- 艶々「家政婦のミツコさん(1)」双葉社 ISBN:9784575836172
ダンナの事業が失敗し援助と引き換えに家政婦として働くことに
なった29歳子持ち主婦の受難の日々表題作長編8話(以下
続刊)。マークなし。完熟レディが淫靡に乱れる官能大作を
描かせると日本一のこの作者、当然俺もときおり雑誌掲載作を
目にしてその高品質は充分承知しながらも私的嗜好からは
上方すぎてターゲットから外していた。今回はいくつかの
レヴュウサイトで平素ほど物語が重たすぎず熟女感も控えめ
との評価がありこれを機会にチャレンジ。やや時代がかった
絵柄は簡潔な描線と漫画ティックな造形でありながら要所
要所ではしっかりイキモノの生々しい部分を露呈してみせる
緩急の勘所を押さえたヴェテランの味。むっちりと肉置きの
よい女盛りの肢体を存分に見せつける人妻ヒロインのミツコ
さんはむろん青い果実の清冽な風味とは無縁だが、おばさん
キャラのドリアンめいた刺戟臭からもギリギリ自由でアダルト
苦手の俺でもなんとか受容可能。後戻りできない男と女の
欲望の隘路をひたすら重厚長大に描ききるふだんの艶々では
考えられないギャグ顔連発のコミカルなお話展開はなるほど
異質で、ミツコさんの奉仕先である資産家一族がわりと平気で
彼女の人格を蹂躙するわりには空気が湿っぽくならないのも
通奏低音としてこの明朗なアトモスフィアが流れているから
だろう。とはいえそこの当主から孫どもに至るまで一家の男
全員にまいど生で中田氏されるのはどうなんだと思いますが。
コンビニ売り誌の制約を受けつつも濡れ場はなかなかの迫力で、
年甲斐もなく身につけたメイド服からポロリとおっぱいをはみ
出させつつちんこにがっつきお口でご奉仕するや辛抱たまらん
野郎どもにのしかかられアンアン乱れて大量の精液を受けとめ
絶頂。かたわら令嬢に性技指南したりご子息の筆下ろしを担当
したりの活躍ぶりに一族郎党彼女のとりことなったところで
2巻へ続くテンポのよい娯楽作品で、これまで艶々作品を敬遠
ぎみだった自分もぜひまた購入したいと考えを改めた次第。
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