-伊沢慎壱「母童貞」富士美出版 ISBN:9784799500880
話×(ホメ言葉) 抜○-△ 消小 総合△
息子のオナニーを目撃した母親がその熟れた肉体を性欲処理に差し出し四六時中つがいまくり表題作前後編+短編9本。ティーンから人妻まで汗と愛液で蒸れた秘所を臆面もなくさらしながらガツガツ摩擦運動にはげみ白濁液を搾取しまくる光景のみを抽出するプラグマティックな芸風がいつもながらに光る作者11冊めの単行本だ。
うるし原智志直系のタッチで問答無用のガチファック満漢全席という魅惑のコンビネイションはキャリア初期からまったく変わらないが、巻末著者あとがきで「(1作品)16ページ全部裸で行く」と述べているように最近はストーリー構築すら放棄してひたすら交合シーンのみを前面に押し出すという自慰表明支援に特化したそれへと進化。前世紀末あたりよりいくつもの出版社/雑誌を渡り歩いてなお現役でエロ漫画家を続けられているのもこのストロングなセックスが広範な支持を得られているからなのだろう。
ここ数年のコミックスは登場する女性の年齢層が上方向に異様な拡大をとげていたのだけれど、ちょうど1年前に刊行の前作「姉妹いずむ」ではヴォリュームゾーンが10代へと一気に下げられた。しかしながら今作では母子相姦もののタイトル・チューンをはじめ女教師や人妻などアダルトさんが再び投入された結果少女:熟女比率はほぼ拮抗。個人的には前作の青い果実シフトに狂喜したのでこの揺れ戻しはあまりうれしくないのだが、推測するに根強い伊沢大人キャラスキーからの怨嗟の声が作者や編集に届いたことで従来路線への回帰がなされたのではなかろうか。ただ以前からそうだが性器方面はともかくルックスにおいては老若でさほど差をつけないのでお歳嗜好の高低にかかわらず受容はしやすいかと。
物語の方は例によって1ページめから本番突入寸前だったり乱交パーティ開催中だったりとどの話も導入からすでに臨戦態勢で、延々と男女のまぐわいを実況中継しまだまだ宴たけなわのところでいきなり劇終の伊沢慎壱スタイルを貫徹。いっさいのぜい肉をそぎ落とし終始ちちしりまんこアナルをクローズアップの実用オリエンテッドな画面構成はストイックさすら感じる様式美の極致だ。
そしてこの作家のもっともエッセンシャルな部分である執拗なグロマン描写は今作においても健在。あどけないミドルティーン女子のいまだ固さの残る無毛のつぼみから百戦錬磨の経産婦がジャングルの茂みからはみ出させるドドメ色に変色した姥貝まで、エイジングの経過が明確に見てとれるスグレモノだ。同時に乳首もピンク色のささやかな突起から酷使により肥大化した特大のそれまで用意されており、これらの各種エロパーツをなんら複雑な手続きなくすぐさま賞味できるインスタントな展開がうれしい。
ベッドまで行くのももどかしく2人してすぐさまキャストオフしては互いの性器にがっつきバトル開始。少々垂れぎみのやけにリアルなおっぱいをもてあそびながら黒光りするのしアワビを舐め倒す。長きにわたる前戯ですっかり潤んだ蜜壷めがけて暴れん棒をフェードインさせれば彼女も全身をのけぞらせ速攻よがりまくりだ。ハードに抽送をくり返すたびいっそう呼吸を荒くし涙を浮かべて淫語を乱射するその痴態がたまらない。そのまま前も後ろもフル活用し全部の穴へ熱くたぎる分泌物を2度3度4度と放ち生殖行為は果てなく続く。
男女問わず登場人物みな「そこに女体(もしくは男体)があるからハメるんだ!」という山男ライクな情動をお持ちの方ばかりなので節度のある恋愛関係を楽しみたい読者にとっては悪夢にほかならないものの、道徳観念なんて吹き飛ばして本能のみに生きる彼ら彼女らのパセティックな生きざまはきっと同好の士の心を強く揺さぶるはずだ。作画/作劇とも完全に独自の世界を確立したこの作家にもはや言うべきこともとくにないけれども、願わくば数年前みたいに熟女専科にはならず前作やこの最新刊みたく適度に若い娘も出していただければ重畳きわまりない。そんな俺なので今回は主人公がカノジョの妹さんの思春期迎えたてボディを美味しく頂戴→姉妹丼展開の「本番に向けて」が私的ベスト。
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