2012-07-01

今月のロボトミー手術。

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-椿十四郎「シスター⇔シスター」ジーウォーク ISBN:9784862973368
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

気絶した主人公が目覚めてみるとそこにいたのは知っていたはずのとはまったく別人の姉で……表題作中編4話&描きおろしフルカラーパート+姉妹も母親も叔母も独り占めして全員孕ませ中編3話。インセストタブーなどものともせず近親ファックにいそしみ膣内射精三昧のすばらしき芸風を貫くこの作者最新刊は通算4冊めのコミックス。
デビュー以来ほとんどの作品を今単行本の版元であるジーウォークの雑誌/web配信媒体に執筆してきており、今回も収録作のすべてが電子書籍の「Plum DX」に発表されたもの。2010年12月刊行の前作「近親相姦ってイケナイ事だからしたくなるんでしょ?」のリリースからおよそ1年半と若干ブランクは空いたものの、ひさしぶりに手に取ればその変わらぬテイストになつかしさもひとしおだ。
劇画的泥くささとは当然無縁ながらあまり行きすぎた萌え風味でもないオーソドックスな一般青年誌調の絵柄はたいそうポピュラリティが高く、いますぐヤンジャンだのヤンマガだので非エロのラヴコメでも描けそうな雰囲気。また最近はことにカラー原稿のクオリティが上がってお肌がツヤツヤになり、じつに女体が美味そうでたまらんのですよ。
年の差少なめの姉弟/兄妹エロを多く手がけたキャリアの初期から前作あたりで年長方向が若干ワイドレンジになり、今回もママンやらおばさんやらのアダルト系が投入されている。もっとも主軸はいまだにミドル~ハイティーンだし大人キャラもむやみに熟女っぽくしないので10代大好きっ漢の俺にもわりと抵抗なく受け入れられるのがありがたい。あと表題作ではめずらしく非血縁の級友女子が抜きキャラとして参戦しているのだが、いささか立ち位置が中途半端でまだ近親ヒロインほどスムーズに扱えてない印象。
ピーカン晴れ和姦からド真っ暗な愛の隘路までなんでもいける作家ではあるけれど、今回の中編2本はいずれもライトなノリでオハナシを統一。方向性は両者で若干異なっていて、主人公が異世界を往来したり姉の別人格が登場したりと多彩なアイディアを盛りこむタイトル・チューンに対し、後半の近親ハーレムもの「ファミリープラン」は筋らしい筋はなく延々血族同士の濃密なまぐわいに徹するという具合だ。しかしながら登場人物みな欲望に忠実でひたすらセックスの快楽に耽溺する根底の姿勢は変わらない。
わりとあっさりした絵柄なのにもかかわらずえらくストロングな濡れ場はむろん今作においても健在で、禁忌など我関せずに近しいものの肉体をむさぼり大量のザーメンを注ぎこむ問答無用のガチ相姦がどこまでもくり広げられる。またこの作家で特筆すべきなのはファックのさなかよがりまくるヒロインズのとびきり淫靡な歯食いしばり顔で、一歩間違えば単なるしかめっ面になりかねないところをとても艶っぽく魅力的にヴィジュアライズする手腕にはいつも感服。
みずから着衣をキャストオフし蒸れた陰部をあらわにして尻を振り挿入をおねだりするエロメスどものご要望どおりすぐさま如意棒をフェードイン。粘膜を引きずり出しかねない勢いで激しく膣内をこすり上げるたび下品きわまりない淫語をばらまきトロトロのイキ顔さらす光景がさらなる興奮を励起する。結合部がすっかり充血しいちだんと締めつけがきつくなれば絶頂も間近。最後は近親まんこのいちばん深いところへ特濃のスペルマを叩きつけられて歯を食いしばりヒロインうっとり夢心地だ。
意味ありげなシークエンスが結局なにも回収されなかったりオチが投げっぱなしジャーマンだったりと正直物語面ではかなり首をかしげるものの、端整な表情をすっかりアクメフェイスへと変貌させ小刻みな嬌声を乱射しながらイキ狂う女子どものあからさますぎる痴態は多少の瑕などへっちゃらで凌駕するエロさだ。これでティーンのみだったら抜き評価をさらにワンランク上げたところだけど、現状ですら夜のお供として破格のできばえといえるだろう。昨今はジーウォークのみならず他社でのお仕事も増えており、これまで以上に単行本刊行ペースが早まってくれれば重畳きわまりない。

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