2012-12-19

今宵の後宮小説。

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-久遠ミチヨシ「絶対★は~れむ(5)」エンジェル出版 ISBN:9784873064741
話○ 抜○ 消大 総合○

男1人女4人の子作りハーレムに新しく5人めのメンバーが加わり巻き起こる騒動、そしてみずからの特異体質の秘密を知った主人公は……表題作長編7話(第30-36話、以下続刊)&番外過去編&描きおろしショート漫画。マークなし。ストーリーもいよいよ佳境となり謎が謎を呼ぶ展開に目が離せない本シリーズ最新作は今年2冊めにして抜き物件としての第10弾単行本だ。なお大人の事情で4巻までとは別の版元になるのだけれど、掲載媒体もコミックス装幀も双葉社時代のまま変更はない。
作者のざっくりしたプロフだとかこの物語の基本設定などは既刊レヴュウ(→1巻/2巻/3巻/4巻)でなん度も言及しているので、今回はそのへん割愛。前巻あたりはお話がだいぶ膠着状態でこの巻ではもう大イヴェントでも発生しない限り記事書きをパスするつもりだった。しかしながらそう思っていたところにいきなり新キャラ投入で、こりゃどうしても触れざるを得ない。こうしたメリハリのつけ方は初の長期連載だというのにえらく達者で、そのへんは彼ら作家ユニット(あとがき等で男女ペアであることを示唆している)の並々ならぬ力量の表れだろう。
明るく楽しくエロっちくのコンビニエロス模範生で長らくやってきたものの、途中から少しずつ不穏な背景を見せたりダークな展開をやってのけたりとお話の核心部分を少しずつチラ見せしてきた。そして前巻ラストで読者の前にドカッと広げた大風呂敷をこちらでは主人公たちにも晴れてご開帳。おそらくここで情報解禁された設定がストーリーの最終盤の展開に直結するはずで、ラストで作者がどのようにそれをたたむのかが気になるところ。
そしてこれまた物語の根幹に深く関わるであろう新規参入キャラが銀髪ショート天才不思議系ジト目巨乳っ娘・白石琥珀。某綾波とか某長門とか過去の有名ヒロインの影がちらつくのが若干気になるものの、そのへんも含めてたいへん造形は印象的。クール&ミステリアスな言動でみなを困惑させるかと思えば裸Yシャツだのエロ下着だのでお色気全開、はたまた合間にはカニ好きアピールとかお茶目な顔も見せたりと中途参戦ならではのチートぶりに読んでるこっちもドキドキしたりほっこりしたり大忙しだ。
これまで同様、幼なじみ巨乳/生真面目さん美乳/オレっ娘貧乳/フェロモン系爆乳のハーレム4人衆は持ち回りで濡れ場を担当。ここにけなげなハウスキーパーさんとの屋外Hをはさみつつ、今巻中盤以降は5人めたる琥珀たんのドエロボディを全面フィーチャーしコッテリとファックファックファック。のっけからハイパー手コキで速攻主人公を昇天させるくせにいざベッドインすればじつは処女だったなんていう狙いすぎな設定があざとくもすばらしい。
子孫繁栄こそが使命ゆえ、セックスは当然膣内射精フィニッシュオンリー。ハーレム内の女の子みな艶めく肉体をあらわにし秘所をしとどに濡らして主人公の絶倫ちんこをお迎えだ。not黄色い楕円物件の宿痾である特大白抜き修整をかいくぐり、後ろから前から激しくシャフトを往復させる光景を巧みに描写。トロトロのイキ顔さらし随喜の涙を流しながらよがり狂うおにゃのこの痴態は下手なマークつきなど足もとにも及ばぬほどにやらしい。マシンガンのごとく淫語ばらまき絶頂を迎えんとする彼女らの膣内めがけて濃ゆく熱いほとばしりをドプドプビュルビュル種つけだ。
この巻でも従来みたくダッチロールをくり返しているようならさすがに文句を言おうと思っていたのだけれど、結末へ向けて大きな一歩を踏み出し抜き的にも美味しいヒロイン投入でとすっかり籠絡されてしまった次第。ここまで謎を開示すればあとはもうエンディングへ向けて一直線だろうから(さすがにここからの無用な引き延ばしはないと信じる)、この大がかりなポリガミーの楽園がどういう決着を迎えるのかを楽しみにしよう。

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