2020-10-17

今宵の電波芸者。

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-松波留美「義母アナウンサー 菜々美」エンジェル出版 ISBN:9784873069241
話△ 抜○ 消小 総合○

父親の再婚相手である人気絶頂女子アナのお導きで童貞喪失した主人公は彼女の完熟ボディの魅力におぼれ毎朝毎晩犯りまくり表題作長編全10話。モラルなどおかまいなしに禁断の肉体に耽溺し遠慮会釈なくナマ中田氏放題という非モテ男子垂涎のドリーミンワールドを臆面もなく展開の作者最新刊は自慰支援物資としての通算23冊めにして黄色い楕円物件としての第13弾コミックスだ。
いくつかの出版社を股にかけつつどこの雑誌でもクライアントの要請にきっちりお応えした使い勝手良好のプロダクトをモリモリ産出し続ける業界きってのワーカホリック。同じ版元でお仕事しているポン貴花田とともに多産ぶりでは東西の両横綱ではなかろうか。たまたま複数の出版社物件が短期間でカチ合った去年からいくらかインターヴァルは空いたものの、同じくエンジェル出版からの前単行本「兄嫁(あね)と暮らせば」刊行から1年ちょっとと、やはりずいぶん速いペースでの新作リリースである。
誰にでも受容されそうなオーソドックスなアニメ/ゲーム系のタッチは長年変化していないようでいてじつは時代の変遷とともに最新トレンドを適宜吸収しつつゆるやかにマイナーチェンジされており、たとえば7、8年前の作品と直近のそれとを読み比べればその差は歴然。この柔軟な姿勢がこの作家をして長らく最前線に立ち続けることを可能にせしめる秘訣でもある。いつものように前作連載終了後の最新原稿ばかりゆえ表紙と中身のギャップは皆無でジャケ買いも安心。著者pixivアカウントの発売告知エントリから内容サンプルや一部ショップ購入特典を参照できるので、松波留美初心者の方は購入前にそちらを覗いておくのをオススメ。
今回も昨今のエンジェル出版物件の例にもれず1冊まるごとの長編作品ゆえのっけから本作の概要を。女性恐怖症でチェリーボーイの主人公は父の再婚で突如同居することになった義母にして人気女子アナの一条菜々美(いちじょうななみ)の蠱惑的なアクションに日々振り回されっぱなし。そんな彼に菜々美は「いろいろ教えてあげる」と自分からたわわな体躯を開き即座に童貞を頂戴してしまう。そんなことがあった直後に父の長期出張が決まり2人暮らしとなるとたちまち毎日がセックス漬けのめくるめく日々がスタート……というのが物語の発端。以後はただひたすら最後までファックファックファックまたファックの本番串団子方式でそれ以外にオハナシの筋らしい筋は皆無という、この作家特有のいさぎよいほどにインスタントな展開である。途中でかき回し役の同僚アナ・真島朱里(まじまあかり)が乱入し彼女にも強引にのしかかれて主人公のちんこは休むヒマなしのスペクタクルな夢空間が実現ですよ。もはや本作だと主役のまともな本名すら呼ばれず(ずっと愛称の「たっくん」で通される)、これまで以上に物語的コクは希薄ではあるけれど、義母と関係を結ぶという隠微なシチュのはずなのにいっさいほの暗さを感じさせないあっけらかんとした肉欲賛歌はまことに爽快で松波留美ならではの真骨頂。
1話あたり18-20ページのコンパクトな容量ながら、あっという間に導入をすませその後は延々とファックにいそしむのみなので濡れ場占有率は異様なほど高い。しかも義母相手だというのに避妊なにそれ美味しいの? とばかりにガッツリとナマ中田氏しまくりなので膣内射精大好きっ漢の俺もご満悦ですよ。ぷっくりいやらしく屹立した乳首や肉ヒダの1枚1枚まできっちり描かれるまんこなどエロパーツ描写も充実で、おうちでお外で会社でお風呂でとあらゆる場所で人目をはばからず交合してはたっぷり白濁注がれド派手に絶頂する菜々美さんの痴態で自慰表明もはかどりまくり。
いったん禁忌のたがが外れたのちは2人して狂ったように情交にふけり互いの体躯をむさぼり合う。ド迫力バストを乱暴に揉みしだきビッグヒップをわしづかみしながらいきり立つ怒張をゆっくりねじこみ性器どうしの真剣勝負を開始だ。ガツガツ腰を突き上げるたび周囲に甘い嬌声がもれストロークを刻むごとにヴォリュームが増す。義息に抱かれ背徳の歓びに豊満な肢体を打ち震わせては愉悦にわななきトロトロのイキ顔さらす光景にいっそう興奮。いよいよ感極まり執拗に膣内射精を懇願する彼女の願いどおり、2度3度4度と淫乱まんこの最深部へ特濃ザーメンをお見舞いだ。
どのページから開いてもセックス! ファック! 性交! とコキ盛りの男子にはたまらない構成でコストパフォーマンス優秀すぎの1冊。個人的嗜好からするとさすがにヒロインの年齢が高すぎるのと中途の別キャラ乱入が蛇足に思えて若干実用度をマイナスしたものの(まあ掲載誌の性格上年増女子主演になるのはやむを得ない)、秋の夜長のベッドのお供としては非常に好適。いまや1冊ぶんピザッツでガッチリ連載→即単行本化のサイクルも定着したことだし末永く活動を続けていただきたいもの。

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