2013-01-12

今宵のアズテック・カメラ。

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-上石ニーニー「いやらしい牝穴」サン出版 ISBN:9784864446273
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

成績優秀者にのみ与えられる性処理専用女子生徒を必死の努力で獲得した主人公の前に広がる夢のセックスライフ長編8話+独立短編3本。大ぶりな肢体をハードに使役してヒロイン激しくアヘりまくりのダイナミックエロス炸裂な作者2冊めは当社からの初コミックスだ。
少し前までは故「COMIC RIN」をおもな活動の場としていた作家で、気まぐれで筆の遅い芸術家肌の漫画家が多かった同誌にあってコンスタントに量産のきくこの人はしばしば掲載予定がないときも緊急登板していたのを記憶している。その後RINが休刊となってどうしたのかと思ったらじつは他誌でも並行して活躍していたもようで、今回は漫画/グラヴィア混載誌「マガジン・ウォー」系列で執筆していた作品をメインに収録。このへんの活動をいっさい知らなかったおのれの観測範囲の狭さには自分でもあきれるほかない。
ともあれ茜新社からの処女作品集「乳首勃ってきました」刊行から3年近くの歳月が流れひさびさのリリースとなるこちらはインディーズAVもかくやのむやみに扇情的なタイトルやおどろおどろしいパッケージが目につく。前作の装幀が一般誌の萌え漫画みたくファンシィな仕上がりだったのに比べるとまるで別人のようだ。さすがにいささか躊躇しながらシュリンクを破りページを手繰ると中身はいつもどおりの上石ニーニー節でホッとしたのだけれど。
オーソドックスなアニメ絵ベースの作画はやや大味ながら健康的で親しみやすく訴求対象を広く取れるタイプ。微妙にあか抜けないタッチが逆に読者の緊張を適度にほぐしてくれるのだ。この絵柄で昔のRINにはめずらしくハイティーン巨乳系で下腹部モサモサのヒロインばかりを描いていて当時は異彩を放っていたものだが、今作もやはりJK専科でおっぱいも大きめゆえ貧乳愛好家は回れ右。
牧歌的な筆致にふさわしく物語もどこかほのぼのした和姦ばかり……と以前なら記したところだけど、今回は前半部の短編にダーク含みの話を配置して若干イメチェン。とはいえそれらも行為は合意オンリーだし、うしろの長尺ものはRINでやっていたシリーズ連作をほうふつとさせる甘めのエロスで従来からのファンも過度の警戒は不要かと。
1冊めがそうであったように、お話は序盤女の子側から積極的にアプローチを仕掛けていきつつもハードな肉体言語の応酬に突入するやすっかりメロメロにさせられしきりに膣内射精をおねだりしては中田氏され放題というのが黄金パターン。また男主人公に気弱な小動物系を配するのもおなじみだ。もっとも一見頼りなげな彼らはじつのところ精力絶倫の巨根持ちで、外見に似合わぬタフでえげつないセックスに女の子たちまち屈服というある種我々読者の理想型でございますよ。甘やかな恋心の交歓もそこそこにすぐさま本番を迎えるので濡れ場密度はハンパなく高く、本書のどこをめくっても速攻ちちしりまんこに遭遇することができ読み手の摩擦運動を力強く支援する。
着衣をすばやくはだけまろび出した巨大な2つの双丘にしがみつき大きめの乳首を舌先で執拗に転がせば彼女らたちまち発情。女の子の方からこちらの下半身に手を伸ばし胸の谷間でさっそくパイズリスタートだ。竿を圧迫され亀頭を舐めあげられて顔面シャワーを余儀なくされたのちこんどはシャフトをヒロインの生い茂る密林の奥へぶちこんで反撃開始。まとわりつく柔肉をかき分けて膣内をゴリゴリ貫くたびほおを紅潮させ機関銃のごとく淫語をばらまくさまがなんとも淫猥だ。大量の擬音にまみれつつ性器どうしの天下一武道会をエンドレスで展開するうち嬌声のBPMもぐんぐん速まり、感極まったエロメスどもは恥も外聞もなく精液をおねだりしはじめる。ダイナミックに腰を使い四方八方に淫語をばらまく彼女の子宮へ最後はたっぷりとスペルマシャワーをお見舞いしてメイク・ラヴの総仕上げ。
ファック最優先で物語的コクは希薄なものの(長編はなにやら含みのあるところで突然終わってるし……)、ちんこまんこがダイナミックに行き交うド迫力の濡れ場はひたすら合目的的でコストパフォーマンスは抜群。少々トーンの暗い一部作品よりは従来型の明るくスポーティなセックスが自分は好みで若干抜き評価に幅が出たが総じて使い勝手は良好だ。その他前作でもしばしば顔を出した著者お気に入りキャラのみまちゃんが今回もこっそり仕込まれていて満足。俺的にはコンテンツの過半を占める長編作「ボクだけの奉仕委員」メインヒロインの高身長ツインテ高飛車系・芽衣花さんがツンななかにもけなげでグッときますなー。

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