2020-11-01

今月の紅色炸弾。

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-エレクトさわる「雷光神姫アイギスマギア(3)」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799214213
話○ 抜○ 消小 総合○

突然のカタストロフで混沌とした世界のなか少女は絶望の淵から再び立ち上がり幾多の受難を乗り越えながら力強く前に進み……表題作長編9話(第17-25節、以下続刊)。怒濤のトーナメント展開から一転崩壊した大地を舞台にして新たに暴力と欲望のシュトルム・ウント・ドランクを圧倒的な密度でくり広げる作者最新刊は通算12冊めのコミックスだ。
現代日本エロ漫画界の誇る非現実世界専門誌「コミックアンリアル」誌上で長らく看板作家として君臨しいまだ他の追随を許さない文字どおりの大黒柱がこの人。本連載もこの雑誌の歴史そのものとも言える大河シリーズ「PANDRA」サーガの系統に連なるものであり、その最新ヴァージョンである。この物語の第3新シリーズたる本作の立ち上げとなった2017年刊行の第1巻から去年3月リリースの第2巻、そして今回上梓されたこのニューエスト・モデルと、いずれもほぼ1年半ずつのきわめて均等なインターヴァルを経て今回も順調に我々の前に姿を現した次第。
「コッテリ」という形容がこれ以上ないほど似合う、描線も画面処理もとことんオーヴァーデコラティヴな絵柄は書店店頭でも大いに映える。諸事情あり自分は中途から掲載誌たるアンリアルの購読を止めてしまったのだけど、初出を確認するに全巻発売後から直近までをきっちり網羅しているようだ。いつものとおりKTC恒例の異様なまでに浩瀚な単行本情報ページで内容サンプルをたっぷりとおがめるのでエレさわ作品にはじめて触れる方も安心。
本シリーズの概要については1巻レヴュウでザックリと解説しているのでそちらを参照していただきたいが、この第3巻では前巻終盤での大転回によりいきなり舞台そのものが変わってしまっている。すなわち、親族一同の格闘トーナメントだったはずがいきなりメイン会場の学園は崩壊し登場人物はのっけから散り散りとなっているのだ。そんな混沌とした世界のなか我らがメインヒロイン・文華(ふみか)=ライゼンバッハは左脚の機能を失い失意の日々を過ごしている。しかしそんな彼女に寄り添っていた人々に危機が迫り、それを目の当たりにした文華に新たなる宝具が備わり往年の膂力を取り戻すのだ! というわけで再びめくるめく活劇の開幕である。血縁のものたちを探し求め探索を続ける文華と、彼女と再会するも以前の姿ではなかった彼ら彼女らと都度拳を交わしながらわかり合ってゆく、ド直球激アツ少年漫画テイストのケレン味あふれるドラマがどこまでも続いてゆくのですよ。そのさなかには著者自身の入れこみぶりがうかがえるヘスティア&ディオニソスの情熱あふれる結婚式エピソードをはさみつつ本巻ラストではさらなる波乱の兆しも見せつけてさて以下次巻……そりゃズルいよイケズだよエレさわ先生!
むろんこの作者特有のすべてが過剰きわまりない特濃ストロングエロスもまた健在だ。1話あたり16-28ページと分量はさまざまで展開上ストーリーパート重視の構成になりがちなところでもファックは抜かりなし。最終的には正気に戻るとはいえ悪者にさんざんなぶられては快楽堕ちする文華を筆頭にドスケベ女子連中が想像を絶する責めに悶絶しめくるめく快感にはしたなく乱れイキ狂う光景を息つく間もなく読者の脳裡へ叩きつけてくる。非現実設定を十全に活かしノーマルちんこのみならずフタナリさんの竿だの謎の触手だの怪物の舌先だの奇抜な物体に全部の穴を征服されて下品きわまりないアヘ顔百面相を披露しながら幾度も白濁注がれ昇天しまくるヒロイン連中の艶姿でぼくらの包皮も摩擦しすぎで発火すること必定だ。
異形のものどもに豊満な肢体を拘束され好き放題に敏感な部分を蹂躙されては全身くまなく粘度の高い白濁をぶちまけられいつしかすっかり発情モード。上下のお口にいきり立つ怒張をねじこまれご奉仕を強いられては熱い飛沫を受け入れるうち情欲の炎が燃え盛る。ついには自分からシャフトへ腰を沈めダイナミックに下半身を使いながら無我夢中で快楽享受に没頭だ。獣じみた咆吼を四方八方へ放ちだらしないイキ顔さらしながら2度3度4度5度と白くねばつく液体を叩きつけられ法悦の態でファイナルアクメ。
前の巻のヒキでどうなってしまうのかと思いハラハラしながら読み進んだのだけど、なるほどこれはいわゆる「溜め」のパートですな。いろいろ張られた伏線はおそらく最終巻となるだろう4巻で一気に解き放たれその意図が明確になるはずで、順調なら再来年前半あたりにリリースされるはずのそちらを楽しみにしている。あと完全にチャラになったはずの当初のトーナメント表があらすじページに残されているあたり、これもきっとのちのち生きてくるのだろうな……。

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