話○-△ 抜◎-○ 消小 総合○
双子姉弟のただれまくった愛欲生活は妊娠出産へとエスカレート連作3本&描きおろしプロローグ+独立短編2本+全カップル集合描きおろし漫画。孕んでも産んでもおかまいなしに近親ラヴ一直線のすさまじき愛の軌跡を鬼気迫る筆致でつづる作者この名義での2冊めにして通算での3rdコミックスがこちらだ。
お仕事先ごとにペンネームを使い分けているこの作家、当版元からの前作は2011年9月刊の「孕め!肉便器」だが、すべての筆名込みでカウントするとその直後に一水社から野晒惺名義でリリースされた「覗姦愛」以来となる。まあ名前は違ってても作者サイトではとくに隠し立てなどせず仲よく両方の名義が並んでいるので、本ブログでも双方まとめて同一人物として扱いますんで。
クッキリハッキリ力強い描線のアニメ絵で頭身高め/おっぱい大きめの凛としたヒロインを量産する作風はMujinのハードコアな芸風にピッタリフィット。みごとな砲弾型おっぱいとこれまたご立派な安産型ヒップが大胆にその存在を主張する魅惑の肢体はあたかもピンナップ・ガールのごとし。後述するようにしばらくするとほかの部位もぐんぐんふくらんできてお得だぞ!
短編2本および今作コンテンツの大半を占める冒頭からの連作シリーズのいずれも、物語のテーマは姉弟/兄妹のガチ近親相姦。ことに連作の方はメインとなる双子姉弟をはさんでその親たち/子供たちまで3世代の濃密なインセストラヴをフォローした意欲作だ。前のコミックスはどちらかというと凌辱色が強かったのだけれど、愛情フルスロットルのこの連作に引きずられてか単行本全体のトーンも心もちイチャラヴ寄りに変化している。のっけからラヴ全開の人らはむろんのこと、当初反発していた2人もいちばん血の近い存在への愛を自覚するや急速にデレてはばかることなくイチャつきだすのだからまったくゴチソウサマ。
巻頭連作の方、強気な姉とマイペースな弟のいずれもクラスで浮きがちだったのが学園祭準備で結ばれ愛の結晶を宿すに至ったことで人間的にも成長を遂げる一連のシークエンスは、長尺ものならではのダイナミックな展開でエロのみならずストーリーテリングも既刊の作品群から一頭地抜けたできばえ。作者得意のマタニティファックもふんだんに散りばめられたこちらはまさに代表作と称するにふさわしい。ちなみに本編中では懐妊に至らなかった読切作品の女の子も巻末描きおろし漫画では連作ヒロインズ含め全員妊婦ウェディングドレス姿で集合するのでボテ腹マニアもご安心を。
ロウティーンから三十路までみな仲よく生殖活動にいそしむエロシーンは大胆な構図を多用し派手なエフェクトに彩られたダイナミックなもの。女の子のボディがもともと大ぶりなのもあるが、加えて多くの場面ではお腹にもう1人2人宿した状態でセックスにいどむのだから迫力満点。危険日でも委細かまわず中田氏三昧→妊娠中でも胎児を尻目に射精しまくりの連続コンボがじつにこうアモラルで頼もしいですな。
兄弟姉妹の禁忌を越えた濃厚なフレンチキスを交わしたのち少女はそのお口に愛する男の陰茎を含み怒濤のひょっとこフェラで愛情確認。お返しとばかりに充血したビラビラへたぎる怒張をインサートすれば彼女らたちまちだらしないアヘ顔さらしてよがりまくりだ。粘膜どうしを激しく摩擦しながらマシンガンのように淫語をばらまきハートマークを乱舞させては全身をビクつかせ随喜の涙を流すその痴態はもはやただのメスイヌのよう。受胎準備万全の子宮の奥へ最後は大量のザーメンを流しこまれ獣のごとく咆吼するヒロインのイキ顔をクローズアップしつつ種つけ任務完了だ。
従来作品と同様にナマ出し/妊娠/出産のサイクルを中心とした濡れ場を展開しつつ、多世代にわたる一大クロニクルを単行本の軸に据えたことで読みごたえアップ。ヒロインのお兄ちゃんor弟大好き連呼が増えたぶんツン部分が相対的に目立たなくなってツンデレスキーには不満かも知れないが(そっち路線が好きな人はカヴァーをめくろう)個人的にはそれも加点要素。全国5,000万人の妊婦ファック大好きっ漢に自信をもってオススメするマタニティエロスの金字塔だ。
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