2010-11-13

今週の不連続殺人事件。

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-zen9「水瀬織江21歳(2)」双葉社 ISBN:9784575838381
話△ 抜○-△ 消大 総合△

セックスマスターへの道一直線の織江さんが不倫の恋を経験して心境に変化が……表題作長編9話(第10-最終話、完結)。マークなし。むっちり爆乳ヒロインがフィジカルなボディをハードに使役してガッツリエロの素敵な作風で読者を魅了するこの人第9単行本だ。
高密度のアニメ絵をベースにバリバリ濃淡きかせまくりのウェッティな仕上げでお送りするメリハリのきいた画面構成はキャリア初期からの特色なのだが、今回は昔の作品ほどトーンがうるさくなく落ちついた感じ。同時に端整ではあるもののやや無機質だった表情に柔らかみが出て絵柄がワンランク進歩したように思う。前はぎこちなかったギャグ顔もすっかり自然になったしとてもいい傾向。
お話の方は1巻での各種プレイ実地研修といった趣のそれからかなり方向転換が図られており、とりわけ中盤での中学同級生に再会→ドロドロ不倫というコペルニクス的転回には心底驚いた。巻末あとがきによれば「シチュエイションHから精神的なHへ」ということだが、当初のコメディ風味のそれで最後まで押し通すのとばかり思っていた俺は韓流ドラマばりの修羅場乱れ撃ちに困惑。まあそこを乗りきって無事大団円に持ちこんだのはすなおに賞賛するが。
織江さんのエロボディ開発は前巻までにあらかた終えたので、この巻収録分では応用として習得済み行為のリプレイや既存シチュ同士の順列組み合わせに終始。そのぶん見た目のインパクトは薄いが、自己主張の激しすぎる織江さんの大ぶりな乳や性器をしばしばドアップにしながら激しくセックルに没頭する光景を忠実にトレースの絵面はたいそうエロ喚起力が高い。トロトロにお顔をとろけさせこみ上げる快楽に全身を打ち震わせて反応する織江さんの淫靡なアヘ顔に辛抱たまらず精巣のストックは枯渇寸前だ。
1巻のノリのまま性的遍歴のキャリアアップに注力し頂点をつかむ織江さんも見てみたかったが、最終話で本物の愛を手に入れ甘やかなえっちにいそしむ彼女の幸福そうな姿にこれでいいのだと納得。不可欠ではあるものの不倫パートがやや冗長に思え採点を下げてしまったけれど、コンビニ売りらしからぬハイパフォーマンスを誇る優良抜きツールとしてぜひおひとつ。

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