-悠宇樹「相姦症候群!!」富士美出版 ISBN:9784799500149
話△ 抜◎-○ 消極小 総合○
インセストファミリーの甘美な肉体関係におぼれる男女オムニバスシリーズ11話+短編4本。前世紀から活躍の大ヴェテランが和姦近親ものにテーマを限定してさまざまな愛のスタイルを提示してみせる2011年初単行本だ。
これまでなじみのない出版社からの刊行だった前作「愛玩処女」から半年強と短いインターヴァルで送り出された今作は従来からのホームグラウンドである富士美出版からのリリース。なお間を置かずに4月にはすぐさま次のコミックス出版が予定されており、この旺盛な創作意欲には感服するしかない。
スクリーントーンを大量に重ね貼りするバブリーな90年代アニメ絵の余韻をいまだに引きずる絵柄はさすがにもう最前線ではあり得ないが、それでも歳月の経過とともに細かくアップデイトをくり返していまだ泥くささを感じさせないのは立派。この最新刊からちょっと中間を飛ばしてたとえば4、5年ほど前の単行本と見比べてみれば、顔パーツのバランスや表情のつけ方などがずいぶんいま風に進化しているのがわかるはずだ。
収録15作品中11本を占めるメインコンテンツ「禁忌相姦」シリーズはその名のとおり近親縛りで各話ごとにキャラを総取っ替えして進行するのだが、同時にノン・シリーズの4本もすべてインセストタブー話で統一。非血縁者を巻きこんで3Pする1本を除き赤の他人進入禁止の徹底ぶりだ。シチュはといえば定番の兄妹/姉弟をはじめ母子や父娘など需要の多そうなところはきっちりフォロー。ただこの作家はちびっ娘を描こうが熟女を描こうが外見上の差異があまりないので、常に彼ら彼女らの続柄を頭に入れていないと味わいが半減するのに注意。
妹ちゃんからお姉さま、ママンに娘と幅広く用意のヒロインはむろん年齢もミドルティーン~推定30代以上とワイドレンジなのだが、外見的にはみな童顔巨乳さんばかりゆえつるぺたスキーやおばさん大好きっ漢には不向きだ。子持ち人妻ですら10代同様に若々しい造形をごほうびと歓迎するか不自然と糾弾するかは貴方次第。
1本あたりの尺が比較的短いこともあって導入部は最低限の分量しか割かれずストーリーらしきものはほとんど語られないが、おかげで濡れ場にしわ寄せが来ることなく存分にガチンコエロスを堪能できる実用オリエンテッドな構成だ。とりわけこの作家がもっとも得意とするグロ1歩手前のマニエリスティックなちんこまんこが派手に乱舞する結合-射精シーンの迫力は随一。膣口のヒダヒダがめくれ上がるほど激しく怒張を打ちつけるたびほおを紅潮させ涙を浮かべながら間欠泉のごとく淫語を噴出させる女子どもの痴態がたまらなく扇情的だ。されている行為をいちいち実況中継しつつしきりに膣内射精を懇願する彼女らの内奥めがけ2度3度と白濁液を大量チャージ。
前作ではいささかエロシーン密度に不満を覚えたのだが、今回は以前と変わらぬストロングスタイルの特濃ファックが余すところなく展開されており愚息もご満悦。妙にデカい乳暈やシワシワのグロマンといった身もフタもないエロパーツ描写は昨今主流のファンシィな萌えエロに慣れた諸兄にとってはハードルだろうが、ゴリゴリ性器どうしをこすりあわせいろんな液体を分泌しまくるセックス集中豪雨にいつしか脳裡を支配されてしまうこと請けあいだ。
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