につむいでゆくさまは圧巻。ネタバレになりかねないので詳細は省くけれど、なんでもないコマや科白にも伏線が張られ最後きっちりとそれらが回収されてゆく手練れの作劇はとても単行本2冊めの新鋭とは思われない冴えっぷりだ。
むろん抜き物件であるからには濡れ場構築もおこたりなく、1本/話あたり26-30ページの比較的潤沢な分量の多くを問答無用ガチンコファックに割き万全。昨今のエロ漫画に不可欠な各種演出――とろけまくりアヘ顔百面相だの淫語マシンガン連射だの詳細性器結合/膣内射精断面図を過不足なく採り入れ使用頻度にブーストをかけた全人類フル勃起不可避仕様だ。無垢な少女がすっかり快楽堕ちしド派手にイキ狂うまでの巧みな転落シークエンス活写も抜き度アップに大いに貢献し、思いとは裏腹にちんこのとりことなり子宮の奥へたっぷり精液注がれて絶頂する女子連中のはしたなさすぎる痴態で自慰表明もはかどりまくり。
因果の枷にとらわれて、あるいは甘美な罠にかけられて、少女はその豊満な肢体を無防備に男の前でさらけ出す。執拗な愛撫と悪魔的な口上の手管でいつしか秘部はしとどに濡れ期せずして受け入れ態勢完了だ。乱暴にシャフトがねじこまれ初手からハードに腰を突き上げられて未曾有の衝撃に絶叫するも激しくストロークを刻まれるたび漏れ出す声は甘美なそれへと変容してゆく。いつしか表情はとろけ出し自分から腰を振りすっかり男根の感触に熱中しては浅ましいビッチの本性をお披露目。いよいよ感極まり四方八方へハートマークをまき散らしながらイクイク連呼の彼女らのドスケベまんこの最深部めがけ最後に疾風怒濤の勢いで特濃ザーメンの奔流をプレゼント。
キャッチーな設定を盛りこみつつゾクゾクするような転落劇を巧みに読ませる作劇と、擬音と嬌声とが超高BPMで鳴り響くなかエロメスどもがドスケベボディをフル活用させよがり狂うハードなエロシーンとがみごとにマリアージュした逸品。これだけ描ける人はいずれ一般へ青田買いされそうで非常に心配なのだけど、もしそのときが来ても安直なラノベコミカライズなどではなく骨太なオリジナル作品で世に出てもらいたいと強く願う。ともあれもうしばらくの間は特濃ストロングファックで楽しませてくれれば重畳きわまりない。収録作いずれもおもしろく読み大いに愚息を活用したが、やはり入魂の中編作「キンギョバチ」のデキが出色で、逃れられない運命に精いっぱい抵抗しつつも最後は従容としておのれの境遇を受け容れるに至るヒロイン・御琴(みこと)の壮絶な人生にせめて幸あれ。
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