-矢凪まさし「僕の彼女がエロい訳(2)」双葉社 ISBN:9784575839579
話△ 抜○-△ 消大 総合△
調教志願3人娘の欲求はさらにエスカレート&お堅いメガネ女史まで戦線に加わりハーレムは混沌として表題作長編8話(第9-16話、以下続刊)。マークなし。洗練されたタッチで描かれるカワイイ女の子たちがこぞってだらしないアヘ顔さらしてよがりまくる光景がまいどすばらしい作者最新刊は2011年の初見参。
活躍の場を慎太郎シール誌に移してからはきっちり毎月の連載をこなしコミック1冊分がたまればすみやかに単行本として送り出すフォード・システムのごとき鉄板のルーティンができあがっていて、その光景はあたかも無遅刻無欠勤で精励するサラリーマンのよう。デビュー当初から抜群に上手かった作画は歳月の経過とともにますます磨きがかかり、ムダな描線などいっさいないクールな画面構成がいつもながらにグッドだ。
そんなわけで去年11月の1巻リリースから順調に話数がたまり刊行の運びとなった今作は、物語の進展はじつはほとんどなかったりする。新キャラ投入で濡れ場のヴァリエーションは増えたものの、メイン格のヒロインたち3人の掘り下げはたいしてなされないまま次巻へ丸投げのかなりやる気ないストーリーテリングがすばらしい(←ホメてますよ!)。いつのころからか矢凪まさしの長尺ものはみんなこんなパターンになったのでオハナシの筋など気にせずにひたすらおにゃのこのエロすぎる言動により股間のジョイスティックを高揚せしめるのが正しい読み方。
長髪アホ毛巨乳ボケっ娘・ポチ/ショート純情ツンデレ並乳ツッコミ担当・ミケ/ちんちくりん爆乳おねだり大家さん・タマの3バカがいつもどおり言葉責めされおしおきされては随喜の涙を流しアクメっちゃうおなじみのエロシーンに今回プラスされるのが、ポチの家庭教師となノリ登場のキャリアウーマン風クール眼鏡・花さん。のっけからバキュームフェラを披露したのちは主人公にパンスト破かれ菊門をゴリゴリ貫かれながら取り澄ました表情をすっかりアクメ顔へと変貌させて彼女も速効陥落だ。
ことほどさように作劇としてはペラペラなのだけれど、むしろこの軽すぎる物語構成ゆえ脳みそに負担をかけず美味しいシチュへひたすら没入できる。エロの主軸であるSM要素もコンビニ売り誌にふさわしいライトな調教に終始していて取っつきは良好だ。ご主人様の愛あるイジメにすっかり陶酔しきっては言語にならないイキ声を四方八方にばらまき、トドメに大量のザーメンを膣内深く注がれて絶頂する彼女らの痴態を思う存分脳裡に焼きつけ愚息も昇天。
ここ数年はだいたい3巻までで幕引きとなっているので今回の話もたぶんそのように処理するのだと思うのだけれど、ここまで読んだ感じではいちおう張りめぐらせた謎とか伏線とかは適当にうっちゃって唐突にシメてももうそんなに大差ない気がする。このスチャラカ感を適度に力の抜けた軽みととるか不誠実な投げやりととるかで評価は変化するだろうが、個人的は前者寄りの見解なのでこのままいつもの路線を貫いてもらいたいもの。
0 件のコメント:
コメントを投稿