2012-09-08

今週の韓流ドラマ。

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-黒河澪「ブラ・コン」久保書店 ISBN:9784765935166
話△ 抜△-× 消小 総合△

お兄ちゃん大好きっ娘な妹の昼夜を問わぬ猛攻にすっかり陥落表題作連作2本+独立短編8本+あとがき漫画。近ごろはすっかりコンビニ雑誌の人なこの作家がひさしぶりに送り出すガチ成年物件は今年に入って初のコミックスだ。
デビュー当初は問答無用の凌辱ものやフェティッシュなSM漫画をバリバリ描き散らすというとんがった作家だったのが、今世紀に入ったあたりから芸風が一変しノーマルカプのポップでオサレなリア充ラヴをドカドカ量産するように。当初から絵柄はキュートで親しみやすいものだったので和姦メインになっても違和感はなかったものの、同時に執筆媒体も慎太郎シール誌ばかりですっかり黄色い楕円とは縁遠くなってしまった。こちらでレヴュウした1つ前の「やりすぎな彼女」もむろんマークなしで、成年単行本としては2008年刊の「PRIVATE STORIES」以来なんと4年ぶりのお目見え。
平成ひとケタのころから現在までしぶとくサヴァイヴしているだけあり作画を時代の潮流へフレキシブルに対応させる手腕は天下一品で、今回の表紙も新鮮味こそ薄いが泥くささなどいっさい感じさせないできばえだ。適度に萌えフレイヴァーを添加したそれはいまでも充分最前線で戦える。
この端整な筆致でもって描かれるヒロイン陣はレイティングの都合により18歳以上ばかりだったコンビニ物件とは違いマークつきのこちらではカワイイ盛りのティーンズ主体。いくらか大人設定のキャラも存在してはいるけれど、元来女の子を童顔寄りに描く人だけにJCやJKこそがもっともその造形が引き立つと思う。またボディデザインも現在の黒河澪ヒロイン標準仕様の巨乳系のみならずnot成年誌では出せなかったようなちんまいっ娘を堂々と出しておりGJだ。
一方で物語はというと、こちらは昨今のセオリーどおりの和姦オンリー。デビュー当初のようなマニアックさ/攻撃性は影をひそめ、レズもの数本を含めどの作品もカップル同士のオーソドックスなタイマンラヴだ。コンビニ誌では妙にスカした大人美男美女のラヴ・アフェアに終始してときにイラつきもするのだけれど、キャラの年齢が10代に下がるとほのぼのと恋の進展を見守りたくなるのだから不思議。
16ページ固定と短めな造りのせいか濡れ場含有率は高くなく、いくら真っ白けの無慈悲な修整から解放されたといってもチンピク度ではやや見劣りする。それとお顔ではみごとに時代に追随できているものの、エロパーツ描写においては2012年基準のクオリティを満たせていない部分がちらほら。とりわけ乳首やまんこの描き方はぞんざいで、ここ数年エロ漫画界隈ではこのあたりの驚異的な底上げがはかられているだけに差は歴然。らんちの美乳首やたかやKiの美まんこのようにとまでは言わないが、この作家にもディジタルトーンの活用などによる扇情的な性器描写がほしいところ。
とまあケチはつけたがツンツンだったり従順だったり小悪魔だったりのおにゃのこが端整な表情をすっかりとろけさせて快感にもだえ狂うキュートなアクメ顔はなかなかにエロっちい。ティーンエイジまんこいっぱいに怒張をゴリゴリねじこまれて小刻みな嬌声を発しながら全身をのけぞらせ、最後たっぷりと膣内にザーメンを流しこまれて覚えたての絶頂を迎える光景がぼくらの勃起中枢をハードヒットする。
個人的忌避要素の女装男子や百合ものではちんこが勃たず抜き評価を前後させたが、しばらくぶりにこの人の作品でまっとうに観音様をおがめてまずは満足。作品の初出もわからない、表紙にキャッチコピーのひとつもないおざなりな単行本編集には文句を言いたくなるものの、黄色い楕円が付いているだけでいくつもタブーが解禁されるのはありがたい限り。今回収録のものでは三つ編み巨乳委員長と夜のプールで秘密のえっち「サマーヌード」と、ガチロリ妹ちゃんの幼いスリットを美味しく頂戴の「妹バイト」でおもに愚息を自家発電。

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