2010-07-29

今夜のオーラル・ヒストリー。

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話◎ 抜△ 消小 総合○
番長グループの卑劣な罠に堕ちた不良百合カップルが一塊の
ザーメン便器へと変貌するまで犯しつくされて長編「その瘢
から滴るもの」7話+序章として女教師を餌食にする短編「その
眇に写るもの」1本。ありとあらゆる手段を用い人間の誇りや
尊厳の一片までをも徹底的に破壊するブルータルな凌辱満漢
全席を展開するこの作家12冊めの単行本は初の1冊まるごと
続きもの。初期衝動のみを原稿に叩きつけていたキャリア
前半の作品群からいまではヴィジュアル面にも気を遣っていて
初心者にも取っつきやすくはなったが、それでも全身を拘束
されたヒロイン2人が引きつった顔を見せる表紙や精液便所と
して落書きと白濁液にまみれ放心する寒々しい光景の裏
表紙は一見さんお断りの雰囲気を濃厚にかもし出す。オイスター
全作品を貫く勧悪懲善弱肉強食のプリンシプルは今作に
おいても忠実に守られており、わずかばかりの救いも許さない
全編これ悪夢。友情も愛情も圧倒的な暴力の前には意味を
失い、力なきものは辱められ卑劣な連中が高笑いする無残な
リアルがある意味爽快だ。幼少時のレイプ体験から男を憎む
ようになったメイン格の先輩貧乳女子・玲奈とそんな彼女を
慕う後輩巨乳っ娘・優の強固な絆を取り返しがつかなくなる
まで引きちぎり最後には互いに憎悪をむき出しにするに至る
までのシークエンスをたっぷり尺を使い克明に描写してみせる。
一瞬だけ挿入される回想シーンの暖かな空気がその後の
冷酷な現実をいっそう引き立てていて心憎いばかり。強姦
輪姦フィスト浣腸強制奉仕ピアッシング公開レズ尿道クリ責め
異物挿入スカトロと人権侵害の限りをつくされ、ラストはもう
人間用ではなく犬相手の精液便所へと落ちぶれた玲奈の
諦念に満ちあふれたモノローグでこの壮絶な物語が閉じられた
とき、貴方は途方のない疲労感とそれでいて静かな感動とで
心が占拠されるのを感じることだろう。ことここに至っては抜き
ツールとしての使用感などどうでもよくなってしまうのがエロ
漫画としての弱点だが、魂を震わす読書を期待するすべての
人に強烈な効きめをもたらす精神賦活剤としてオススメ。
話△ 抜○-△ 消小 総合△
オナニーの現場を盗撮され写真部員共有の肉便器となった
彼女の行為はエスカレートして連作2本+短編8本+フルカラー
ショート+描きおろしおまけ。すっきり系のタッチで描かれる
ラヴリィな萌えっ娘どもが少々イカレたプレイに没頭する
さまがかわいやらしい作者初コミックス。あどけない表情の
丸顔ティーンズがタイトルどおりアブノーマルなシチュのなか
肉欲のとりこになるというテーマを単行本まるまる1本ぶん
通底させているが、やりすぎて読者が引いてしまうその1歩
手前できっちり日常に回帰する絶妙のバランス感覚により
ポピュラリティを失わないのが強み。ややディジタル臭が強い
ものの極端な誇張のないプレーンな絵柄もまたそうした印象を
補強する。物語はラヴラヴからダーク系まで比較的振り幅の
広いものだが主菜はなんといっても倒錯的な行為そのもの
なのでストーリー自体のコクは希薄。輪姦/強姦といった力
まかせのプレイにはじまり器具や縄などのSM的シチュ、コス
プレに女装など服装倒錯、フェラに手コキ・足コキ等の分泌
支援、はたまた放尿だとかぶっかけとかおよそ思いつく限りの
ヴァリエーションを網羅しさまざまなニーズにお応えだ。
レイプもの以外では男子サイドがもっぱら受動的になるのも
これら犯る気満々な彼女らの前にあってはいたし方のない
ところ。キュートな笑顔の童顔ヒロインがこうしたあやしげな
性行為にすっかり我を忘れて陶酔しだらしないアヘ顔さらす
そのギャップがたまらなくグッドだ。グルグル目玉で息を荒げ
たりニッコリほほえみつつ淫語乱発などの淫猥なツラ構えに
なんとなく和六里ハルを想起してしまったり。むっちり系の
わりには柔らかみが感じられない肢体の描き方やシズル感に
乏しい性器描写に関しては今後の改善を望みたいところだが、
ライトすぎずディープすぎずのほどよい変態具合をジョッキで
ゴクゴク飲み干せる佳品。

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