2010-09-09

今宵のロリポップ・ソニック改名バンド。

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-鈴玉レンリ「Marine lazhward」コアマガジン ISBN:9784862529213
話○ 抜○ 消極小 総合○

同棲してから犯りたい気持ちのストッパーが解除されサカりまくりカップル連作2本+えっちからすれ違い~仲直りまで恋人どうしのはじめて物語連作2本+短編8本。完成度の高いアニメ/TL・BL絵のハイブリッドでもって幸せいっぱいカップルのスウィート&ハードなドッキング満漢全席をくり広げるこの作家第7単行本だ。
恒例の色名縛りジャケットはさすがにネタがつきたのか、処女作で使用した青系へと回帰。紙質から文字のレイアウトまでこと細かく気遣ったセンスのよい装幀は昔からで、誰にでも手に取りやすいさわやかなもの。それでいて表紙をひっくり返せば帯裏ではクライマックスのアヘ顔ゴマを抽出して中身の絵柄の参照とちんこへのファーストアプローチの二役を同時にこなす周到なお仕事がなされている。
高校生-大学生あたりをメインにイケメン&美女のフォトジェニックな恋人たちばかりをズラッと並べたキャラメイクはひたすら華やかで、現行のエロ漫画雑誌中でもっともTL/レディース系への親和性が高いばんがいちの看板作家にふさわしいいで立ち。喪男ヲタ読者たる自分にとっては一部にまぶしすぎたり反撥を覚える作品もあるものの、こうしたスイーツなキャラ造形を男性向けで堂々と展開する強固なアティテュードこそが彼女の個性といえよう。
お話もまたスマートで甘やかな絵柄によく合致したステディな彼氏彼女の微妙な心のひだを丹念に表出しながらやがて恋する2人の気持ちが通じあい甘美なメイク・ラヴへと至る一連のシークエンスを詳細描写。ことに今作では少女漫画でいうなら最終回で成就した恋愛のその後へとフォーカスを固定しているので基本的に気持ちの確認はすんでおり、それを深化させるべくセックスにいそしむ流れをキッチリ正当化している。多少の葛藤はあってもそれは愛のスパイスみたいなもので、心の紐帯の確認としてのファックをいっそう盛り上げてくれるのだ。
女性作家としては例外的にしっかりした性器描写のアシストもあり、濡れ場の充足感はヌルエロ専科と見なされがちなばんがいち執筆陣のなかにあって飛び抜けて高い。とりわけ女子サイドから積極的に美麗まんこをくぱぁと開いて挿入をおねだりする光景が前立腺をいたく刺戟。甘い吐息を吐きすっかり上気した表情で怒張を迎え入れる彼女らの淫猥な腰使いがじつに扇情的だ。なんども暴れん棒を出し入れするたび滑らかな肢体をのけぞらせトロトロのアクメ顔を晒してよがりまくるおにゃのこの内へ外へと白濁液を放ち両者ダブルノックアウト。
いくつか趣味ではないお話はあるものの作画/作劇ともキャリアの蓄積とともにいっそうの洗練がなされており、口当たりのよいストーリーテリングを求めるエロ漫画入門者からディテイルに拘泥するアダルト・カートゥーン・ジャンキーまで幅広い対象へ訴求可能な佳品。俺的にはちんまりキュートなミニツインテっ娘が底なしの性欲を全開にする「Another intercourse/Truth intercourse」連作と、おっとり眼鏡さんがじつはエロエロで……な短編「いんぷり」でちぎれるほどマイサンを酷使しましたよ!

-オザケン「のーぱん」ティーアイネット ISBN:9784887743656
話○ 抜○ 消小 総合○

いろいろ理由がありましてぱんつを脱いだ女の子とラヴ・アフェア表題作オムニバス4話&巻末おまけ+宝くじを当ててニワカ成金の主人公に級友女子が急接近前後編+独立短編1本。どこにでもいるスパークする青春バカの男子女子がお互いの気持ちをぶつけあい結ばれるほほえましい光景にニヤニヤが止まらない作者5thコミックスにして成年指定の3冊め。なおこれまで小沢田健吾名義で描いていたのが今後MUJINで執筆する場合には略称の「オザケン」を用いるとのこと。
一般青年誌風味なすっきり系のタッチでTI伝統の性器どうしがっぷり四つのガチンコエロを展開という基本フォーマットはデビュー当時から不変だが、ややがさついた印象だった描線が近作では整理されてずいぶん見やすくなった。ただカヴァーガールが大股開きで結合部をドーンとおっ広げの表紙から受けるお色気原理主義的な印象とモノクロ原稿でのカラッとさわやかなそれとではいささか齟齬があるので可能なら見本参照後の購入を推奨。
他社仕事ではOLなども描くが今回は各話独立の4人のヒロインが同じ学校内でクロスオーヴァーする表題作をはじめ収録作品はすべて学園舞台ゆえ女の子もハイティーン専科。猫系元気娘/無表情クール/内気お嬢さま/猪突猛進メガネさんと四者四様の属性附加(乳サイズもバラバラだ!)がみごとな冒頭連作をはじめ読み切り群においても小声抱きつきっ娘に大胆優等生など多彩な造形を施してみせる。それだけでなく各ヒロインが男子から好意を寄せられ赤面したりうれしく思ったりをそのつどキャラの個性に即したスタイルで発露するのがじつにマーヴェラス。こうした女の子のキュートネスの演出では近年抜きんでて上手で、個人的にはこれこそが小沢田健吾の最大の武器だと思っている。
むろんティーアイの眷属であるからにはエロシーンの充実ぶりもおこたりなく、すべすべからボーボーまで多様な女子高生まんこをフルオープンしてはいきり立つ剛直を強引にねじこみガツガツファック。粘膜がよじれんばかりの勢いでハードに腰を使い往復運動をくり返すたびハートマークを乱舞させながらよがりまくるおにゃのこの子宮口めがけてたっぷり白濁液を注入だ。
これぞラヴコメ!というド直球の恋愛模様が全面フィーチャーされるさまは筋なんかイラネ派の反発を招きかねない部分ではあるのだが、クライアントの要請を一定以上満たしつつ臆面もない青春賛歌へと強引に物語世界をドライヴしてみせるその豪腕に脱帽。たまにはこんな身もだえするリア充ライフもよいではないか。収録作中ではぼんやり不思議系女子とゴン太くん方式で会話しているうちスキンシップが進展していきシメはみごとなイチャラヴへと収束する短編「ハグ&ドリームふたたび」の密着ヒロイン南さんが非常にグッドでございました。

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