2012-02-29

本日のソルフェージュ。

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-江戸屋ぽち「きゅんきゅんスイッチ」コアマガジン ISBN:9784864362528
話○ 抜○-△ 消極小 総合○

卓抜した技術に見合う表現力を身につけるためヴァイオリニストの卵な彼女はライヴァルの男子のもとに押しかけてセックスを強要し連作5本+独立短編4本+描きおろし百合漫画1本。繊細そのもののスウィートな絵柄でもって恋する彼氏彼女の揺れる心情をヴィヴィッドに描き出すこの作家最新コミックスは成年指定の3冊めだ。
ふわふわのおぐしに宝石のごとくきらめく大きな瞳が印象的な少女漫画直系のタッチは男作家にはマネのできないきらびやかなもの。BL/TL等からこちらへ転向してきてキャリアを積むごとに野郎向けエロに過剰適応してしまって妙に絵がオタくさくなる女性作家も多いなか、この人はそれなりに市場へ適合を果たしつつオンナノコ風味を奇蹟的に冷凍保存できている部類。
非エロの媒体でも活発に執筆しているだけに男性向けとしての前単行本「純愛くろにくる」のリリースから今作発売まではもうすぐ2年といささか間隔は空いたが、エロでは初のチャレンジとなる長尺ものありはたまた渾身のレズ漫画描きおろしありと、しばらく待たされただけの甲斐はあるコンテンツの充実ぶりだ。
愛くるしいフェイスにすべすべのお肌がワンダフルなおにゃのこーズはJKを中心にプラマイ数歳の食べごろ女子専科。少女らしくつつましいお胸のちんまいガールから意外にも豊かな双丘をお持ちのトランジスタグラマまでよりどりみどりだ。貧乳/巨乳どちらのタイプの娘もいざ本番突入すればほおを真っ赤に染め随喜の涙を浮かべながら切ない吐息をもらしイキまくるのだからもう股間の昂ぶりが止まりまへんな!
しかしながらこの作家がもっとも真価を発揮するのは、効果的なモノローグ挿入とハッとするような場面をスクリーンショットするコマ割りを援用しながら男子女子の真摯なラヴ・アフェアをカメラが追いかけてゆく一連のシークエンス。プラグマティックな動機から出た行為がかけがえのない恋へと発展してゆく連作「我が儘」シリーズが典型的だが、きっかけはなんであれ次第に本気で惹かれあい互いに狂おしいほどの愛をぶつけて2人だけの儀式に没頭するようになる。その情熱の奔流は甘酸っぱいのを通り越して最後息苦しくなるほどに強烈だ。ひたすらキュートな絵柄により適度に中和されるとはいえ濃密なラヴ演出の数々に読後すっかりあてられてしまうこと必定。ちなみに自分的に抜きの対象とはならない巻末の百合もの「ソラニン」などはこうしたディープ恋愛譚としての完成度ならむしろ収録作中の白眉かもしれない。
以前は少々不満を感じていたエロシーンも、初出の新しいものでは作画の質感アップもあずかってなかなかに扇情的。ねっとり舌を絡めあうディープキスからはじまり全身にマーキングをほどこすかのように激しく唇を這わせる愛撫などねちっこい前戯がなんとも淫靡だ。準備万端のすべすべまんこをご開帳してジョイスティックをねじこめばたちまち華奢な身体をよじらせてくぐもったあえぎ声を小刻みに放つ彼女のせつなげな表情におっきも最高潮。性器結合部をこちらへ向けながら粘膜どうしの摩擦運動にいそしみ続けるうちにどんどん膣内の締めつけも増してきて、辛抱たまらず淫裂の内へ外へと白く泡立つ液体を大量デリバリーだ。
演出上やむを得ないとはいえ膣内射精含有率が既刊より下がってしまったのは少々つらいが、そのぶん直近のお話では作画のエロ喚起度が上がってマイナスをきっちり挽回。恒例のバカ話収録もうれしくて気持ちよく読ませてもらった。あとネタ系の話じゃないマジ恋愛ものでもこっそりお笑い要素を仕込んでくれるサーヴィス精神には感服でまたポイントをプラスでございますよ。収録作のなかで少々言動のエキセントリックな娘さんが濡れ場でデレるさまがラヴリィな冒頭短編「【包丁彼女】ヤミちゃん【ヤンデレ?】」でガッツリちんこを酷使。

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